5月中、新しいお店の紹介ができません
いつも静岡道楽手帖を読んでいただいてありがとうございます。当ブログ発行人、仕事多忙のため新しい記事を書くことが5月中できません。誠に申し訳ありませんが、今しばらくお待ちください。次回は6月10日の日曜日を予定しております。
カリー屋アウル、バックハウスインノ@山梨県北杜市
清里高原を1.5倍楽しむ! 隠れ家名店へ行ってみよう!
いよいよGWに突入しました。今年は上手に休みを取ると9連休になるとかで、国内外へ遊びに出かける人も多いかと思います。外国は無理にしても国内へ気軽にドライブとか旅行へ行くという人は多いのではないでしょうか。今の季節に出かけて気もちが良く、静岡から気軽に行ける場所に八ヶ岳山麓があると思います。

今回はそんな八ヶ岳山麓の清里周辺にある素敵なお店2軒を紹介したいと思います。清里や大泉周辺には多くの飲食店や食材を販売するお店があります。観光客相手のお店や都会から引っ越してきてお店を開いた趣味と実益を兼ねたようなお店、地元民相手の昔ながらのお店など本当に様々です。玉石混交とはこのことだと思います。
・カリー屋アウル
そんな中で余り露出度はそれほどでもないのにキラリと光っているお店を2軒紹介したいと思います。最初のお店はカレーのお店OWL・アウルです。国道141号沿いにあります。場所的には道の駅南清里の近くになります。清里といっても高原ではなく森の中って感じのロケーションです。

お店はログハウスで、見た目はインドカレーを出すようには思えないのですが、けっこう本格的なスパイス使いをする、隠れたインドカレーの名店だと思っています。こちらのオーナーは女性の方で、カレー好き、スパイスの魅力に取りつかれてお店をオープンしたということです。
メニューはインドカレー屋のようなチキンカレーやマトンカレー、野菜カレーといったポピュラーなものもありますが、おすすめはキーマカレーやムルギーカレーです。自分の好きなものをとことん追求して完成させ、それを提供するという形です。レギュラーメニューは少なく、季節の素材や特別な食材を使用した限定カレーが何種類かあるという形をとっているので、毎回メニューを見るのが楽しみになっています。

前回はムルギーカレー(写真は喪失)を食べたので、今回はキーマカレーをお願いしました。挽肉と玉ねぎ、トマトなどの野菜をじっくりと炒めてそこへ新鮮なスパイスを混ぜてカレーにしたものですが、カフェなどで出すなんちゃってキーマカレーではなく本格的なキリッとしたものに仕上がっています。辛さについては甘口から大辛まで選ぶことができます。
カレー、特にインドカレーの場合は重要なものはコリアンダーやチリパウダー、クミンなどのスパイスをどのように使うのか?だと思うのですが、こちらのオーナーは毎年シンガポールのリトルインディアまで仕入れに行って安くて良いものを大量に買い付けてくるんだそうです。そして試行錯誤を繰り返して材料や素材に合わせているそうです。

それからスパイス同様に重視しているのが玉ねぎとかトマト、卵、ご飯、肉などの材料だそうで、玉ねぎは淡路島、その他のものはできるだけ地元の良い生産者のものを使っているそうです。なんせ付近は田園地帯ですから探せば良い素材が山とありますからね。これらの野菜や調合したガラムマサラなども販売しています。
このような恵まれた立地を生かした、スペシャルメニューを限定で作ることも多いようで、中村農場の地鶏をまるごと使ったチキンカレー、あとは秋は天然きのこのカレーや夏場の野菜カレーなど都会の人にはたまらないものもあるようです。また、オーナーは東京での生活、それも広告関係の仕事が長かったのでセンスが良いのもあって、カレーの話や都会と田舎の生活、海外旅行の話などをするのを楽しみに通う常連さんも多いようです。

と、こちらのお店は見た目は街道沿いのごく普通のログハウスのカフェなんですが、提供されるものは日本人向けにアレンジしてあるとはいえ、本格的なインドカレーというミスマッチが琴線に触れるんですね。それからテラス席ではワンコ連れOKです。というかオーナーも大の犬好きのようで大歓迎のようですよ。
・バックハウス インノ
清里から小淵沢にかけての八ヶ岳南麓地区には実に多くの焼き立てパン屋があります。それぞれのお店には固定客、ファンがいて繁盛しているようです。私もあちこちのお店に行きましたが、一番気に入ったのがこのインノです。

中央高速の須玉インターから大泉方面へ登る県道からちょっと入った場所にあるので、知らない人は全く気が付かないお店です。わざわざ行くかお取り寄せで成り立っているお店です。建物はスイスへそのまま持っていても通用するような素敵な山小屋風の家です。ハイジが出てきてもおかしくはありません。

こちらのお店の一番の売りは店内いデンと鎮座している大きな石窯です。全てのパンをこれで焼くというわけではありませんが、石窯で焼かれたパンは電気窯で焼かれたものと味が違うという固定客が多いそうです。
私も過去何度も食べていますが、確かに力強い粉の感じ、生地の引き、香りなどおいしいように思いました。って、石窯に合うパンを焼いているのでそう感じるんだそうです。なんでもオーナーはドイツで食べた石窯焼きのパンに感激して、大きな石窯がおける場所を求めてこちらに来たそうで、石窯ありきのパン屋といってよいと思います。

石窯焼きのパンのおいしさをストレートに味わうならなんといってもハード系のものだと思います。バゲットなどのシンプルなものも良いのですが、我が家の贔屓はチーズ、それもゴルゴンゾーラなどのちょっと癖があるものを使ったものです。今はないのですが、通称「杖のパン」と呼ばれた細長いパンは絶品でした。

それに代わるものもオリーブとチーズが入ったものが近い感じです。皮はガリッと、中の生地はモチッと伸びて、口の中にふんわりと香りが広がります。ワインのお供としては最適ではないでしょうか。あと石窯ではありませんが、デニッシュ系もなかなかのものだと思います。今回はコキーユを食べてみましたが、ホロホロとしたパイ生地の中からトローリとクリームチーズが出てきてたまりません。
そうそう、こちらのお店の特徴は大きな石窯の割にパン売り場がちょっと狭いんですね。そこに色々な種類のパンが並んでいるのですが、午後の遅い時間にはほとんで売り切れてしまうので、早めの時間がお勧めです。私は開店時間の前に行っちゃうこともあります。工場併設ですから11時前でも入れてくれるんですね。焼き立てアツアツのパンは最高ですよ。

と、こちらのお店は値段はちょっとお高めですが、パン好きならそれだけの価値があると思ってくれると思います。最近は都会のパン屋のレベルは凄いものがあるのでそれらと比べると酷かもしれませんが、値段ばかりで味はイマイチという別荘地、観光地のパン屋の中では真っ当で頑張っていると思います。お店の人も親切で丁寧な人が多いのも好感が持てます。
以上、今回は私が好きなお店2軒の紹介となりましたが、この辺りは都会から移住して店を開いたこだわりのお店が多くて食べ歩くには良いエリアだと思います。ただ場所がわかりにくい所や人気があって行列ができたり、人気故に味が落ちてきた店など越えないといけないポイントもありますが、静岡から日帰りで行ける気軽さがありますから、ドライブやツーリングで一度行ってみてくださいね。きっと裏切らないと思います。
カリー屋アウル
山梨県北杜市高根町村山東割2309-11(道の駅南清里近く)
0551-47-3685 11:30〜15:00 17:00〜21:00
定休日 火曜日・水曜日
バックハウス インノ
山梨県北杜市大泉町西井出9177
0551-47-3388 11:00〜18:00
定休日 火曜・水曜日
いよいよGWに突入しました。今年は上手に休みを取ると9連休になるとかで、国内外へ遊びに出かける人も多いかと思います。外国は無理にしても国内へ気軽にドライブとか旅行へ行くという人は多いのではないでしょうか。今の季節に出かけて気もちが良く、静岡から気軽に行ける場所に八ヶ岳山麓があると思います。

今回はそんな八ヶ岳山麓の清里周辺にある素敵なお店2軒を紹介したいと思います。清里や大泉周辺には多くの飲食店や食材を販売するお店があります。観光客相手のお店や都会から引っ越してきてお店を開いた趣味と実益を兼ねたようなお店、地元民相手の昔ながらのお店など本当に様々です。玉石混交とはこのことだと思います。
・カリー屋アウル
そんな中で余り露出度はそれほどでもないのにキラリと光っているお店を2軒紹介したいと思います。最初のお店はカレーのお店OWL・アウルです。国道141号沿いにあります。場所的には道の駅南清里の近くになります。清里といっても高原ではなく森の中って感じのロケーションです。

お店はログハウスで、見た目はインドカレーを出すようには思えないのですが、けっこう本格的なスパイス使いをする、隠れたインドカレーの名店だと思っています。こちらのオーナーは女性の方で、カレー好き、スパイスの魅力に取りつかれてお店をオープンしたということです。
メニューはインドカレー屋のようなチキンカレーやマトンカレー、野菜カレーといったポピュラーなものもありますが、おすすめはキーマカレーやムルギーカレーです。自分の好きなものをとことん追求して完成させ、それを提供するという形です。レギュラーメニューは少なく、季節の素材や特別な食材を使用した限定カレーが何種類かあるという形をとっているので、毎回メニューを見るのが楽しみになっています。

前回はムルギーカレー(写真は喪失)を食べたので、今回はキーマカレーをお願いしました。挽肉と玉ねぎ、トマトなどの野菜をじっくりと炒めてそこへ新鮮なスパイスを混ぜてカレーにしたものですが、カフェなどで出すなんちゃってキーマカレーではなく本格的なキリッとしたものに仕上がっています。辛さについては甘口から大辛まで選ぶことができます。
カレー、特にインドカレーの場合は重要なものはコリアンダーやチリパウダー、クミンなどのスパイスをどのように使うのか?だと思うのですが、こちらのオーナーは毎年シンガポールのリトルインディアまで仕入れに行って安くて良いものを大量に買い付けてくるんだそうです。そして試行錯誤を繰り返して材料や素材に合わせているそうです。

それからスパイス同様に重視しているのが玉ねぎとかトマト、卵、ご飯、肉などの材料だそうで、玉ねぎは淡路島、その他のものはできるだけ地元の良い生産者のものを使っているそうです。なんせ付近は田園地帯ですから探せば良い素材が山とありますからね。これらの野菜や調合したガラムマサラなども販売しています。
このような恵まれた立地を生かした、スペシャルメニューを限定で作ることも多いようで、中村農場の地鶏をまるごと使ったチキンカレー、あとは秋は天然きのこのカレーや夏場の野菜カレーなど都会の人にはたまらないものもあるようです。また、オーナーは東京での生活、それも広告関係の仕事が長かったのでセンスが良いのもあって、カレーの話や都会と田舎の生活、海外旅行の話などをするのを楽しみに通う常連さんも多いようです。

と、こちらのお店は見た目は街道沿いのごく普通のログハウスのカフェなんですが、提供されるものは日本人向けにアレンジしてあるとはいえ、本格的なインドカレーというミスマッチが琴線に触れるんですね。それからテラス席ではワンコ連れOKです。というかオーナーも大の犬好きのようで大歓迎のようですよ。
・バックハウス インノ
清里から小淵沢にかけての八ヶ岳南麓地区には実に多くの焼き立てパン屋があります。それぞれのお店には固定客、ファンがいて繁盛しているようです。私もあちこちのお店に行きましたが、一番気に入ったのがこのインノです。

中央高速の須玉インターから大泉方面へ登る県道からちょっと入った場所にあるので、知らない人は全く気が付かないお店です。わざわざ行くかお取り寄せで成り立っているお店です。建物はスイスへそのまま持っていても通用するような素敵な山小屋風の家です。ハイジが出てきてもおかしくはありません。

こちらのお店の一番の売りは店内いデンと鎮座している大きな石窯です。全てのパンをこれで焼くというわけではありませんが、石窯で焼かれたパンは電気窯で焼かれたものと味が違うという固定客が多いそうです。
私も過去何度も食べていますが、確かに力強い粉の感じ、生地の引き、香りなどおいしいように思いました。って、石窯に合うパンを焼いているのでそう感じるんだそうです。なんでもオーナーはドイツで食べた石窯焼きのパンに感激して、大きな石窯がおける場所を求めてこちらに来たそうで、石窯ありきのパン屋といってよいと思います。

石窯焼きのパンのおいしさをストレートに味わうならなんといってもハード系のものだと思います。バゲットなどのシンプルなものも良いのですが、我が家の贔屓はチーズ、それもゴルゴンゾーラなどのちょっと癖があるものを使ったものです。今はないのですが、通称「杖のパン」と呼ばれた細長いパンは絶品でした。

それに代わるものもオリーブとチーズが入ったものが近い感じです。皮はガリッと、中の生地はモチッと伸びて、口の中にふんわりと香りが広がります。ワインのお供としては最適ではないでしょうか。あと石窯ではありませんが、デニッシュ系もなかなかのものだと思います。今回はコキーユを食べてみましたが、ホロホロとしたパイ生地の中からトローリとクリームチーズが出てきてたまりません。
そうそう、こちらのお店の特徴は大きな石窯の割にパン売り場がちょっと狭いんですね。そこに色々な種類のパンが並んでいるのですが、午後の遅い時間にはほとんで売り切れてしまうので、早めの時間がお勧めです。私は開店時間の前に行っちゃうこともあります。工場併設ですから11時前でも入れてくれるんですね。焼き立てアツアツのパンは最高ですよ。

と、こちらのお店は値段はちょっとお高めですが、パン好きならそれだけの価値があると思ってくれると思います。最近は都会のパン屋のレベルは凄いものがあるのでそれらと比べると酷かもしれませんが、値段ばかりで味はイマイチという別荘地、観光地のパン屋の中では真っ当で頑張っていると思います。お店の人も親切で丁寧な人が多いのも好感が持てます。
以上、今回は私が好きなお店2軒の紹介となりましたが、この辺りは都会から移住して店を開いたこだわりのお店が多くて食べ歩くには良いエリアだと思います。ただ場所がわかりにくい所や人気があって行列ができたり、人気故に味が落ちてきた店など越えないといけないポイントもありますが、静岡から日帰りで行ける気軽さがありますから、ドライブやツーリングで一度行ってみてくださいね。きっと裏切らないと思います。
カリー屋アウル
山梨県北杜市高根町村山東割2309-11(道の駅南清里近く)
0551-47-3685 11:30〜15:00 17:00〜21:00
定休日 火曜日・水曜日
バックハウス インノ
山梨県北杜市大泉町西井出9177
0551-47-3388 11:00〜18:00
定休日 火曜・水曜日
手打ちそば民宿三右ヱ門@静岡市葵区
予約しても行きたい山菜と蕎麦の名民宿! 三右ヱ門
日本には四季があります。それぞれの季節に旬の食べ物があるのは当たり前のことですが、これはとてもありがたいことなのかもしれません。春真っ盛りの今は山菜が旬を迎えています。野山に自生する山菜は、普段食べている野菜とは一味も二味も違う野生の旨味にあふれています。そんな山菜を気軽にお値打ちに、そして満足感いっぱいに楽しめるのが民宿三右ヱ門です。

こちらの民宿は葵区の大川地区にあります。その昔は安倍郡の大川村だった山間の山里です。市街地からはクルマで1時間弱で到着します。遠方の方は、開通したばかりの新東名の静岡SAのスマートインターが便利です。とはいえ、途中にはすれ違いが困難な場所もあるので注意が必要です。またバスもあるので、クルマでなくても問題ありません。
山里の民宿というと、古民家をイメージしますが、三右ヱ門もまさにそのイメージ通りのものです。なんせ出来てから100年を超えるもので、食事処となる畳の部屋から見上げる梁や天井、床の間など歴史と年輪を感じさせてくれます。さらに縁側から見える緑とテーブル代わりに置かれている囲炉裏兼用の長火鉢がのんびりほっこりとさてせてくれます。「親戚のおばあちゃん家に来たみたい」というフレーズを思い出させる雰囲気です。

市街地と山里の違いに、気候があります。春爛漫の時期に訪れたものの標高が高いのかけっこう冷えます。ストーブとともにテーブル代わりの長火鉢が重宝します。今では見ることもなくなった火鉢ですが、これは囲炉裏兼BBQグリルとして使われる便利ものです。暖もとれるし素材を焼いて楽しむこともできる、まさしく先人の知恵ってやつですね。
さて、テーブルにあらかじめたくさんの料理が並んでいました。籠の中には椎茸、さつま芋、お餅、里芋、菊芋が入っています。これを網で焼いて塩で食べるって寸法です。もちろん炭火焼きですし、野菜は自家製ですよ。

もうひとつの大きなざるにはたくさんの天ぷら(一番上の写真)がのっています。一番の目当てであった山菜のオンパレードです。女将さんがひとつひとつ説明してくれるのですが、種類が多すぎて覚えておりません。うろ覚えですが、有名どころでは、タラの芽にヨモギ、ワラビ、ツクシ、コゴミ、ノビルあたりでしょうか。あと印象に残っているのが「酒屋の娘」と呼ばれるもので、これは普通はコシアブラと呼ばれていて、タラの芽よりもおいしいと最近では評判になっている山菜の王様です。
天ぷらは揚げたてが一番おいしいのは確かなのですが、ご夫婦ふたりでなにからなにまでやっているので、このような揚げてあるものを出すということになっていると思いますが、ここでも炭火焼が大活躍してくれました。揚げたてまでとはいきませんが、塩梅よく焼く、温めることによっておいしく食べることができました。

それにしても山菜の天ぷらは苦みがあったり、程よいえぐみがあったりと、並の野菜とは違う旨さ、力強さがありますね。塩で食べても天つゆで食べてもいけちゃいます。あとヤーコンとかさつま芋、しいたけなどの野菜類もあってこれだけでもここまでやってきた甲斐があるってもんです。
これらの炭火焼の箸休めとして楽しめたのが小鉢の数々です。ワサビの茎漬け、ブロッコリーの胡麻汚し、菊芋の漬物、自家製こんにゃくの煮物など味付けも上品でやさしくホッとさせてくれます。派手さはないものの、これらの何気ないおふくろの味、おばんざいがおいしいとトータルの満足度がさらにアップするっていうものですね。

これらの大満足のおかずを受け止めるのは玄米を混ぜたご飯に手打ち蕎麦です。蕎麦は普通盛りでも大盛りでも好きなだけ食べることができます。とはいえ、男性でも大盛りはきついくらいかと思います。ここの盛りの良さは街場の蕎麦屋とは比べられないものがありますからね。

とはいえ、旦那さん担当の手打ち蕎麦は街場で蕎麦屋を開業しても大丈夫なほどの腕前だと思いました。北海道産の蕎麦粉を丁寧に打ったもので、香りものど越しもなかなかのものです。なにより上等な本わさびを鮫皮ですりおろしたものが引き締めてくれます。蕎麦にわさびと塩をつけて食べるとより一層蕎麦の味わいが増すように思います。

それから蕎麦の合いの手には残していた天ぷらを入れた天そばもなかなかのものです。蕎麦汁はもう少し鰹が効いた辛めの濃いめが好みですが、それは贅沢な望みというものかもしれません。たっぷりな蕎麦とおいしいワサビ、苦みの効いた山菜・・・、まさに山里の春の旬を一度に味わう幸福といえます。
ここまででお腹いっぱいになりましたが、別腹の人にはおはぎまで用意されています。蕎麦湯でも自家製のお茶でも一緒に愉しむことができます。以上、山里の春を食べ尽くすランチコースですが、お値段はなんと1500円なんです。普通では考えられないほどのお値打ちさだと思います。

で、値段以上にうれしいのが切り盛りしているご夫婦のサービス、心配りなんです。マニュアル化された丁寧なサービスとは全く違う心からもてなそう、街の人に喜んでもらおう、山里のおいしいものを知ってもらおうという心配り、気遣いが嫌味なく自然と伝わってくるんですね。一度訪ねると多くの人がリピーターになるというのも納得できる心地よさがありました。もちろん我が家でも季節ごとに訪ねてみたいお店になりました。
と、こちらの民宿は泊ることもお昼だけでも良いのですが、席数に限りがあるので事前に予約が必須です。これからの季節はまさに山菜が一年で一番採れる時期になります。気持ち良い山里の大自然の中で、のんびりと心温まる料理を楽しに行ってみてはどうでしょうか。
手打ちそば民宿 三右ヱ門
静岡市葵区日向718(大川郵便局近く)
054-291-2515 営業は予約制です。1週間前ほど前までがベターです
日本には四季があります。それぞれの季節に旬の食べ物があるのは当たり前のことですが、これはとてもありがたいことなのかもしれません。春真っ盛りの今は山菜が旬を迎えています。野山に自生する山菜は、普段食べている野菜とは一味も二味も違う野生の旨味にあふれています。そんな山菜を気軽にお値打ちに、そして満足感いっぱいに楽しめるのが民宿三右ヱ門です。

こちらの民宿は葵区の大川地区にあります。その昔は安倍郡の大川村だった山間の山里です。市街地からはクルマで1時間弱で到着します。遠方の方は、開通したばかりの新東名の静岡SAのスマートインターが便利です。とはいえ、途中にはすれ違いが困難な場所もあるので注意が必要です。またバスもあるので、クルマでなくても問題ありません。
山里の民宿というと、古民家をイメージしますが、三右ヱ門もまさにそのイメージ通りのものです。なんせ出来てから100年を超えるもので、食事処となる畳の部屋から見上げる梁や天井、床の間など歴史と年輪を感じさせてくれます。さらに縁側から見える緑とテーブル代わりに置かれている囲炉裏兼用の長火鉢がのんびりほっこりとさてせてくれます。「親戚のおばあちゃん家に来たみたい」というフレーズを思い出させる雰囲気です。

市街地と山里の違いに、気候があります。春爛漫の時期に訪れたものの標高が高いのかけっこう冷えます。ストーブとともにテーブル代わりの長火鉢が重宝します。今では見ることもなくなった火鉢ですが、これは囲炉裏兼BBQグリルとして使われる便利ものです。暖もとれるし素材を焼いて楽しむこともできる、まさしく先人の知恵ってやつですね。
さて、テーブルにあらかじめたくさんの料理が並んでいました。籠の中には椎茸、さつま芋、お餅、里芋、菊芋が入っています。これを網で焼いて塩で食べるって寸法です。もちろん炭火焼きですし、野菜は自家製ですよ。

もうひとつの大きなざるにはたくさんの天ぷら(一番上の写真)がのっています。一番の目当てであった山菜のオンパレードです。女将さんがひとつひとつ説明してくれるのですが、種類が多すぎて覚えておりません。うろ覚えですが、有名どころでは、タラの芽にヨモギ、ワラビ、ツクシ、コゴミ、ノビルあたりでしょうか。あと印象に残っているのが「酒屋の娘」と呼ばれるもので、これは普通はコシアブラと呼ばれていて、タラの芽よりもおいしいと最近では評判になっている山菜の王様です。
天ぷらは揚げたてが一番おいしいのは確かなのですが、ご夫婦ふたりでなにからなにまでやっているので、このような揚げてあるものを出すということになっていると思いますが、ここでも炭火焼が大活躍してくれました。揚げたてまでとはいきませんが、塩梅よく焼く、温めることによっておいしく食べることができました。

それにしても山菜の天ぷらは苦みがあったり、程よいえぐみがあったりと、並の野菜とは違う旨さ、力強さがありますね。塩で食べても天つゆで食べてもいけちゃいます。あとヤーコンとかさつま芋、しいたけなどの野菜類もあってこれだけでもここまでやってきた甲斐があるってもんです。
これらの炭火焼の箸休めとして楽しめたのが小鉢の数々です。ワサビの茎漬け、ブロッコリーの胡麻汚し、菊芋の漬物、自家製こんにゃくの煮物など味付けも上品でやさしくホッとさせてくれます。派手さはないものの、これらの何気ないおふくろの味、おばんざいがおいしいとトータルの満足度がさらにアップするっていうものですね。

これらの大満足のおかずを受け止めるのは玄米を混ぜたご飯に手打ち蕎麦です。蕎麦は普通盛りでも大盛りでも好きなだけ食べることができます。とはいえ、男性でも大盛りはきついくらいかと思います。ここの盛りの良さは街場の蕎麦屋とは比べられないものがありますからね。

とはいえ、旦那さん担当の手打ち蕎麦は街場で蕎麦屋を開業しても大丈夫なほどの腕前だと思いました。北海道産の蕎麦粉を丁寧に打ったもので、香りものど越しもなかなかのものです。なにより上等な本わさびを鮫皮ですりおろしたものが引き締めてくれます。蕎麦にわさびと塩をつけて食べるとより一層蕎麦の味わいが増すように思います。

それから蕎麦の合いの手には残していた天ぷらを入れた天そばもなかなかのものです。蕎麦汁はもう少し鰹が効いた辛めの濃いめが好みですが、それは贅沢な望みというものかもしれません。たっぷりな蕎麦とおいしいワサビ、苦みの効いた山菜・・・、まさに山里の春の旬を一度に味わう幸福といえます。
ここまででお腹いっぱいになりましたが、別腹の人にはおはぎまで用意されています。蕎麦湯でも自家製のお茶でも一緒に愉しむことができます。以上、山里の春を食べ尽くすランチコースですが、お値段はなんと1500円なんです。普通では考えられないほどのお値打ちさだと思います。

で、値段以上にうれしいのが切り盛りしているご夫婦のサービス、心配りなんです。マニュアル化された丁寧なサービスとは全く違う心からもてなそう、街の人に喜んでもらおう、山里のおいしいものを知ってもらおうという心配り、気遣いが嫌味なく自然と伝わってくるんですね。一度訪ねると多くの人がリピーターになるというのも納得できる心地よさがありました。もちろん我が家でも季節ごとに訪ねてみたいお店になりました。
と、こちらの民宿は泊ることもお昼だけでも良いのですが、席数に限りがあるので事前に予約が必須です。これからの季節はまさに山菜が一年で一番採れる時期になります。気持ち良い山里の大自然の中で、のんびりと心温まる料理を楽しに行ってみてはどうでしょうか。
手打ちそば民宿 三右ヱ門
静岡市葵区日向718(大川郵便局近く)
054-291-2515 営業は予約制です。1週間前ほど前までがベターです
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プロフィール
Author:SUZY(メンカタ)
静岡市在住の偏屈オヤジ。食べ歩き、温泉、旅行、変わったお店探訪、自転車での散歩、読書、映画・ビデオ鑑賞が好き。
掲載されている店舗等のデータは各自確認してください。
第1回静岡ぐるめブログコンテスト最優秀賞を受賞しました。感謝、多謝です。
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