カテゴリ:グルメ(神奈川県) の記事リスト(エントリー順)
- らぁ麺屋 飯田商店@神奈川県湯河原町 【2012/10/28】
- 二藤商店@神奈川県真鶴町 【2012/09/02】
- 金陵、紅棉、萬珍楼@横浜市中区 【2010/02/07】
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らぁ麺屋 飯田商店@神奈川県湯河原町
2012/10/28 (Sun)
つけ麺の新しい世界を教えてくれる! 飯田商店21世紀に入ってからのラーメンの世界はまさに日進月歩です。次々と新しいブームやトレンド、ご当地ラーメンが紹介されるとともに、東京、地方を問わず新しいお店が出来ていて、その人気はとどまることをしりません。特にこのラーメンの世界で一時代を築いたものにつけ麺があります。
昭和の頃のつけ麺といったら、完全に脇役でしたが、今や堂々たる主役です。専門店も当たり前ですし、これが一押しの店も多くなりました。これは、麺の魅力が増したからに違いありません。昔はラーメンといえばスープが命でした。が、製麺業者やラーメン専門店による自家製麺、両者のコラボによって、麺だけ食べてもおいしいものができるようになったからだと思います。
そんなつけ麺のおいしいお店が湯河原にあります。おいしいつけ麺のお店といったら静岡県にもたくさんありますが、ちょっと違ったつけ麺を出すお店、若い人だけでなく中高年でもおいしくたべることができるお店、それがらぁ麺屋 飯田商店です。
こちらのお店は、人気ラーメン店の常によって開店前から行列ができます。いわゆるシャッターですね。最初に行ったときには開店20分前でしたが、すでに10人以上並んでいて最初の回には食べることができませんでした。日曜日ということもあるかと思いますが、湯河原という場所を考えるとけっこう凄いことだと思います。当然ながらクルマのナンバーは東京や横浜、静岡のものがたくさんありました。
さて、それほどまでして食べたいつけ麺とはどんなものでしょうか。一言で言うと、昆布と鰹を火入れしていない出汁(水だし)に浸してある小麦粉が香る細めの麺が一番の特徴でしょうか。ご主人の修行先である町田市のロックンロールワンというラーメン屋のものをアレンジしてあるそうですが、食べた瞬間に、これはやられたっ!と思いました。
食べ方は店内に書かれていますが、最初は麺のおいしさをそのまま味わうために最初に出てくる細かな塩をちょっとつけて食べます。ミネラル分たっぷりの塩と昆布汁に絡まった麺が相乗効果を表して、至福の瞬間を演出してくれます。麺自体も厳選された小麦粉を自家製麺したもので、コシがあって、弾力があるモムモムとした歯応え、香りが良いポテンシャルが高いものです。
それをより一層おいしくさせてくれるのが、水出しの存在です。ヌルヌルとまとわりつく昆布の旨さは、ラーメン好きよりも蕎麦、うどん好きの人にこそ食べてもらいたいほどです。私などは、つけ汁無しでも全部いけちゃうくらいにこのスタイルは気に入りました。蕎麦でいう水蕎麦のようなもので、最近のつけ麺の主流が豪快さを売りにしているのと対照的な繊細さがあります。さらにこれに別添えのすだちの絞り汁を加えるとさわやかさが加わってより一層おいしくなります。
とはいうものの、これはつけ麺ですから、つけ汁も気になります。これまた一筋縄ではいかない工夫されたもので、味の決め手は鶏の存在です。秋田の比内鶏を贅沢に使ったもので、鶏油(チーユ)がそこにマッチして、さっぱりなのにコクがあるものに仕上がっています。味は醤油のキリッとしたもので、直球ど真ん中の仕上がりになっています。
そこに加わっているトッピングは、チャーシューも鶏ムネ肉とモモ肉のローストに豚肉、穂先メンマで、丁寧な仕事がなされています。つけ汁に麺をくぐらせて食べてみると、麺そのままで食べるのとまた違ったおいしさがあります。最近の濃厚系のつけ麺の場合は、スープの脂分で麺と汁を一体化させていますが、こちらのものは、それを昆布の粘度が代わりにしているので、絡み具合もよく、ラーメンのように食べ進むことができます。
普通のつけ麺の場合は最後にスープ割りをしますが、こちらの店の場合は、つけ麺の水だしをスープ割りの代わりとして使います。そうすると、濃い目の蕎麦湯のようにトロットロッとなって、これまたおいしさが倍増するのです。
最近のラーメン屋には限定モノがつきものです。月替わりで旬の素材を使ったり、他の店とのコラボをしたりとお客さんを飽きさせないような工夫をするとともに、新しいメニューや調理法のきっかけ作りに利用しています。もちろん?こちらのお店でもやっています。
この日は、ネットで評判だった2種のつけ麺狙いだったのですが、数日違いで終了しており、代わりに極太麺のつけ麺がありました。前回でつけ麺の虜になっていたので、さっそく注文したのですが、こちらは他の店のような形で提供されており、おいしいものの、他の店で代用できるようなものでした。やはり定番の出し入りのつけ麺が一番のようです。
つけ麺の紹介ばかりですが、ラーメン好きの間ではこちらの店の普通のラーメンも評価が高いのです。丸鶏をベースにしたものと煮干をベースのものの2種類があります。つけ麺が鶏ベースなので、煮干をお願いしました。にぼっちゃんの名前で出ています。トッピングにワンタンも付けてみました。
さて、やってきましたよ。こちらも表面に鶏油がけっこう覆っています。脂っぽいと思いますが、それほどでもありません。質の良い鶏から作った鶏油だから甘くてしつこさのない鶏の旨みがきて、その後から煮干の香りがぷーんとやってきます。煮干系のラーメンというと最近はガツンとくるものが多いですが、こちらの店のものは上品な煮干味となっています。
これは、良い煮干を数種類使って丁寧に出汁をとっているからでしょう。つけ麺と同じで、すべての下処理と仕込みが基本通りに丁寧にしているからでしょう。端麗系と呼ばれるラーメン店は数々あれど、上品だけどしっかりとした主張がこめられている店ってなかなかないんだと思います。このバランスが人気の秘密なんだと思います。
麺も平打ちののど越しの良いもので、スイスイとすすることができます。ワンタンは、ピロピロの食感が楽しいですし、なにより中の餡がたっぷりと入っているうえに味わいも癖もないもので、ラーメンの味を殺すことがありません。ワンタンファンにも納得できるものだと思います。
と、こちらのお店は神奈川県とはいえ、熱海から目と鼻の先にある湯河原のお店ですので、静岡市などから遠征する価値十分にあると思います。特に最近のラーメンは脂っぽいとか、ゴテゴテしすぎとか節系とかとんこつ系とかやりすぎ感が強すぎると思っている方に食べていただきたいですね。さらにラーメンよりも蕎麦が好きという人に一度つけ麺を食べてもらいたいですね。
湯河原には、このお店の近くに行列ができるパン屋のブレッド&サーカス、隣駅の真鶴駅前には魚屋の鏡ともいうべき二藤商店があるので、あわせてグルメ旅行なんてのもいいかと思います。もちろん温泉も海も山もありますからドライブに最適です。
そうそう、こちらのお店はつけ麺や限定メニューは提供数に限りがあったり、行列ができるので早めの到着がお勧めです。なお、以前はカウンターだけでしたが、プラス2席ほどのテーブル席ができたのと、自動食券機が導入されていました。これにより少しはスピードアップされました。
らぁ麺屋 飯田商店
神奈川県足柄下郡湯河原町土肥2-12-14(湯河原中学校近く)
0465-62-4147 11:00~15:00(材料切れまで)
月曜休(祝日の場合は翌日休)
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二藤商店@神奈川県真鶴町
2012/09/02 (Sun)
港町、真鶴にある使える魚屋! 二藤商店熱海から湯河原、真鶴、小田原と続く海岸線には数多くの漁港が点在しています。しかもこの地区は観光地、住宅地でもあるので港町それぞれに魚屋があります。観光客相手のお店もありますが、ほとんどが地元民相手の気取らないお店がほとんどです。今回紹介するお店はそんな中でもピカイチのお店だと思います。
真鶴町は湯河原の先にある港町で、温泉があるわけではないので静岡県民には余り馴染みがありませんが、首都圏の人にとっては馴染みのある海水浴場であり、磯遊びのポイントとして知られています。さらに真鶴岬周辺の複雑な地形は天然の漁場になっており、磯魚や貝類が豊富にとれるので、魚料理を食べにくるグルメタウンでもあります。
その磯料理屋が集まる街の駅前にあるのが二藤商店です。この小さな街には多くの魚屋がありますが、その中でも規模は一番大きいかもしれません。店の前には駐車場もあるので気軽に買いものに寄ることができるうえに、丸のままの魚だけでなく刺身盛り合わせから魚介類を使った惣菜、天日干しの干物、お寿司まである使える魚屋なのです。
最近の魚屋は、昔ながらの魚屋の姿から段々と変化しています。素材を売るということから素材を生かした加工品、惣菜を売るというものに変わってきています。家で料理することなく、買ってきてそのまま食べることができるもの、温めたり焼くだけで食べられるものが豊富にないとお客さんに飽きられてしまうのです。
その点、こちらのお店は惣菜天国と銘打っているように店頭には数多くの惣菜が並んでいます。地の魚を生かしたフライや煮魚、さつま揚げ、干物などなどどれにしようか迷ってしまうほどです。人気商品は甘目に味付けされたさつま揚げなんですが、私はこれよりもフライの方が気に入りました。
いつもならアジフライを選ぶのですが、この日は丁度良いサイズのカマスを買ってみました。店のオヤジさんのお勧めもあってのことです。このその場で色々とアドバイスを貰えたり、質問できるのも昔ながらの魚屋の良さですね。パック売りのスーパーではこうはいかないですからね。
その日の夜に食べてみたカマスのフライは果たして、白身のホロッと崩れる柔らかさと地の魚特有のしっかりとした良さの両方を備えたものでした。パン粉も細かなもので素材の良さを殺していません。スーパーの惣菜の衣ばかりとはあきらかに違いました。値段も高くないですし、季節季節で何が出てくるか楽しみでもありますね。
あと、漁港前の魚屋の惣菜の定番といったら何といっても干物を忘れてはいけませんね。特に相模湾沿いの港町では鯵にトドメをさすと思います。まぁ最近はノルウェー産などの外国の鯵も脂が乗っておいしいので、これを使っている店も多いのですが、要はどれだけおいしいかということだと思います。
こちらの鯵の干物は特上、上、並などのランクがあり、これは脂のノリの違いです。特上250円、上200円は値段では50円の違いですが、私には値段以上の違いを感じることができました。こちらの特上の鯵の干物はびっくりするほどの脂の旨さ、しかも上品な仕上がりです。素材の良さと漬け汁の旨さ、天日干しによるお日さまパワーの相乗効果だと思いますが、高級旅館の朝食に出てくるような逸品です。首都圏の口の肥えたお客さんがお土産に大量購入していくのもわかるような出来栄えです。
もうひとつ、こちらのお店で忘れてはいけない逸品が鯵の押し寿司です。これまたこの辺の惣菜、お土産の定番ですが、自家製ならではの素材の良さと小技の効いた腕の良さがわかるものになっていると思います。さらに値段も一本700円という手頃さもポイントですね。
こちらの押し寿司は昆布で巻かれています。さらにシャリの間にはシソや胡麻が入っていているのも味の向上に一役買っていると思います。鯵でも鯖でも光物は少々時間が経って寝かせた方がおいしくなるので、まさにお土産向けのものだと思います。昼に買って夜に自宅で食べるなんてのが一番良いかと思います。なお人気商品なので午後には売り切れることがあるそうなので遅くなりそうな時には電話で取り置きするのが良いかと思います。
あとは刺身の盛り合わせや金目鯛の煮付け、自家製のイカの塩辛、鯛を使った竹輪、小鯵の南蛮漬けなどなど近所にこんな店があったら便利だろうなぁと思うラインナップです。季節季節の味を楽しむことができるのが魚屋ですが、まさにそれを体験できるお店だと思います。
と、こちらのお店は地元密着の魚屋兼知る人ぞ知るお土産が買える穴場のお店と言えると思います。真鶴駅からも真鶴道路の旧道の近くと、アクセスも良いので寄り道してあれこれ買うのがおすすめです。干物などの海産物のお土産は街道沿いや大型のお土産屋でも買うこができますが、味と値段と種類の豊富さ、気取らなさを考えるなら、こちらのような昔ながらの魚屋が一番だと思います。我が家でもすっかり定番のお店になりましたよ。なお、店のサイトやツイッターもあるようです。詳しくはこちらからどうぞ。
二藤商店
神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴894-1(JR真鶴駅近く)
0465-68-0216 8:00~16:30
水曜(祝日の場合は営業、12月30~1月2日休)
金陵、紅棉、萬珍楼@横浜市中区
2010/02/07 (Sun)
横浜中華街を1.5倍楽しむ!金陵ほかまもなく春節です。中国のお正月である春節は中華街にとってはひとつの節目であり、大晦日に当たる日の0時には爆竹が街中に響き渡り、それはそれは賑やかになります。そんな中華街ですが、横浜でも1,2を争う人気観光スポットです。中華街としては日本では一番規模が大きいですし、世界の中でも5本指に入ると思います。そんな大きな中華街ですから、探せばディープで本格的なお店がそこかしこに隠れています。今回はそんなお店を紹介します。
1、金陵
最初は金陵です。こちらは焼き物の専門店です。中華街で焼きものといったら焼豚とか鶏の丸焼きになります。表の賑やかな通りや大きなお店の売店でも同様のものを売っていますが、こちらのお店の方が私が知る限り、本場の専門店の香りと味を再現していると思っています。値段も安いのも魅力ですし・・・。
裏通りの小さなお店ですが、日本の大晦日はおせちに使う人で大行列です。開店前に並んだのに買うまでに30分ほど掛かりました。その理由はひとりひとりのお客さんが大量に買うためと、注文の度に切り分けているからです。それだけ手間隙を掛けているからこそのおいしさと人気なんだと思います。なお人気のある商品はすぐに売り切れるので注意が必要です。
このお店には焼豚、焼きアヒル、鶏などの他、内臓類など10種類を超えるものがありますが、今日は、色々な部位が少しずつ楽しむことができる盛り合わせをお願いしました。これで3,000円ほどです。これに焼豚を別に100gほど注文しました。なんせ鶏などは4分の1羽からとかの単位になりますから、色々頼むとけっこうな金額になってしまうのです。結果、これが正解でした。
大晦日の年越しディナーからお正月のおせちまで何回かに分けて焼き物盛り合わせを家族で楽しんだのですが、デパ地下などで売っているものとは違い本場の味、香り、癖があり、高評価でした。まぁ、これも八角や五香粉などの中国料理特有のスパイス、調味料の匂いが苦手な人にはキツイかもしれませんが、香港や台湾、中国本土の料理が大好きな人にとっては堪らない一品だと思います。初心者向けではありませんが、慣れるとこのようなものでないと物足りなくなってきてしまう中毒性があります。
特に焼きアヒルのジューシーさと身の柔らかさは鶏とは違った良さがありますし、内臓系の煮込み、滷味と呼ばれるものでは豚の耳のコリコリとした食感や豚舌のしっとりとしながらも下味のしっかりと染み込んだ美味さと怪しさなどが印象に残りました。メインともいえる焼豚だけでも普通のものから皮付のバラ肉の塩味のもの、骨付の排骨まであるのですからさすが専門店です。
気になる値段は、焼き豚などで100グラム525円で、内臓系は300円から400円程度です。他のお店より安いうえに一晩伝統のタレに漬け込んでから丁寧に炭火で焼いているので、どれもジューシーでしっとりしているのが特徴です。高級広東料理店にも負けない味をお値打ちで提供しているのは、さすが中華街と言うべきでしょう。なおお店の2階は食堂になっており、下の商品を乗っけた丼などを食べることができます。
2、紅棉
2軒目のお店も金陵の近くになります。中華街でスイーツといえばこのお店、紅棉のことが話題になるので知っている人も多いかと思いますが、先のお店と一緒で大型店や有名店よりも安くておいしい手作り感満点のものがそろっていると思います。特にタンターと呼ばれる蛋達・エッグタルトはお店の一番人気だけのことはあると思います。
一個150円のこれは、焼き上がりと同時にどんどんと売れていきますし、お店にない場合は焼き上がりを予約取り置きしてもらう人も多いです。我が家ではちょうど焼きあがり寸前にお店に行くことができてラッキーでした。マカオや香港でお馴染みのスイーツですが、中のプリン状のトロトロ具合と抑え目な甘さと卵の風味がよく表現されていますし、下のタルト生地もなかなかのものです。洋風のリッチさはありませんが、ラードで作られた上品な中国風タルト生地だと思います。これは焼きたてでも、お土産にしても味が落ち着いてもいけると思います。
それから中華菓子といったら月餅は忘れることはできません。このお店でも何種類かありますが、我が家ではいつも「伍仁大月餅」を買っています。これは木の実がたっぷり入ってい手カロリーは高そうですが、その分リッチでおいしいのです。木の実はアーモンド、くるみ、かぼちゃの種、ゴマ、冬瓜の種などで、コッテリネットリしているのです。ヌガーのようでもあり、癖になるのです。月餅というと黒餡やゴマの餡子、蓮の餡子などが定番ですが、これも変わっていていけると思っています。
このほかにも、ココナッツ饅頭や肉饅やマンゴープリンなどもありますし、季節毎のお菓子が登場するのは世界共通ですね。お店は小さいですが、お菓子を作る奥の工場はなかなかの規模です。それだけ店頭や通販で売れているのでしょう。その理由は安くておいしくて本場の味を楽しめることだと思います。安さは小ささから、おいしさは防腐剤や添加物を使わない基本のシンプルさからくるのでしょう。日持ちがしなくてもおいしいお菓子をお土産にしたいなら、こちらのお店のお菓子は候補に入れても間違いないと思います。
3、萬珍楼売店
最後は中華街の老舗中の老舗の萬珍楼です。といってもレストランでなく売店で売られている調味料の紹介です。中華料理を家庭で作る時は大手メーカー製の料理別の合わせ調味料を使うことが多いかと思いますが、味が濃かったり化学調味料が強すぎて野菜や素材の味わいを殺すことがあります。そんな時においしい調味料を使って作ると驚くほどおいしく出来上がることが多いと思っています。
そんな調味料ですが、中華街ではお土産屋や中華系乾物屋などで大手メーカーのものなどが売られていますが、やはり化学調味料の助けを借りたり、防腐剤を使っていて不自然だったりします。そんな悩みを解決してくれたのが、こちらの調味料のシリーズです。値段は高いですが、それだけのことはあるかと思います。
我が家では「XO醤」や「香辣脆」をよく利用しています。特にXO醤は、料理店によって微妙に味付けが違いますが、こちらのものは誰が使っても違和感がないものだと思います。干し貝柱や干し海老などの高級素材の旨みが良く出ていて、中華粥に少々垂らしたり、シンプルなチャーハンの隠し味に使ったり、新鮮野菜と海鮮のXO醤炒めを作ったりと万能に利用できます。
最近ではなにかとラー油が注目されていますが、こちらで売られている香辣脆もなかなかのものです。これはシャンラーツィーと呼ばれるもので、鷹の爪を花椒などと一緒にラー油状のものに漬け込んだ辛味調味料でピリッと辛目に仕上げたい時に入れると本格的な味になります。四川料理にはもちろんのことイタリアンなどにも応用できます。辛いものは辛くした方が好みの我が家では欠かせないもののひとつです。
これ以外にも老舗の萬珍楼ですから調味料のほかに、中華菓子や惣菜などが揃っています。高級店ですからお値段もそれなりですが、包装なども高級感がありますからブランドにうるさい方へのお土産に向いているかもしれません。店員さんの対応もしっかりしているのもポイントが高いですね。大衆的なお店から老舗の高級店まで揃っているのも中華街の懐の深さです。
と、横浜の中華街は観光地化、俗化が進んで食べ放題の店やメディア露出に熱心な見せ掛けだけのお店も増えてきましたが、路地裏や大型店の影にあるような場所にはマニアや通にはたまらないお店がまだまだあります。最近ではネットで色々な情報が出ていますので、ガイドブックに頼らない怪しげでも楽しいお店を探すことができるかと思います。静岡では食べることができない中国の地方料理などを食べ、本場の味覚をお土産にする、そんな楽しみができる中華街がこれからも繁栄し続けることでしょう。
金陵
横浜市中区山下町132 金陵ビル(関帝廟通り)
045-681-2960 11:00~19:30 月曜休み
紅棉
横浜市中区山下町190(関帝廟通り)
045-651-22 10:00~20:00 無休
萬珍楼本店 売店
横浜市中区山下町153(中華街大通り)
045-681-0017 10:00~22:00 無休