自分のお好みメニューを見つけよう!さくらい
地元では有名で人気があるのに、それ以外の地域ではそれほどの知名度がない飲食店というのがけっこうあります。情報、ネット社会の現在は昔ほどではないにしてもまだまだ隠れた名店が存在するものです。今回の島田市のお好み焼き・さくらいはそんなお店なのかもしれません。

このお店は、30年以上の歴史がある老舗で近所の人や会社員、島田市内へ通う高校生など常連さんに支えられています。お店で食べる人が多いのはもちろんのこと、電話予約してからのテイクアウトの人も多く、夕方のお店の鉄板は焼きそばやお好み焼で賑やかなことになっています。そう、こちらは全ての品がお店の人が焼くシステムなんですね。
関西風の粉モンといったらお好み焼きが代表的ですが、それよりも私が一番好きなものははモダン焼きです。ちょっと変わった選択かもしれませんが、お好み焼と焼きそばの良い所取りな感じがするのです。どちらもいっぺんに食べることができる欲張りなメニューなのかもしれません。

モダン焼きにはシンプルな豚玉と豚肉に海老とイカが加わったミックスがあります。やはりミックスの方が材料が豊富だけにおいしいですね。ちなみに並盛りで850円、大盛りはプラス150円です。この値段はちょっと高めですが、けっこう大きめな具がゴロゴロと入っているので仕方がないのかもしれません。昨年の初めくらいの原油とか小麦粉など諸物価の高騰の折に全品100円程度値上がりしたんですよね。それがなかったらコストパフェオーマンス抜群だっただけにちょっと残念です。
さて、こちらのモダン焼きの特徴は、良い意味でのジャンクさ、コテコテさだと思います。味付けが濃い、はっきりしていているのにしつこくない、ガシガシと食べることができて大盛りでもペロッと完食できてしまうのです。その理由は、自家製ソースのおいしさでしょうか。トマトケチャップのような赤っぽいものとドロッとしたソース、さらに追い打ちを掛けるように最後に塗られるマイルドなマヨネーズ。これらが複層、重層的、三位一体的に効いているのです。

この濃さを受け止めるメインである焼きそばの麺自体も太麺のモチッと弾力感のあるもので、細くてゴワッとしている富士宮の麺とは対極にあるのかもしれません。典型的な大阪、関西風のもので、ソースにはぴったりなものだと思います。と、焼きそば単体で食べてもおいしいのですが、更にグレードアップしてくれるのが、巻かれているクレープ状のお好み焼です。シンプルに焼かれただけなのですが、単調になりがちな焼きそばに良い意味での変化を与えてくれるのです。これに目玉焼きが加わるのですから、こちらも三位一体の旨さにつながるのです。
お好み焼屋というと、お好み焼に焼きそばがメインになりますが、鉄板焼きという大きなジャンルになりますので、それ以外のメニューにも心惹かれるものがあります。特にこちらの店は会社や官庁が周囲にありますのでサラリーマンの憩いの場所という側面もあります。夜は飲み屋代わりにつまみでビールを一杯という人でにぎわっています。もちろん家族連れや若い人のグループ客も多いのですが・・。

アルコールにぴったりで人気のあるのが『玉子巻き』なるメニューです。関西風オムレツといったところでしょうか。プロの技でクルックルッと見事に大きく広げたフワフワッの玉子焼きに海老やら豚肉やらカキなどの具を巻いていくのです。単純で家でもできそうなものなのですが、食べてみるとちゃんとプロの仕事なのがわかるのです。素早く的確に豪快かつ繊細でないとなかなかこうはならないのではないかと思ってしまいます。
この日はオムレツ定食なるものを注文してみました。これは、牛肉の細切れとたまねぎが玉子巻きになっているものでご飯と味噌汁がセットされます。このメニューは単品ではないものですが、その理由はご飯に合う具だからかもしれません。この組み合わせはまさしく洋食のオムレツそのままなのですが、例のソース3種と香りが良い調味油の具合などからしっかりとお好み焼屋のオムレツになっているのです。ご飯の上に乗せて丼のようにかきこむのがおすすめです。

こうなってくると、他のメニューも気になってきます。山芋が入ってフワフワでいてしっかりと焼けているお好み焼や焼きそばもおいしいのがわかっているのですが、それらは家でも食べることができますし、他の店でもメインを張っています。こちらの店にはご飯の上に生野菜と揚げ玉の上にハーフサイズのお好み焼と目玉焼きが乗ったお好み焼丼なるものも気になりますが、今日は豚肉のソース焼きのを定食にして注文してみました。こちらも先の定食も900円です。
これは全くのノーマークだったのですが、カウンターの隣で食べていた人のものがあまりにもボリュームたっぷりでおいしそうだったので思わず「あれは何ですか?」と聞いて注文したのです。目玉焼きがプラス30円でトッピング可能なのでもちろんお願いしました。カロリーは高そうでしたが、誘惑には勝てませんでした。

この豚肉のソース焼きとは、ザク切りのキャベツ炒めの横に豚肉のロース肉を例のソースを主体に焼いたもので、豚焼肉定食といっていいかもしれません。が、普通の定食屋や食堂のような辛めのタレ焼きとはまた違った独特のおいしさがあるのです。これも単純な料理なのですが、ちゃんとさくらいワールドになっているんですね。キャベツの炒めたものにはマヨネーズが、豚肉にはソースが塩梅良くマッチしているのです。これに半熟の玉子が華を添えるという格好なのです。
これらのどれもがおいしくなる秘訣はなんといってもベテランのご主人のコテさばきでしょう。自分でお好み焼を焼くスタイルの店も多いですが、やはり毎日毎日大量にプロ仕様の厚い使い込まれた大きな鉄板を使いこなして焼かれると一味もふた味も違ってくるのだと思います。眼光鋭く寡黙なご主人はまさに鉄板職人といった感じなのです。このご主人の息子さんが藤枝の駅南で支店を開いているのですが、同じメニューを頼んでも島田の店の方が一枚上手なのです。
それから、素材の良さとオリジナルの調味料のおいしさもあるのだと思います。こだわりの○○産の肉だとか海老だとかはないのですが、値段に見合った素材が使われています。この手の店では海老やイカが臭かったなんてこともあるのですが、こちらの店のものは麺や生地をよりおいしくするものが使われていると思います。具ひとつひとつの大きさが豪快なのもいいですね。それから各種ソースや焼き油の独特なおいしさは先に書いた通りです。

と、このお店は庶民派関西風お好み焼屋、粉もん屋として食事だけでも良し、居酒屋風に楽しむのも良し、テイクアウトして家庭で食べるのも良し・・・と使い勝手の良い店だと思います。カウンター席も6席ほどありますからひとりで入るのも問題ありません。まぁこれは男性客の特権かもしれませんが・・・。
最近では富士宮焼きそばや各種B級グルメだとか粉もんに関しては賑やかな状況になっていますが、こちらの店は今も昔も変わらないオーソドックスな関西風のお好み焼きや焼きそばなどの安定的なおいしさと、広島焼きや豚肉のソース焼きなど新しいメニューを増やす努力も相まって、安心して色々なメニューを楽しむことができると思います。ちなみにどのメニューも600円から1,200円ほどまでです。トッピングや組み合わせもたくさんありますから好き嫌いのある人でも大丈夫ですよ。
お好み焼 さくらい
島田市扇町11-14(島田市役所近く)
0547-37-6777 11:30〜13:30 16:30〜20:30 日曜祝日11:30〜20:00
水曜日休み
地元では有名で人気があるのに、それ以外の地域ではそれほどの知名度がない飲食店というのがけっこうあります。情報、ネット社会の現在は昔ほどではないにしてもまだまだ隠れた名店が存在するものです。今回の島田市のお好み焼き・さくらいはそんなお店なのかもしれません。

このお店は、30年以上の歴史がある老舗で近所の人や会社員、島田市内へ通う高校生など常連さんに支えられています。お店で食べる人が多いのはもちろんのこと、電話予約してからのテイクアウトの人も多く、夕方のお店の鉄板は焼きそばやお好み焼で賑やかなことになっています。そう、こちらは全ての品がお店の人が焼くシステムなんですね。
関西風の粉モンといったらお好み焼きが代表的ですが、それよりも私が一番好きなものははモダン焼きです。ちょっと変わった選択かもしれませんが、お好み焼と焼きそばの良い所取りな感じがするのです。どちらもいっぺんに食べることができる欲張りなメニューなのかもしれません。

モダン焼きにはシンプルな豚玉と豚肉に海老とイカが加わったミックスがあります。やはりミックスの方が材料が豊富だけにおいしいですね。ちなみに並盛りで850円、大盛りはプラス150円です。この値段はちょっと高めですが、けっこう大きめな具がゴロゴロと入っているので仕方がないのかもしれません。昨年の初めくらいの原油とか小麦粉など諸物価の高騰の折に全品100円程度値上がりしたんですよね。それがなかったらコストパフェオーマンス抜群だっただけにちょっと残念です。
さて、こちらのモダン焼きの特徴は、良い意味でのジャンクさ、コテコテさだと思います。味付けが濃い、はっきりしていているのにしつこくない、ガシガシと食べることができて大盛りでもペロッと完食できてしまうのです。その理由は、自家製ソースのおいしさでしょうか。トマトケチャップのような赤っぽいものとドロッとしたソース、さらに追い打ちを掛けるように最後に塗られるマイルドなマヨネーズ。これらが複層、重層的、三位一体的に効いているのです。

この濃さを受け止めるメインである焼きそばの麺自体も太麺のモチッと弾力感のあるもので、細くてゴワッとしている富士宮の麺とは対極にあるのかもしれません。典型的な大阪、関西風のもので、ソースにはぴったりなものだと思います。と、焼きそば単体で食べてもおいしいのですが、更にグレードアップしてくれるのが、巻かれているクレープ状のお好み焼です。シンプルに焼かれただけなのですが、単調になりがちな焼きそばに良い意味での変化を与えてくれるのです。これに目玉焼きが加わるのですから、こちらも三位一体の旨さにつながるのです。
お好み焼屋というと、お好み焼に焼きそばがメインになりますが、鉄板焼きという大きなジャンルになりますので、それ以外のメニューにも心惹かれるものがあります。特にこちらの店は会社や官庁が周囲にありますのでサラリーマンの憩いの場所という側面もあります。夜は飲み屋代わりにつまみでビールを一杯という人でにぎわっています。もちろん家族連れや若い人のグループ客も多いのですが・・。

アルコールにぴったりで人気のあるのが『玉子巻き』なるメニューです。関西風オムレツといったところでしょうか。プロの技でクルックルッと見事に大きく広げたフワフワッの玉子焼きに海老やら豚肉やらカキなどの具を巻いていくのです。単純で家でもできそうなものなのですが、食べてみるとちゃんとプロの仕事なのがわかるのです。素早く的確に豪快かつ繊細でないとなかなかこうはならないのではないかと思ってしまいます。
この日はオムレツ定食なるものを注文してみました。これは、牛肉の細切れとたまねぎが玉子巻きになっているものでご飯と味噌汁がセットされます。このメニューは単品ではないものですが、その理由はご飯に合う具だからかもしれません。この組み合わせはまさしく洋食のオムレツそのままなのですが、例のソース3種と香りが良い調味油の具合などからしっかりとお好み焼屋のオムレツになっているのです。ご飯の上に乗せて丼のようにかきこむのがおすすめです。

こうなってくると、他のメニューも気になってきます。山芋が入ってフワフワでいてしっかりと焼けているお好み焼や焼きそばもおいしいのがわかっているのですが、それらは家でも食べることができますし、他の店でもメインを張っています。こちらの店にはご飯の上に生野菜と揚げ玉の上にハーフサイズのお好み焼と目玉焼きが乗ったお好み焼丼なるものも気になりますが、今日は豚肉のソース焼きのを定食にして注文してみました。こちらも先の定食も900円です。
これは全くのノーマークだったのですが、カウンターの隣で食べていた人のものがあまりにもボリュームたっぷりでおいしそうだったので思わず「あれは何ですか?」と聞いて注文したのです。目玉焼きがプラス30円でトッピング可能なのでもちろんお願いしました。カロリーは高そうでしたが、誘惑には勝てませんでした。

この豚肉のソース焼きとは、ザク切りのキャベツ炒めの横に豚肉のロース肉を例のソースを主体に焼いたもので、豚焼肉定食といっていいかもしれません。が、普通の定食屋や食堂のような辛めのタレ焼きとはまた違った独特のおいしさがあるのです。これも単純な料理なのですが、ちゃんとさくらいワールドになっているんですね。キャベツの炒めたものにはマヨネーズが、豚肉にはソースが塩梅良くマッチしているのです。これに半熟の玉子が華を添えるという格好なのです。
これらのどれもがおいしくなる秘訣はなんといってもベテランのご主人のコテさばきでしょう。自分でお好み焼を焼くスタイルの店も多いですが、やはり毎日毎日大量にプロ仕様の厚い使い込まれた大きな鉄板を使いこなして焼かれると一味もふた味も違ってくるのだと思います。眼光鋭く寡黙なご主人はまさに鉄板職人といった感じなのです。このご主人の息子さんが藤枝の駅南で支店を開いているのですが、同じメニューを頼んでも島田の店の方が一枚上手なのです。
それから、素材の良さとオリジナルの調味料のおいしさもあるのだと思います。こだわりの○○産の肉だとか海老だとかはないのですが、値段に見合った素材が使われています。この手の店では海老やイカが臭かったなんてこともあるのですが、こちらの店のものは麺や生地をよりおいしくするものが使われていると思います。具ひとつひとつの大きさが豪快なのもいいですね。それから各種ソースや焼き油の独特なおいしさは先に書いた通りです。

と、このお店は庶民派関西風お好み焼屋、粉もん屋として食事だけでも良し、居酒屋風に楽しむのも良し、テイクアウトして家庭で食べるのも良し・・・と使い勝手の良い店だと思います。カウンター席も6席ほどありますからひとりで入るのも問題ありません。まぁこれは男性客の特権かもしれませんが・・・。
最近では富士宮焼きそばや各種B級グルメだとか粉もんに関しては賑やかな状況になっていますが、こちらの店は今も昔も変わらないオーソドックスな関西風のお好み焼きや焼きそばなどの安定的なおいしさと、広島焼きや豚肉のソース焼きなど新しいメニューを増やす努力も相まって、安心して色々なメニューを楽しむことができると思います。ちなみにどのメニューも600円から1,200円ほどまでです。トッピングや組み合わせもたくさんありますから好き嫌いのある人でも大丈夫ですよ。
お好み焼 さくらい
島田市扇町11-14(島田市役所近く)
0547-37-6777 11:30〜13:30 16:30〜20:30 日曜祝日11:30〜20:00
水曜日休み
2009.11.01 | グルメ(食堂・洋食) | トラックバック(0) | コメント(4) |
遠州の小京都、森町を1.5倍楽しむ!
深まる秋とともにしっとりとした街を散策したくなります。そうると京都ということになるかと思いますが、京都は遠く混雑もしています。そんな時には気軽に遠州の小京都と呼ばれている森町にふらりと出かけてみるのはいかがでしょうか?

秋葉街道の宿場町として栄え、周りを山に囲まれ、街の東には太田川が流れている感じはどこか京都を思わせてくれます。小国神社や森の石松で有名な大洞院などの名刹も多く、ドライブに良し、のんびりと天竜浜名湖鉄道で行くも良しと日帰りで行くには最適と思います。また静岡市方面の人はまだ行ったことのない人も多いのではないでしょうか。思わぬ発見があるかと思います。
1、ジェラートショップ アリア
そんな森町でプラスアルファの楽しみといったらおいしいもの探しです。まずはなにはなくともスイーツですね。それもひんやりとしていて喉を潤すにはぴったりのジェラートとシャーベットなんていかがでしょうか。森町の街中にある高柳米穀店というお米屋さんがアリアというジェラート屋を店内にオープンしていて評判となっているのです。

こちらのお店の特徴といったらなんといってもその種類の多さでしょう。普通のジェラートショップですと10〜20種類程度なんでしょうが、こちらのお店は店頭の冷蔵ケース以外に店内の冷凍庫にストックがあり、そこから注文の度にサーブしてくれるのです。メニューは季節のものから年間を通じて50種類ほどあるというのですから凄いですね。この日も秋らしいメニューを中心に欲しいもんばかりで目移りしてしまいます。
まずはジェラートから栗を選びます。地元の和栗もありましたが、ここは栗にラム酒を入れたものを選択。もうひとつはシャーベットからマンゴー、それも完熟のペリカンマンゴーを贅沢に使ったものを選びました。これで500円弱です。普通のお店のものより割高になりますが、良い材料を使用しているから仕方がないのかもしれませんね。ノーマルのものだとシングルで280円、ダブルでで380円からあります。

さて、気になるお味です。ラム酒入りの栗のジェラートははっきりとしたラム酒の風味と香りが効いています。それも安っぽい香料でなくちゃんとしたラムのものです。このラム酒に負けない栗の甘みと旨みがバランスよくマッチしています。まさに大人のジェラートです。気に入りました。
もうひとつの完熟マンゴーは、自然のマンゴーの甘さと濃厚さが上手に表現されていましたが、値段を考えると普通のマンゴーで十分かなと思ってしまいました。プラスアルファの良さがわからなかったのは私のマンゴー経験の少なさからくるのかもしれません。が、十分に手作り感と素材の良さはわかりました。

こちらのジェラートや果物を使ったケーキなどは、奥さんが10年間ケーキ屋さんで働いていた経験にプラスして本場イタリアの手法を忠実に守っているからできるのだと思います。お店で食べるものだけでなくカップに入った冷凍品をお土産にすることもできます。事実、私は磐田のパッションフルーツを栽培している農家さんで食べたシャーベットが初体験でしたし、静岡県内を中心にあちこちのお店でこちらの製品が置かれていることからも人気があるのがわかります。お店の場所がちょっとわかりにくいですが、アイス好きの人は一度行かれてみても損なないと思います。
2、菓子司 中島屋
もうひとつ、甘いもの屋です。森町をクルマで走っていると気がつくのは和菓子屋さんが多いことです。旧い町並みの街角や郊外の大通り沿いなどあちこちに和菓子屋さんがあるのです。これはお茶が主産業ということと、古くからの宿場町と旧春野町や三倉地区などの住民のごちそうとしての和菓子の存在があったのかなと推測します。あとは銘菓梅衣の存在でしょうか。

今回の中島屋もそうですが、森町の和菓子屋には必ずといっていいほど梅衣という和菓子があります。これは各お店独自の味付けがされていますが、基本的に求肥の中に漉し餡を入れたものを糖蜜で甘しょっぱく漬けられた紫蘇の葉で巻いたものです。ベトベトしていて食べにくいですが、他所ではなかなか味わうことができないものだと思います。

こちらの梅衣は、ちょっと濃い目の紫蘇の味付けと中の甘さがしっかりと残る餡子のバランスの妙がいいですね。こぶりなのでパクッといけちゃいます。もちろん濃い目の日本茶と合うのはもちろんです。これでひとつ100円ちょっとなのはうれしいですし、バラ売りしているうえに鷹揚に包装されていないのも良いですね。この梅衣、各和菓子屋で微妙に味付けが違うので食べ比べしてみるのも面白いかもしれません。
こちらのお店は、味噌饅頭や昔ながらの大福や季節のお菓子などももちろんありますが、和風ロールケーキやシュークリームなど和洋折衷のお菓子も充実しています。地元の人の最近の志向とケーキ屋さんが少ないのも影響しているのでしょう。さらに若旦那さんが専門学校などで勉強、修行してきた成果だと思います。

今日はそんな中から『森の衆』とネーミングされたクッキータイプのシュークリームと生クリーム大福のお茶味をいただきました。森の衆とは方言で森の人々という意味です。注文するとその場でカスタードを詰めてくれます。外側の皮はカリカリッで食感がいいですね。最近流行りのゴツゴツした皮ほど主張が強くない程良さの中に甘さをしっかりとしたカスタードクリームがたっぷり入っています。このしっかり感としつこくないのにしっかりとした甘さが残るのは地域性からくるのかなと思われます。
生クリーム大福もそのような感じでしたが、値段も考える以上にお値打ちでスーパーやコンビニでスイーツを買うのと同じ感覚で気軽にお菓子に親しめるのは偉いと思います。確かにお金を掛ければこちらのお店以上のものは買えるでしょうが、この値段でこの味と質をどのお菓子も維持しているのは家族経営だからこそできるのだと思います。このようなお店がしっかりと根付いているのは森町らしいですね。
3、金与食堂
森町は甘いものに比べて劣るのが食事処でしょうか。国道1号線沿いの袋井や掛川に比べると、昔ながらの食堂や小さなお店が多いのが現状です。そんな中、異彩を放っているのが金与食堂です。このお店は昔ながらの丼や定食を出す一方、宴会もやる地方の町にはよくある形態のお店です。ちょっと変わっているのが若旦那が四川料理屋で修業したので、なかなか本格的な四川料理を出すということです。

このお店は掛川市在住のこの方のブログで知ったのですが、確かに四川料理に関しては専門店顔負けのものでした。今日は夜に訪問したのでお得なランチメニューがなかったので陳式麻婆豆腐丼を花椒を効かしてちょっと辛めでお願いしました。あと自家製のシュウマイも一緒にサイドオーダーしてみました。
この日は新しいお店になって間もないためなのか、だいぶ待たされてから到着しました。陳式と名乗っているだけあって自家製とおぼしき赤いラー油が最初に目に飛び込んできます。量もたっぷりなのがうれしいですね。麻婆豆腐というと最近では家庭でも中華料理屋でもポピュラーなものになりましたが、やはり本格的なものは香りと独特の味付けが違いますね。油っぽいけどその油が嫌味でなくおいしさにつながっているのは流石です。ただ豆腐にスが入っているというか火が入りすぎているのが気になりました。あと豆腐をグレードアップするともっとおいしくなると思います。

サイドオーダーのシュウマイは、柔らかめの仕上がりです。肉と餡のバランスも良い具合で丁寧に作れらているのがわかります。この手の点心の出来で調理している人の腕ってわかりますからね。大きめなものが4個入っていたのですが、食べきれずに2個はお持ち帰りにしてもらいました。
こちらの主力メニューは昔ながらのカツ丼などの丼ものとか焼肉定食やごく普通のラーメンですが、メニューを見てみるとどれもお手頃な値段です。この日もアッという間に満員になりましたが、値段と味とボリュームのバランスがいいから地元の人に愛されているのでしょう。新しいお店といっても内装も派手さはなく年配の人も違和感なく食事できる雰囲気があります。

そんな食堂と坦々麺や海老チリなどの四川料理はある意味ミスマッチですが、一品料理でも千円以下というお値打ちさと本格的な味、普通の定食メニューという懐の深さは使い勝手の良さがありますね。私などはメニューにないもの、季節の食材や中華独特な香辛料や調味料を生かしてお任せで四川料理だけでコースを組んでもらって宴会をしたいくらいですね。次回は坦々麺を食べにいきたいです。
と、森町のお店は国道から離れているためか大手チェーン店の進出がない、少ないのもあって地元のお店が頑張っています。それも跡継ぎの人が若い感性を昔ながらの伝統をいかしつつ多くの人に愛されるように創意工夫している姿勢に応援したくなります。確かに静岡市や浜松市などの都市と比べてしまうと見劣りしてしまう面もありますが、それ以上の魅力を秘めていると思います。小さな街の小さくてもキラリと光っているお店、このような光景って少なくなってきていますから大事にしていきたいですね。
P.S.私のもうひとつのブログ、静岡道楽日記にて「街歩き、路地裏探検の愉しみ」と題する記事をUPしました。よろしければご覧ください。
ジェラートショップアリア
周智郡森町森214 高柳米穀店内 (森町役場近く)
0538-85-2354 9:00〜19:30 無休
菓子司 中島屋
周智郡森町森1552-2(遠江森駅近く)
0538-85-2310 8:00〜19:00 水曜休み
金与食堂
周智郡森町森(東)1705−4 (県立森高校近く)
0538-85-2325 11:30〜14:00 17:30〜21:00 月休み
深まる秋とともにしっとりとした街を散策したくなります。そうると京都ということになるかと思いますが、京都は遠く混雑もしています。そんな時には気軽に遠州の小京都と呼ばれている森町にふらりと出かけてみるのはいかがでしょうか?

秋葉街道の宿場町として栄え、周りを山に囲まれ、街の東には太田川が流れている感じはどこか京都を思わせてくれます。小国神社や森の石松で有名な大洞院などの名刹も多く、ドライブに良し、のんびりと天竜浜名湖鉄道で行くも良しと日帰りで行くには最適と思います。また静岡市方面の人はまだ行ったことのない人も多いのではないでしょうか。思わぬ発見があるかと思います。
1、ジェラートショップ アリア
そんな森町でプラスアルファの楽しみといったらおいしいもの探しです。まずはなにはなくともスイーツですね。それもひんやりとしていて喉を潤すにはぴったりのジェラートとシャーベットなんていかがでしょうか。森町の街中にある高柳米穀店というお米屋さんがアリアというジェラート屋を店内にオープンしていて評判となっているのです。

こちらのお店の特徴といったらなんといってもその種類の多さでしょう。普通のジェラートショップですと10〜20種類程度なんでしょうが、こちらのお店は店頭の冷蔵ケース以外に店内の冷凍庫にストックがあり、そこから注文の度にサーブしてくれるのです。メニューは季節のものから年間を通じて50種類ほどあるというのですから凄いですね。この日も秋らしいメニューを中心に欲しいもんばかりで目移りしてしまいます。
まずはジェラートから栗を選びます。地元の和栗もありましたが、ここは栗にラム酒を入れたものを選択。もうひとつはシャーベットからマンゴー、それも完熟のペリカンマンゴーを贅沢に使ったものを選びました。これで500円弱です。普通のお店のものより割高になりますが、良い材料を使用しているから仕方がないのかもしれませんね。ノーマルのものだとシングルで280円、ダブルでで380円からあります。

さて、気になるお味です。ラム酒入りの栗のジェラートははっきりとしたラム酒の風味と香りが効いています。それも安っぽい香料でなくちゃんとしたラムのものです。このラム酒に負けない栗の甘みと旨みがバランスよくマッチしています。まさに大人のジェラートです。気に入りました。
もうひとつの完熟マンゴーは、自然のマンゴーの甘さと濃厚さが上手に表現されていましたが、値段を考えると普通のマンゴーで十分かなと思ってしまいました。プラスアルファの良さがわからなかったのは私のマンゴー経験の少なさからくるのかもしれません。が、十分に手作り感と素材の良さはわかりました。

こちらのジェラートや果物を使ったケーキなどは、奥さんが10年間ケーキ屋さんで働いていた経験にプラスして本場イタリアの手法を忠実に守っているからできるのだと思います。お店で食べるものだけでなくカップに入った冷凍品をお土産にすることもできます。事実、私は磐田のパッションフルーツを栽培している農家さんで食べたシャーベットが初体験でしたし、静岡県内を中心にあちこちのお店でこちらの製品が置かれていることからも人気があるのがわかります。お店の場所がちょっとわかりにくいですが、アイス好きの人は一度行かれてみても損なないと思います。
2、菓子司 中島屋
もうひとつ、甘いもの屋です。森町をクルマで走っていると気がつくのは和菓子屋さんが多いことです。旧い町並みの街角や郊外の大通り沿いなどあちこちに和菓子屋さんがあるのです。これはお茶が主産業ということと、古くからの宿場町と旧春野町や三倉地区などの住民のごちそうとしての和菓子の存在があったのかなと推測します。あとは銘菓梅衣の存在でしょうか。

今回の中島屋もそうですが、森町の和菓子屋には必ずといっていいほど梅衣という和菓子があります。これは各お店独自の味付けがされていますが、基本的に求肥の中に漉し餡を入れたものを糖蜜で甘しょっぱく漬けられた紫蘇の葉で巻いたものです。ベトベトしていて食べにくいですが、他所ではなかなか味わうことができないものだと思います。

こちらの梅衣は、ちょっと濃い目の紫蘇の味付けと中の甘さがしっかりと残る餡子のバランスの妙がいいですね。こぶりなのでパクッといけちゃいます。もちろん濃い目の日本茶と合うのはもちろんです。これでひとつ100円ちょっとなのはうれしいですし、バラ売りしているうえに鷹揚に包装されていないのも良いですね。この梅衣、各和菓子屋で微妙に味付けが違うので食べ比べしてみるのも面白いかもしれません。
こちらのお店は、味噌饅頭や昔ながらの大福や季節のお菓子などももちろんありますが、和風ロールケーキやシュークリームなど和洋折衷のお菓子も充実しています。地元の人の最近の志向とケーキ屋さんが少ないのも影響しているのでしょう。さらに若旦那さんが専門学校などで勉強、修行してきた成果だと思います。

今日はそんな中から『森の衆』とネーミングされたクッキータイプのシュークリームと生クリーム大福のお茶味をいただきました。森の衆とは方言で森の人々という意味です。注文するとその場でカスタードを詰めてくれます。外側の皮はカリカリッで食感がいいですね。最近流行りのゴツゴツした皮ほど主張が強くない程良さの中に甘さをしっかりとしたカスタードクリームがたっぷり入っています。このしっかり感としつこくないのにしっかりとした甘さが残るのは地域性からくるのかなと思われます。
生クリーム大福もそのような感じでしたが、値段も考える以上にお値打ちでスーパーやコンビニでスイーツを買うのと同じ感覚で気軽にお菓子に親しめるのは偉いと思います。確かにお金を掛ければこちらのお店以上のものは買えるでしょうが、この値段でこの味と質をどのお菓子も維持しているのは家族経営だからこそできるのだと思います。このようなお店がしっかりと根付いているのは森町らしいですね。
3、金与食堂
森町は甘いものに比べて劣るのが食事処でしょうか。国道1号線沿いの袋井や掛川に比べると、昔ながらの食堂や小さなお店が多いのが現状です。そんな中、異彩を放っているのが金与食堂です。このお店は昔ながらの丼や定食を出す一方、宴会もやる地方の町にはよくある形態のお店です。ちょっと変わっているのが若旦那が四川料理屋で修業したので、なかなか本格的な四川料理を出すということです。

このお店は掛川市在住のこの方のブログで知ったのですが、確かに四川料理に関しては専門店顔負けのものでした。今日は夜に訪問したのでお得なランチメニューがなかったので陳式麻婆豆腐丼を花椒を効かしてちょっと辛めでお願いしました。あと自家製のシュウマイも一緒にサイドオーダーしてみました。
この日は新しいお店になって間もないためなのか、だいぶ待たされてから到着しました。陳式と名乗っているだけあって自家製とおぼしき赤いラー油が最初に目に飛び込んできます。量もたっぷりなのがうれしいですね。麻婆豆腐というと最近では家庭でも中華料理屋でもポピュラーなものになりましたが、やはり本格的なものは香りと独特の味付けが違いますね。油っぽいけどその油が嫌味でなくおいしさにつながっているのは流石です。ただ豆腐にスが入っているというか火が入りすぎているのが気になりました。あと豆腐をグレードアップするともっとおいしくなると思います。

サイドオーダーのシュウマイは、柔らかめの仕上がりです。肉と餡のバランスも良い具合で丁寧に作れらているのがわかります。この手の点心の出来で調理している人の腕ってわかりますからね。大きめなものが4個入っていたのですが、食べきれずに2個はお持ち帰りにしてもらいました。
こちらの主力メニューは昔ながらのカツ丼などの丼ものとか焼肉定食やごく普通のラーメンですが、メニューを見てみるとどれもお手頃な値段です。この日もアッという間に満員になりましたが、値段と味とボリュームのバランスがいいから地元の人に愛されているのでしょう。新しいお店といっても内装も派手さはなく年配の人も違和感なく食事できる雰囲気があります。

そんな食堂と坦々麺や海老チリなどの四川料理はある意味ミスマッチですが、一品料理でも千円以下というお値打ちさと本格的な味、普通の定食メニューという懐の深さは使い勝手の良さがありますね。私などはメニューにないもの、季節の食材や中華独特な香辛料や調味料を生かしてお任せで四川料理だけでコースを組んでもらって宴会をしたいくらいですね。次回は坦々麺を食べにいきたいです。
と、森町のお店は国道から離れているためか大手チェーン店の進出がない、少ないのもあって地元のお店が頑張っています。それも跡継ぎの人が若い感性を昔ながらの伝統をいかしつつ多くの人に愛されるように創意工夫している姿勢に応援したくなります。確かに静岡市や浜松市などの都市と比べてしまうと見劣りしてしまう面もありますが、それ以上の魅力を秘めていると思います。小さな街の小さくてもキラリと光っているお店、このような光景って少なくなってきていますから大事にしていきたいですね。
P.S.私のもうひとつのブログ、静岡道楽日記にて「街歩き、路地裏探検の愉しみ」と題する記事をUPしました。よろしければご覧ください。
ジェラートショップアリア
周智郡森町森214 高柳米穀店内 (森町役場近く)
0538-85-2354 9:00〜19:30 無休
菓子司 中島屋
周智郡森町森1552-2(遠江森駅近く)
0538-85-2310 8:00〜19:00 水曜休み
金与食堂
周智郡森町森(東)1705−4 (県立森高校近く)
0538-85-2325 11:30〜14:00 17:30〜21:00 月休み
2009.10.18 | グルメ(食堂・洋食) | トラックバック(0) | コメント(6) |
湯の町修善寺の庶民派和菓子屋! 和楽
温泉町、観光地の和菓子屋さんというと、温泉饅頭や旅館のお茶菓子、お土産用のお菓子を製造販売しているイメージが強いですが、こちらのお店は、それらよりも地元の人たちが普段使いできる季節の和菓子を得意としています。温泉町でなくても住宅街や市街地にあっても何ら違和感がない感じです。

その特徴をよく表しているのがお店の場所です。修善寺の温泉街でも駅前でもなく、駅の裏、静岡銀行近くにあります。大きなスーパーやドラッグストアも近所にある伊豆市民の日常のショッピングゾーンの一角になります。観光客以上に地元のお客さんが多いのではないかと思われます。
こちらのお店は普段使いの和菓子が多いのですが、私のイチオシは団子です。昨日はちょうど十五夜でお月見団子を食べる日だったようですが、そんなことに関係なく、こちらの団子や安くておいしいのです。団子専門店顔負けの出来栄えだと思います。そんなことを思う人も多いらしくショーケースの上にはたくさんの団子が並んでいます。

そんな中でもオリジナリティがあってお気に入りなのが「よくばり団子」です。どこがよくばりかというと、こし餡団子の上にみたらしの餡が掛かっているのです。餡団子とみたらし団子のいいとこ取りの団子なんですね。このようなものはえてしてバランスが崩れてしまうことがありますが、これは絶妙な仕上がりになっています。ちょっとしょっぱいみたらし餡が最初にきてから甘さ控えめな餡子が最後に追いかけてくる・・・憎い団子なんです。これならひとりで2,3本食べることが可能です。
もちろん、普通の団子もあります。今日は餡子がたっぷり乗ったあん団子をいただきます。こちらの餡子は丁寧に漉してあるのが特徴で控えめな甘さも相まってとても上品な一品になっています。団子本体もあくまでも柔らかです。団子好きには邪道と言われようとも上品な餡子にはこの手の柔らかさがマッチしているように思うのです。

こちらのお店は和菓子屋さんですから、上生菓子や季節の和菓子も豊富に揃っています。秋の今はなんといっても栗のお菓子でしょう。栗きんとんに栗蒸しようかん、栗一粒を使った贅沢な和菓子など色々揃っています。今日は、栗が上にちょこんと鎮座した和菓子を購入しました。栗の下には白餡が隠れており、きっちりと和菓子の定法にのっとった仕事がなされています。特別おいしいということはありませんが、安心して食べることができます。

この日は食べませんでしたが、和菓子の技法を取り入れた和洋折衷の菓子も何種類か冷蔵ショーケースの中に入っています。和菓子屋ではすっかりお馴染みになった生クリーム大福や地元の新鮮な牛乳を使ったプリンや、購入してから生クリームを詰めてくれるコロネなどが人気があるそうです。
前回、このコロネを食べたのですが、バター風味の生クリームには小豆が隠し味で入っていて、いかにもな和菓子屋のパイ菓子になっていました。完成度は有名ケーキ店などには負けますが、値段との兼ね合いを考えれば頑張っていると思いました。このコロネもそうですが、こちらのお店の人気商品や定番の和菓子が100円程度から200円程度で揃っているのもうれしいですね。

あと、この店の人気商品には「弘法の麩餅」とよばれる麩饅頭や「小菊まんじゅう」というちょっと日持ちするお土産に最適なものがあります。その他にはどら焼きや大福、わらび餅など和菓子屋の定番商品があります。今日は秋らしくりんごを使ったどら焼きを買ってみました。日持ちが5日間というのはあれもこれも買いたい時にはうれしいですね。
見た目は小ぶりなどら焼きです。最近は大きさやあんこがたっぷり入っているものが人気があるようですが、やはり何事も適度なものがおいしいですから、これくらいのサイズがいいですね。皮はしっかりと焼きが入っています。固さもふんわり卵やはちみつがたっぷりなタイプでなくムッチリ密度が濃いタイプです。中には固さを残しつつ上手に煮たりんごのシャリシャリ感が白餡とマッチしています。

と、こちらの和菓子は、見た目は派手なものはなくオーソドックスな伝統的な基本的な姿を残しつつ、どこか新しい流れや風を感じさせる仕上がりになっています。最近の和菓子、特にローカルチェーン店や温泉街や観光地のお土産和菓子はパッケージばかりにこだわっていて中身はインパクト重視でそれなりのものが多いのですが、こちらは食べてみておいしさがジワーと伝わってくるものが多いと思います。
これは、季節の材料や地元の食材や果物を上手に使い、日持ちよりもおいしさを優先するために添加剤や防腐剤などを使わない自然さにこだわっているからだと思います。このような流れはパンやケーキとも一緒ですね。このような和菓子作りをしている背景にはご主人さんの若さと東京の製菓学校の先生を務めていたということも関係していると思われます。

先日、お店に伺った時に話をさせていただいた時に「近所の人や普通の人が食べたい時に食べたいだけ買えるような値段設定にしたい」「最高の材料を惜しげもなく使えばよりおいしい和菓子が作れるが、それよりもおやつとしての最良の和菓子を」「静岡県では島田のおほつ庵さんのご主人と仲が良い」なんてことをおっしゃっていました。
私もどこかおほつ庵と似た部分を感じていたのですが、やっぱりねという感じでした。最近多い新製品や奇をてらった商品作りや通販に一生懸命な話題先行の和菓子商売のお店でなく、しっかりと和菓子の修行をした上で自分なりの心構えや方向を持った背伸びしない地道な和菓子作りをしている若い職人さんのお店はやはり良いものですね。これから益々伸びていくような感じがします。
修善寺、伊豆というと、有名無名問わず和菓子屋は多く存在します。それぞれの店にウリの商品や人気商品、そして雑誌やテレビで登場する話題の和菓子も多いですが、ガイドやネットにあまり出ることのないこの店の和菓子は地味ながらしっかりとした安心して食べることができ、値段に見合った満足感を与えてくれると思います。こじんまりとしながらもセンスが良い和風の店、気持ちの良い奥さんの応対とも相まって、修善寺方面に遊びに行った際には寄ってみても損はないと思います。
和菓子 和楽
伊豆市柏久保1355(伊豆箱根鉄道修善寺駅、静岡銀行修善寺支店近く)
0558-72-4717 9:00〜18:00 定休日 木曜日
温泉町、観光地の和菓子屋さんというと、温泉饅頭や旅館のお茶菓子、お土産用のお菓子を製造販売しているイメージが強いですが、こちらのお店は、それらよりも地元の人たちが普段使いできる季節の和菓子を得意としています。温泉町でなくても住宅街や市街地にあっても何ら違和感がない感じです。

その特徴をよく表しているのがお店の場所です。修善寺の温泉街でも駅前でもなく、駅の裏、静岡銀行近くにあります。大きなスーパーやドラッグストアも近所にある伊豆市民の日常のショッピングゾーンの一角になります。観光客以上に地元のお客さんが多いのではないかと思われます。
こちらのお店は普段使いの和菓子が多いのですが、私のイチオシは団子です。昨日はちょうど十五夜でお月見団子を食べる日だったようですが、そんなことに関係なく、こちらの団子や安くておいしいのです。団子専門店顔負けの出来栄えだと思います。そんなことを思う人も多いらしくショーケースの上にはたくさんの団子が並んでいます。

そんな中でもオリジナリティがあってお気に入りなのが「よくばり団子」です。どこがよくばりかというと、こし餡団子の上にみたらしの餡が掛かっているのです。餡団子とみたらし団子のいいとこ取りの団子なんですね。このようなものはえてしてバランスが崩れてしまうことがありますが、これは絶妙な仕上がりになっています。ちょっとしょっぱいみたらし餡が最初にきてから甘さ控えめな餡子が最後に追いかけてくる・・・憎い団子なんです。これならひとりで2,3本食べることが可能です。
もちろん、普通の団子もあります。今日は餡子がたっぷり乗ったあん団子をいただきます。こちらの餡子は丁寧に漉してあるのが特徴で控えめな甘さも相まってとても上品な一品になっています。団子本体もあくまでも柔らかです。団子好きには邪道と言われようとも上品な餡子にはこの手の柔らかさがマッチしているように思うのです。

こちらのお店は和菓子屋さんですから、上生菓子や季節の和菓子も豊富に揃っています。秋の今はなんといっても栗のお菓子でしょう。栗きんとんに栗蒸しようかん、栗一粒を使った贅沢な和菓子など色々揃っています。今日は、栗が上にちょこんと鎮座した和菓子を購入しました。栗の下には白餡が隠れており、きっちりと和菓子の定法にのっとった仕事がなされています。特別おいしいということはありませんが、安心して食べることができます。

この日は食べませんでしたが、和菓子の技法を取り入れた和洋折衷の菓子も何種類か冷蔵ショーケースの中に入っています。和菓子屋ではすっかりお馴染みになった生クリーム大福や地元の新鮮な牛乳を使ったプリンや、購入してから生クリームを詰めてくれるコロネなどが人気があるそうです。
前回、このコロネを食べたのですが、バター風味の生クリームには小豆が隠し味で入っていて、いかにもな和菓子屋のパイ菓子になっていました。完成度は有名ケーキ店などには負けますが、値段との兼ね合いを考えれば頑張っていると思いました。このコロネもそうですが、こちらのお店の人気商品や定番の和菓子が100円程度から200円程度で揃っているのもうれしいですね。

あと、この店の人気商品には「弘法の麩餅」とよばれる麩饅頭や「小菊まんじゅう」というちょっと日持ちするお土産に最適なものがあります。その他にはどら焼きや大福、わらび餅など和菓子屋の定番商品があります。今日は秋らしくりんごを使ったどら焼きを買ってみました。日持ちが5日間というのはあれもこれも買いたい時にはうれしいですね。
見た目は小ぶりなどら焼きです。最近は大きさやあんこがたっぷり入っているものが人気があるようですが、やはり何事も適度なものがおいしいですから、これくらいのサイズがいいですね。皮はしっかりと焼きが入っています。固さもふんわり卵やはちみつがたっぷりなタイプでなくムッチリ密度が濃いタイプです。中には固さを残しつつ上手に煮たりんごのシャリシャリ感が白餡とマッチしています。

と、こちらの和菓子は、見た目は派手なものはなくオーソドックスな伝統的な基本的な姿を残しつつ、どこか新しい流れや風を感じさせる仕上がりになっています。最近の和菓子、特にローカルチェーン店や温泉街や観光地のお土産和菓子はパッケージばかりにこだわっていて中身はインパクト重視でそれなりのものが多いのですが、こちらは食べてみておいしさがジワーと伝わってくるものが多いと思います。
これは、季節の材料や地元の食材や果物を上手に使い、日持ちよりもおいしさを優先するために添加剤や防腐剤などを使わない自然さにこだわっているからだと思います。このような流れはパンやケーキとも一緒ですね。このような和菓子作りをしている背景にはご主人さんの若さと東京の製菓学校の先生を務めていたということも関係していると思われます。

先日、お店に伺った時に話をさせていただいた時に「近所の人や普通の人が食べたい時に食べたいだけ買えるような値段設定にしたい」「最高の材料を惜しげもなく使えばよりおいしい和菓子が作れるが、それよりもおやつとしての最良の和菓子を」「静岡県では島田のおほつ庵さんのご主人と仲が良い」なんてことをおっしゃっていました。
私もどこかおほつ庵と似た部分を感じていたのですが、やっぱりねという感じでした。最近多い新製品や奇をてらった商品作りや通販に一生懸命な話題先行の和菓子商売のお店でなく、しっかりと和菓子の修行をした上で自分なりの心構えや方向を持った背伸びしない地道な和菓子作りをしている若い職人さんのお店はやはり良いものですね。これから益々伸びていくような感じがします。
修善寺、伊豆というと、有名無名問わず和菓子屋は多く存在します。それぞれの店にウリの商品や人気商品、そして雑誌やテレビで登場する話題の和菓子も多いですが、ガイドやネットにあまり出ることのないこの店の和菓子は地味ながらしっかりとした安心して食べることができ、値段に見合った満足感を与えてくれると思います。こじんまりとしながらもセンスが良い和風の店、気持ちの良い奥さんの応対とも相まって、修善寺方面に遊びに行った際には寄ってみても損はないと思います。
和菓子 和楽
伊豆市柏久保1355(伊豆箱根鉄道修善寺駅、静岡銀行修善寺支店近く)
0558-72-4717 9:00〜18:00 定休日 木曜日
2009.10.04 | グルメ(スイーツ) | トラックバック(0) | コメント(0) |
熱海純喫茶対決!田園VSボンネットVS加奈
伊豆を代表する温泉地の熱海は、新しいものと旧いものが同居するちょっと不可思議な街です。それはカフェ、喫茶店にも同じことがいえます。お洒落なカフェや隠れ家風な喫茶店から昭和の香りどころか、昭和そのまんまの純喫茶が数多く残っている稀有な街でもあるのです。今回はその中から3軒を選んでみました。

この純喫茶なるもの、昭和の時代には街のそこかしこに存在しました。定義?によると酒類を出さない純粋な喫茶店だそうで、コーヒーチェーン店やカフェ、ファストフード、ファミレスなどの台頭により絶滅の危機に瀕しています。創業ン十年とか昔ながらの、昭和の香り・・・など色々な形容詞がつきますが、昭和30年〜40年代の町並みや風俗がブームという言葉を超えて定着した現在、懐かしくも心安らげる場所であるのは間違いありません。
純喫茶 田園
最初は、看板にも堂々と純喫茶の名前が堂々と掲げられている田園です。場所は海岸に近い一角で隣は熱海で一、二を争う老舗の洋食屋です。そのお店は有名ですが、田園の方はというとガイドブックやネットにもほとんど出ることなくひっそりとしています。が、このお客さんがそれほどいないのんびりとした空間と時間こそが現代においての純喫茶の良さだと思うのです。

この良さをさらに盛り上げてくれるのが、お店の内装やしつらえ、デコレーション、デティールの数々なのだと思います。創業50年とのことですが、店のほとんどがその当時のまんまなのです。特に入ってすぐ飛び込んでくる池!と屹立している白い3体のオブジェが凄いです。さらにその下は小さな池!になっており錦鯉が泳いでいるのです。

この無駄とも思えるオブジェが鎮座している一方、テーブルや椅子は広々しているわけでもなく、昔の喫茶店の常である背が低く、深く腰かける別珍の椅子がたまりません。最近のカフェでは当たり前のソファではありませんが、すわり心地が良く、珈琲などの飲み物片手に新聞を読んだり持ち込んだ文庫本でも読むには最適です。
今日は暑いのでアイス珈琲を注文してみました。これがなかなかどうしてけっこう本格的なものです。さすが純喫茶です。苦味と酸味のバランスも良く下手なチェーン店より上でしょう。もちろん、軽食やパフェなどのデザート類もあります。店の前と店内にはちょっと埃をかぶったサンプルも鎮座しています。これを見てから注文するのもオツですね。

私の後から入店したおじさん二人組が注文していたナポリタンはお約束のどぎついケチャップ色をしていました。きっと他の食べ物なども昭和の香りがするのでしょう。なお「20年ぶりに来たけど何も変わっていないなぁ」と感嘆していましたが、この雰囲気ならそうでしょうね。最近どの店もすぐに内装を変えたりしますが、変えないからこそ生きてくるものもあるんだと思います。もちろん、BGMは戦後すぐの歌謡曲が流れています・・・。
ボンネット
次の店はネットやガイドブックにもたくさん出てくる有名店です。このお店を有名にしたのは看板商品であるハンバーガーの存在でしょう。今では街のそこかしこで食べることができるハンバーガーをいちはやく熱海の街で出した店として知られています。そう進駐軍仕込みのハンバーガーというわけですね。

このお店は田園と違って土曜日や祝日などはけっこう混雑しています。この日も一度満員で出直したくらいですから。なんといっても軽食が充実しているのと有名なお店を体験しようという観光客の人が多いのでしょう。と、思ったのですが、もうひとつの理由は注文してから提供されるまでの時間がのんびりとしているため回転が悪いんですね。
こちらのお店の内装もレトロです。お約束の背の低い椅子と壁のポスター、オレンジ色の薄暗くも暖かい光と歴史を経た内装です。このテーブル配置が今とは違っていて、普通は壁に沿ってベンチシートが並ぶのでしょうが、昔の電車のように4人掛けのボックスシートが続いているのです。お客さんはグループ客やファミリー客が多かったですね。

さて、肝心のハンバーガーはどうでしょうか?お洒落なバスケットに入ってきたものには生のたまねぎスライスやレタスなどが別添えになっています。大きさは小ぶりです。これは芸者さんでも食べやすいほうな大きさになったという謂れや伝統の大きさだという意見など色々ありますね。現代の巨大なハンバーガーを見慣れるとがっかりしてしまうほどですが、食べてみると杞憂とわかります。

そう、こちらのハンバーガーは密度が濃いのです。丁寧に焼かれたバンズもハンバーグパティもみっちりしているのです。ふにゃふにゃでなくがっしり男性的なのです。が、味付けは甘辛いソースと生たまねぎのシャッキとした辛味、牛肉の旨さと甘さのハーモニーが良い感じです。けっしてグルメハンバーガーといった感じではありませんが、他のハンバーガーとは一味違うものがあります。
このハンバーグと珈琲が一緒に楽しめるハンバーガーセットが700円というのは観光地熱海にあっては良心的な価格だと思います。小腹がすいた時に、一休みしたい時には利用しても後悔することはなく熱海の良い思い出の1ページとなることと思います。

このお店は谷崎潤一郎や三島由紀夫といった錚々たる文豪が熱海に滞在したときには愛用していたようで、さすがに開業してから60年近く経っているという歴史は伊達ではないと納得させてくれます。こちらの店の歴史についてはこちらを、ハンバーガーについてはこちらがより詳しく出ています。それからこちらのBGMは戦後から昭和時代のスイングジャズや軽めのポップスなんかです・・・。
珈琲院 加奈
こちらの店は純喫茶というより歴史ある珈琲専門店といった雰囲気を持っています。お店のメインとなっているのはコの字型のカウンター席です。オープンキッチン形式になっており、サイフォンや各種の調理器具、カップなどが整然と並んでいます。落ち着いた色合いと木を生かした内装が現代の軽さとは一線を画しています。そして店の奥には外の景色を見ながら寛げるテーブル席もあります。こちらも良い雰囲気です。

こちらのメニューはブレンドの他にストレート珈琲が多いのも特徴です。珈琲に合わせてトースト、特にハニートーストなんかが良く出るそうです。他に目をひくのはゼリー類です。特にコーヒーゼリーが名物ということで迷わず注文してみました。外でコーヒーゼリーを頼むのなんて久しぶりです。
こちらのコーヒーゼリーはパフェの器かアイスコーヒー用の背の高いグラスに入ってきました。けっこうな量があります。見た目はウインナーアイスコーヒーっぽいんですが、ちゃんと下の部分は固まっています。

最初はたっぷりのホイップクリームの甘さがきて、次に甘さのない苦味の効いたゼリーが追いかけてきます。別々に楽しむのもいいですし、混ぜながら食べてもおいしいです。カフェスプーンですくって食べることもストローで吸うこともできる柔らかめな仕上がりです。ちょっと食感はグリコのドロリッチに似ているかもしれません。しかし、本格的な味は断然こちらです。さすが名物というだけのことはあります。甘党の人でなくても食べられるビターさです。

こちらのお店は昭和48年に創業したそうですからもうすぐ40年というところでしょうか。熱海全盛の頃は2階にはキャバレー銀馬車という華やかなお店があったそうですが、今は居酒屋や色々な飲食店、そしてマンション・・・と時代の変遷を感じさせてくれます。近くには芸者置屋や見番がある花街ですから昔は芸者さんが一休みしていたんでしょう。
と、今回は3軒紹介しましたが、熱海にはまだまだ昭和の香りがプンプンとする懐かしい喫茶店が存在しています。どの店も個性的ですが、ネットやメディアの露出度はボンネット>加奈>田園ですが、私的なディープ度、ハードルの高さ度はこの逆で田園>加奈>ボンネットとなります。おもしろいものです。まぁ、どの店も現代の喫茶店の主流であるSやDなどのチェーン店とは違った魅力があるのは間違いありません。

21世紀の今、純喫茶や駄菓子屋、大衆酒場に大衆食堂、荒物屋・・・などなど昭和が輝いて時代のお店が一周遅れで密かに脚光を浴びていますが、これらの喫茶店でのんびり過ごす時間は、好きな人にとってはたまらない贅沢な時間なのかもしれません。昭和の時代が一番賑やかだった熱海だからこそ残ってきたこれらのお店に行ってみるのも良い思い出になるかと思います。
純喫茶 田園
熱海市渚町12-5(ホームセンターハンディ近く)
0557-81-5452 9:00〜21:00 木曜休み
ボンネット
熱海市銀座町8-14 (スルガ銀行熱海支店近く)
0557-81-4960 日曜、1・3・5・7・8・10・12月最終土曜
9:00〜18:00
珈琲院 加奈
熱海市銀座町2-8(ニューフジヤホテル近く)
0557-81-7593 9:00 〜 21:00 木曜日休み
伊豆を代表する温泉地の熱海は、新しいものと旧いものが同居するちょっと不可思議な街です。それはカフェ、喫茶店にも同じことがいえます。お洒落なカフェや隠れ家風な喫茶店から昭和の香りどころか、昭和そのまんまの純喫茶が数多く残っている稀有な街でもあるのです。今回はその中から3軒を選んでみました。

この純喫茶なるもの、昭和の時代には街のそこかしこに存在しました。定義?によると酒類を出さない純粋な喫茶店だそうで、コーヒーチェーン店やカフェ、ファストフード、ファミレスなどの台頭により絶滅の危機に瀕しています。創業ン十年とか昔ながらの、昭和の香り・・・など色々な形容詞がつきますが、昭和30年〜40年代の町並みや風俗がブームという言葉を超えて定着した現在、懐かしくも心安らげる場所であるのは間違いありません。
純喫茶 田園
最初は、看板にも堂々と純喫茶の名前が堂々と掲げられている田園です。場所は海岸に近い一角で隣は熱海で一、二を争う老舗の洋食屋です。そのお店は有名ですが、田園の方はというとガイドブックやネットにもほとんど出ることなくひっそりとしています。が、このお客さんがそれほどいないのんびりとした空間と時間こそが現代においての純喫茶の良さだと思うのです。

この良さをさらに盛り上げてくれるのが、お店の内装やしつらえ、デコレーション、デティールの数々なのだと思います。創業50年とのことですが、店のほとんどがその当時のまんまなのです。特に入ってすぐ飛び込んでくる池!と屹立している白い3体のオブジェが凄いです。さらにその下は小さな池!になっており錦鯉が泳いでいるのです。

この無駄とも思えるオブジェが鎮座している一方、テーブルや椅子は広々しているわけでもなく、昔の喫茶店の常である背が低く、深く腰かける別珍の椅子がたまりません。最近のカフェでは当たり前のソファではありませんが、すわり心地が良く、珈琲などの飲み物片手に新聞を読んだり持ち込んだ文庫本でも読むには最適です。
今日は暑いのでアイス珈琲を注文してみました。これがなかなかどうしてけっこう本格的なものです。さすが純喫茶です。苦味と酸味のバランスも良く下手なチェーン店より上でしょう。もちろん、軽食やパフェなどのデザート類もあります。店の前と店内にはちょっと埃をかぶったサンプルも鎮座しています。これを見てから注文するのもオツですね。

私の後から入店したおじさん二人組が注文していたナポリタンはお約束のどぎついケチャップ色をしていました。きっと他の食べ物なども昭和の香りがするのでしょう。なお「20年ぶりに来たけど何も変わっていないなぁ」と感嘆していましたが、この雰囲気ならそうでしょうね。最近どの店もすぐに内装を変えたりしますが、変えないからこそ生きてくるものもあるんだと思います。もちろん、BGMは戦後すぐの歌謡曲が流れています・・・。
ボンネット
次の店はネットやガイドブックにもたくさん出てくる有名店です。このお店を有名にしたのは看板商品であるハンバーガーの存在でしょう。今では街のそこかしこで食べることができるハンバーガーをいちはやく熱海の街で出した店として知られています。そう進駐軍仕込みのハンバーガーというわけですね。

このお店は田園と違って土曜日や祝日などはけっこう混雑しています。この日も一度満員で出直したくらいですから。なんといっても軽食が充実しているのと有名なお店を体験しようという観光客の人が多いのでしょう。と、思ったのですが、もうひとつの理由は注文してから提供されるまでの時間がのんびりとしているため回転が悪いんですね。
こちらのお店の内装もレトロです。お約束の背の低い椅子と壁のポスター、オレンジ色の薄暗くも暖かい光と歴史を経た内装です。このテーブル配置が今とは違っていて、普通は壁に沿ってベンチシートが並ぶのでしょうが、昔の電車のように4人掛けのボックスシートが続いているのです。お客さんはグループ客やファミリー客が多かったですね。

さて、肝心のハンバーガーはどうでしょうか?お洒落なバスケットに入ってきたものには生のたまねぎスライスやレタスなどが別添えになっています。大きさは小ぶりです。これは芸者さんでも食べやすいほうな大きさになったという謂れや伝統の大きさだという意見など色々ありますね。現代の巨大なハンバーガーを見慣れるとがっかりしてしまうほどですが、食べてみると杞憂とわかります。

そう、こちらのハンバーガーは密度が濃いのです。丁寧に焼かれたバンズもハンバーグパティもみっちりしているのです。ふにゃふにゃでなくがっしり男性的なのです。が、味付けは甘辛いソースと生たまねぎのシャッキとした辛味、牛肉の旨さと甘さのハーモニーが良い感じです。けっしてグルメハンバーガーといった感じではありませんが、他のハンバーガーとは一味違うものがあります。
このハンバーグと珈琲が一緒に楽しめるハンバーガーセットが700円というのは観光地熱海にあっては良心的な価格だと思います。小腹がすいた時に、一休みしたい時には利用しても後悔することはなく熱海の良い思い出の1ページとなることと思います。

このお店は谷崎潤一郎や三島由紀夫といった錚々たる文豪が熱海に滞在したときには愛用していたようで、さすがに開業してから60年近く経っているという歴史は伊達ではないと納得させてくれます。こちらの店の歴史についてはこちらを、ハンバーガーについてはこちらがより詳しく出ています。それからこちらのBGMは戦後から昭和時代のスイングジャズや軽めのポップスなんかです・・・。
珈琲院 加奈
こちらの店は純喫茶というより歴史ある珈琲専門店といった雰囲気を持っています。お店のメインとなっているのはコの字型のカウンター席です。オープンキッチン形式になっており、サイフォンや各種の調理器具、カップなどが整然と並んでいます。落ち着いた色合いと木を生かした内装が現代の軽さとは一線を画しています。そして店の奥には外の景色を見ながら寛げるテーブル席もあります。こちらも良い雰囲気です。

こちらのメニューはブレンドの他にストレート珈琲が多いのも特徴です。珈琲に合わせてトースト、特にハニートーストなんかが良く出るそうです。他に目をひくのはゼリー類です。特にコーヒーゼリーが名物ということで迷わず注文してみました。外でコーヒーゼリーを頼むのなんて久しぶりです。
こちらのコーヒーゼリーはパフェの器かアイスコーヒー用の背の高いグラスに入ってきました。けっこうな量があります。見た目はウインナーアイスコーヒーっぽいんですが、ちゃんと下の部分は固まっています。

最初はたっぷりのホイップクリームの甘さがきて、次に甘さのない苦味の効いたゼリーが追いかけてきます。別々に楽しむのもいいですし、混ぜながら食べてもおいしいです。カフェスプーンですくって食べることもストローで吸うこともできる柔らかめな仕上がりです。ちょっと食感はグリコのドロリッチに似ているかもしれません。しかし、本格的な味は断然こちらです。さすが名物というだけのことはあります。甘党の人でなくても食べられるビターさです。

こちらのお店は昭和48年に創業したそうですからもうすぐ40年というところでしょうか。熱海全盛の頃は2階にはキャバレー銀馬車という華やかなお店があったそうですが、今は居酒屋や色々な飲食店、そしてマンション・・・と時代の変遷を感じさせてくれます。近くには芸者置屋や見番がある花街ですから昔は芸者さんが一休みしていたんでしょう。
と、今回は3軒紹介しましたが、熱海にはまだまだ昭和の香りがプンプンとする懐かしい喫茶店が存在しています。どの店も個性的ですが、ネットやメディアの露出度はボンネット>加奈>田園ですが、私的なディープ度、ハードルの高さ度はこの逆で田園>加奈>ボンネットとなります。おもしろいものです。まぁ、どの店も現代の喫茶店の主流であるSやDなどのチェーン店とは違った魅力があるのは間違いありません。

21世紀の今、純喫茶や駄菓子屋、大衆酒場に大衆食堂、荒物屋・・・などなど昭和が輝いて時代のお店が一周遅れで密かに脚光を浴びていますが、これらの喫茶店でのんびり過ごす時間は、好きな人にとってはたまらない贅沢な時間なのかもしれません。昭和の時代が一番賑やかだった熱海だからこそ残ってきたこれらのお店に行ってみるのも良い思い出になるかと思います。
純喫茶 田園
熱海市渚町12-5(ホームセンターハンディ近く)
0557-81-5452 9:00〜21:00 木曜休み
ボンネット
熱海市銀座町8-14 (スルガ銀行熱海支店近く)
0557-81-4960 日曜、1・3・5・7・8・10・12月最終土曜
9:00〜18:00
珈琲院 加奈
熱海市銀座町2-8(ニューフジヤホテル近く)
0557-81-7593 9:00 〜 21:00 木曜日休み
2009.09.19 | グルメ(喫茶店・カフェ) | トラックバック(0) | コメント(0) |
こんな回転寿司屋、見たことない! 禅
食べることが好きな人にとって「変態的」「マニアック」「玄人向け」「客を選ぶ」・・・なんていう形容詞・枕詞は一種の褒め言葉だと思っています。小田原市にある回転寿司のお店、禅はまさしくそんな言葉が似合います。このお店を普通の回転寿司と思って入ると面食らうかもしれません。が、奥が深く、ハマればひいきにしてしまう、通いたくなる魅力あふれるお店だと思います。

その魅力のひとつはメニューの豊富さです。百円均一の大手チェーン店以外の回転寿司屋ならどこでもお勧めメニューが書かれた黒板は当たり前ですが、このお店のものは、寿司や魚を使った一品料理などは序の口で、フォアグラのソテーやチーズや生ハムの盛り合わせ、ホワイトアスパラの温泉卵添え・・・などなど「ここって回転寿司屋だよね?」「ビストロかフレンチのようだ」と勘違いしてしまうほどのメニューが並んでいるのです。

しかも、そのひとつひとつのメニューのこだわり方がハンパではないのです。チーズはフランスやイタリアの輸入モノが30種ほどあって店内で熟成していますし、生ハムに至ってはスペインの誇るイベリコの最高級ベジョータの太腿一本が丸のまま置かれています。これはお店の一押しでもあり、あちこちのテーブルやカウンターで店長自ら出向きワゴンサービスでスライスカットしてくれます。

そんな変態的・マニアックな肉系メニューの中から豚肉のテリーヌを選んでみました。これは豚の軟骨やタン、ハツなどの部位を色々使ったもので、一皿500円という手頃な価格なのでそれなりのものを想像していたのですが、出てきたものは普通のビストロやフレンチなら倍は取られそうなボリュームと味でした。コリコリした部分やムニュ、ふわっとした所など変化を楽しめる食感と味わいは大人の味です。
こんなモノを出されたら飲兵衛はたまりません。が、このお店はこの点のフォローでも手抜かりありません。というか、お酒目当てで通う人がたくさんいるのです。ビールならベルギーのヒューガルテンやベアード、イギリスのギネス、日本の各地の地ビール、ワインならフランス、イタリアはもちろんのこと、力を入れているのはスペインものでヘレスワインはグラスで飲めるものが5種類ほどあります。メニューに書かれていないものでも、店長さんに聞けばいろいろ出てくるようです。

生魚には日本酒がやはり合います。黒板には八海山や久保田なんかのメジャー系から開運やくどき上手、だっ祭などの逸品も揃っています。さらにそれらに合わせたグラスもちゃんと種類別に用意されており、リーデルグラスでブルゴーニューワインを飲むなんてのもここでは当たり前なのです。
このような魔力にワイン好きや日本酒愛好家は開店一番乗りで乗り込んで小宴会をしたり、ワイン会を開いたり、ひとりやふたりでのんびりと色々なお酒とつまみを愉しんだり・・・と、地元客だけでなく東京や横浜からわざわざ電車で乗り込んでくるのです。なんせ空き瓶の中にはあのロマネコンティまであるのですから。

さて、回転寿司屋ですから寿司の話もしなくてはいけません。このお店は小田原市にありますから新鮮な魚貝類には困ることはありません。なにはなくとも小田原ですから鯵はいつも注文しています。脂が乗っているのにしつこくないのはさすがです。

あとはその日によって適当にレーンを回っているものやホワイトボードの中からおいしそうなもの、気になったものを注文しています。値段は一皿160円程度から500円超のものまで各種あります。200円台から300円台が多いでしょうか。カウンターの中には職人さんが3人ほど常時いますからすぐに対応してくれるのもポイント高いですね。

この日は白身からカワハギの肝乗せをお願いしました。ネットリとしているのにさっぱりしているカワハギに濃厚な肝がよく合います。回転寿司屋で人気があるお店にデカネタで売っている所がありますが、私的にはネタとシャリのバランスが取れている方が好きですね。その点、このお店は合格だと思います。ただ、今日はちょっとシャリが堅めでした。もう少しホロッとしているのが好みです。

寿司といったらマグロ!という人も多いのではないでしょうか。こちらも大トロから赤身、カルパッチョなど色々揃っています。いつもはネギトロ巻を細巻でお願いしているのですが、今回はレーンの上の中トロ巻がおいしそうだったので食べてみました。そうしたらビンゴ!で、値段以上のおいしさににやけてしまいます。マグロは三崎港のものが中心だということです。

さらに、今日は奮発してメタボ巻なる千円近くするものを注文してしまいました。これは新店舗になってから誕生したもので、中にはウニ、イクラ、きゅうり、とびっこの他にフォワグラが入っているもので、裏巻になっています。確かにネタが豪華ですからおいしいのですが、バランスが崩れているように感じましたね。値段もそれなりですから、今後はいつものように300円のもの3皿でいこうと思いましが、4人以上で来たら話のネタ的には良いかなとも思います。
あと、このお店での私のおすすめは旬の魚の天ぷらです。いつもはメゴチなんですが、この日はそれがなくて夏場が旬のアナゴを注文しました。まるごと1本を4つに切り分けしてあるのですが、このボリュームで420円は安いと思います。味もホクホクですし、揚げ方もけっこうなものです。塩と天つゆでおいしく食べることができます。

他には、寿司屋らしくアラ汁や鯛のカブト煮、金目鯛の煮付け、マグロのテールステーキなど魚貝類を使った一品料理も注文したくなるものばかりです。値段も大衆酒場、居酒屋クラスです。が、魚をまるごと仕入れしていますし、バックヤードが充実していますから味に関しては回転寿司屋とは思えないほど本格的なものが出てきます。
このお店の寿司のネタやCPに関しては良質の回転寿司屋と同じようなものだと思いますが、それ以外のメニューやアルコール類、店長を中心としたスタッフのサービスなど付加価値の面で他の店にない魅力にあふれています。そこが我が家が小田原方面に行くと寄ってしまう理由になっているのだと思います。どんなに食べてもふたりで5千円はしないどころか、控えめに食べると4千円以下で済んでしまうのです。まぁ、これは昼間の話で夜に飲んで食べると、それなりになるのでしょうが、東京や横浜の料理屋や寿司屋と比べると半分から3分の2くらいではないかと思います。

と、このお店は回転寿司屋としては異色、唯我独尊的な魅力があるか?というと、店長が言う「美味しい元気」というキャッチフレーズが示すように、地の魚や世界各地のおいしい食材やお酒を手頃な価格で普通の人や食べること、飲むことが好きな人に楽しんでもらいたい、小田原の魚とお店で元気になってもらいたいという経営姿勢からきているのだと思います。話好きで、マニアックな店長との会話を楽しみに来ている人やグループも少なくないようです。
実は、このお店は今年の春までSという湘南を中心としてチェーン展開している回転寿司のひとつの支店にすぎませんでした。その中でも異色のメニュー構成とサービスで人気がありました。が、昨年頃からの不景気などの事情により店舗の効率化などが問題になり春に一時閉店していたのです。このニュースを知った時は私も「小田原へ行った時に楽しみだったお店が消えてしまった」と悲しみました。

が、今年の7月に店長を中心に店のスタッフがお店を買い取る形で『あじわい回転寿司 禅(ZEN)』として独立開店したのです。この再オープンは多くの常連さんやファンにも喜びのニュースとしてブログなどで紹介されているのもうなずけます。このお店は回転寿司という範疇を超えて、料理屋、居酒屋、ワインバー、ビストロ寿司屋・・・など多面的な顔を持っていますので一度行ってみて損はないと思います。たくさんあるメニューに戸惑った時には店長さんに相談すれば、予算にあった愉しみ方を教えてくれると思います。なお、小田原駅からタクシーでもワンメーターです。
P.S.ピンボケの写真が多くてすいません
あじわい回転寿司 禅(ZEN)
神奈川県小田原市東町2-1-29(西湘バイパス小田原IC入出口)
0465-32-7001 11:00〜22:00(LO21:30) 休日 なし
食べることが好きな人にとって「変態的」「マニアック」「玄人向け」「客を選ぶ」・・・なんていう形容詞・枕詞は一種の褒め言葉だと思っています。小田原市にある回転寿司のお店、禅はまさしくそんな言葉が似合います。このお店を普通の回転寿司と思って入ると面食らうかもしれません。が、奥が深く、ハマればひいきにしてしまう、通いたくなる魅力あふれるお店だと思います。

その魅力のひとつはメニューの豊富さです。百円均一の大手チェーン店以外の回転寿司屋ならどこでもお勧めメニューが書かれた黒板は当たり前ですが、このお店のものは、寿司や魚を使った一品料理などは序の口で、フォアグラのソテーやチーズや生ハムの盛り合わせ、ホワイトアスパラの温泉卵添え・・・などなど「ここって回転寿司屋だよね?」「ビストロかフレンチのようだ」と勘違いしてしまうほどのメニューが並んでいるのです。

しかも、そのひとつひとつのメニューのこだわり方がハンパではないのです。チーズはフランスやイタリアの輸入モノが30種ほどあって店内で熟成していますし、生ハムに至ってはスペインの誇るイベリコの最高級ベジョータの太腿一本が丸のまま置かれています。これはお店の一押しでもあり、あちこちのテーブルやカウンターで店長自ら出向きワゴンサービスでスライスカットしてくれます。

そんな変態的・マニアックな肉系メニューの中から豚肉のテリーヌを選んでみました。これは豚の軟骨やタン、ハツなどの部位を色々使ったもので、一皿500円という手頃な価格なのでそれなりのものを想像していたのですが、出てきたものは普通のビストロやフレンチなら倍は取られそうなボリュームと味でした。コリコリした部分やムニュ、ふわっとした所など変化を楽しめる食感と味わいは大人の味です。
こんなモノを出されたら飲兵衛はたまりません。が、このお店はこの点のフォローでも手抜かりありません。というか、お酒目当てで通う人がたくさんいるのです。ビールならベルギーのヒューガルテンやベアード、イギリスのギネス、日本の各地の地ビール、ワインならフランス、イタリアはもちろんのこと、力を入れているのはスペインものでヘレスワインはグラスで飲めるものが5種類ほどあります。メニューに書かれていないものでも、店長さんに聞けばいろいろ出てくるようです。

生魚には日本酒がやはり合います。黒板には八海山や久保田なんかのメジャー系から開運やくどき上手、だっ祭などの逸品も揃っています。さらにそれらに合わせたグラスもちゃんと種類別に用意されており、リーデルグラスでブルゴーニューワインを飲むなんてのもここでは当たり前なのです。
このような魔力にワイン好きや日本酒愛好家は開店一番乗りで乗り込んで小宴会をしたり、ワイン会を開いたり、ひとりやふたりでのんびりと色々なお酒とつまみを愉しんだり・・・と、地元客だけでなく東京や横浜からわざわざ電車で乗り込んでくるのです。なんせ空き瓶の中にはあのロマネコンティまであるのですから。

さて、回転寿司屋ですから寿司の話もしなくてはいけません。このお店は小田原市にありますから新鮮な魚貝類には困ることはありません。なにはなくとも小田原ですから鯵はいつも注文しています。脂が乗っているのにしつこくないのはさすがです。

あとはその日によって適当にレーンを回っているものやホワイトボードの中からおいしそうなもの、気になったものを注文しています。値段は一皿160円程度から500円超のものまで各種あります。200円台から300円台が多いでしょうか。カウンターの中には職人さんが3人ほど常時いますからすぐに対応してくれるのもポイント高いですね。

この日は白身からカワハギの肝乗せをお願いしました。ネットリとしているのにさっぱりしているカワハギに濃厚な肝がよく合います。回転寿司屋で人気があるお店にデカネタで売っている所がありますが、私的にはネタとシャリのバランスが取れている方が好きですね。その点、このお店は合格だと思います。ただ、今日はちょっとシャリが堅めでした。もう少しホロッとしているのが好みです。

寿司といったらマグロ!という人も多いのではないでしょうか。こちらも大トロから赤身、カルパッチョなど色々揃っています。いつもはネギトロ巻を細巻でお願いしているのですが、今回はレーンの上の中トロ巻がおいしそうだったので食べてみました。そうしたらビンゴ!で、値段以上のおいしさににやけてしまいます。マグロは三崎港のものが中心だということです。

さらに、今日は奮発してメタボ巻なる千円近くするものを注文してしまいました。これは新店舗になってから誕生したもので、中にはウニ、イクラ、きゅうり、とびっこの他にフォワグラが入っているもので、裏巻になっています。確かにネタが豪華ですからおいしいのですが、バランスが崩れているように感じましたね。値段もそれなりですから、今後はいつものように300円のもの3皿でいこうと思いましが、4人以上で来たら話のネタ的には良いかなとも思います。
あと、このお店での私のおすすめは旬の魚の天ぷらです。いつもはメゴチなんですが、この日はそれがなくて夏場が旬のアナゴを注文しました。まるごと1本を4つに切り分けしてあるのですが、このボリュームで420円は安いと思います。味もホクホクですし、揚げ方もけっこうなものです。塩と天つゆでおいしく食べることができます。

他には、寿司屋らしくアラ汁や鯛のカブト煮、金目鯛の煮付け、マグロのテールステーキなど魚貝類を使った一品料理も注文したくなるものばかりです。値段も大衆酒場、居酒屋クラスです。が、魚をまるごと仕入れしていますし、バックヤードが充実していますから味に関しては回転寿司屋とは思えないほど本格的なものが出てきます。
このお店の寿司のネタやCPに関しては良質の回転寿司屋と同じようなものだと思いますが、それ以外のメニューやアルコール類、店長を中心としたスタッフのサービスなど付加価値の面で他の店にない魅力にあふれています。そこが我が家が小田原方面に行くと寄ってしまう理由になっているのだと思います。どんなに食べてもふたりで5千円はしないどころか、控えめに食べると4千円以下で済んでしまうのです。まぁ、これは昼間の話で夜に飲んで食べると、それなりになるのでしょうが、東京や横浜の料理屋や寿司屋と比べると半分から3分の2くらいではないかと思います。

と、このお店は回転寿司屋としては異色、唯我独尊的な魅力があるか?というと、店長が言う「美味しい元気」というキャッチフレーズが示すように、地の魚や世界各地のおいしい食材やお酒を手頃な価格で普通の人や食べること、飲むことが好きな人に楽しんでもらいたい、小田原の魚とお店で元気になってもらいたいという経営姿勢からきているのだと思います。話好きで、マニアックな店長との会話を楽しみに来ている人やグループも少なくないようです。
実は、このお店は今年の春までSという湘南を中心としてチェーン展開している回転寿司のひとつの支店にすぎませんでした。その中でも異色のメニュー構成とサービスで人気がありました。が、昨年頃からの不景気などの事情により店舗の効率化などが問題になり春に一時閉店していたのです。このニュースを知った時は私も「小田原へ行った時に楽しみだったお店が消えてしまった」と悲しみました。

が、今年の7月に店長を中心に店のスタッフがお店を買い取る形で『あじわい回転寿司 禅(ZEN)』として独立開店したのです。この再オープンは多くの常連さんやファンにも喜びのニュースとしてブログなどで紹介されているのもうなずけます。このお店は回転寿司という範疇を超えて、料理屋、居酒屋、ワインバー、ビストロ寿司屋・・・など多面的な顔を持っていますので一度行ってみて損はないと思います。たくさんあるメニューに戸惑った時には店長さんに相談すれば、予算にあった愉しみ方を教えてくれると思います。なお、小田原駅からタクシーでもワンメーターです。
P.S.ピンボケの写真が多くてすいません
あじわい回転寿司 禅(ZEN)
神奈川県小田原市東町2-1-29(西湘バイパス小田原IC入出口)
0465-32-7001 11:00〜22:00(LO21:30) 休日 なし
2009.09.06 | グルメ(神奈川県) | トラックバック(0) | コメント(2) |





