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うしほ屋、魚格出口魚店、荻野商店 

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2008/11/30 (Sun)

グルメ聖地巡礼 おやつの街・興津前編

このブログも段々とネタが切れてきました・・・。困った時の企画モノ。「対決シリーズ」に続く企画モノの第2弾は「グルメ聖地巡礼」シリーズです。これは、一軒のお店を紹介するのではなく、ひとつの地区、地域にスポットを当てて紹介していこうというものです。まぁ「探偵ナイトスクープ」の小ネタ特集みたいなものです。

フワフワの皮がいい感じです

第一回目は「興津地区」です。この興津、現在では静岡市、ちょっと前までは清水市、その前は興津町、もっと前は東海道53次の興津宿・・・と、流転の変遷をしてきました。また国道1号・東海道と山梨・甲州方面への国道52号・身延道への分岐にあたります。また、この興津、あんこの街とかで最近売り出し中です。これは、明治時代に興津出身の人が大阪で大きなあんこ屋さんを開店して、そこで色々なあんこの機械を作って日本の製餡業界の礎を築いたとかで、興津のお寺には記念の石碑まであるとか。そんな街なのかそこかしこにお菓子屋さんや買い食いできるお店が点在しています。まさしくおやつの街にぴったりですね。

ふなじ うしほ屋

NAMADORAですよ

最初のおやつは、生ドラです。最近はそこかしこの和菓子屋さんで生クリームどら焼きを目にするようになってきましたが、こちらはけっこう昔から販売しています。元祖という噂まであるようです。「NAMADORA」の洋風パッケージもお洒落です。朝一番でお店に伺うと店内のショーケースに大量に売られています。が、土日には午前中には全て売り切れてしまうほど人気があります。早めにお店に行くか電話で予約取り置きしてもらうのが良いかと思います。他のお店ではフルーツ系など数多くの種類が販売されていますが、こちらのお店ではノーマルの生クリームだけのもの120円と生クリームと粒餡の「きんとき」140円の2種類しかありません。これはあくまでも和菓子屋としてのポジションをくずさない姿勢からきているのでしょうか。売れれば何でもアリの風潮の現代にあって私はこのような店のあり方は好きですね。

さて、味はどうでしょう? 一番の特徴は皮のおいしさ、軽さです。ドラ焼きの皮よりもパンケーキの皮に近いようなフワフワ感がそれに一層拍車を掛けています。厚さも他のお店の2倍近くあるでしょうか、焼きもそれほどでもなく、中のクリームとのマッチングは最高です。中の生クリームは良く言えば懐かしい味、悪く言えばチープなB級感があります。これは最近のケーキ屋さんのとろけるような軽い生クリームを知っているから出る感想であって、生クリームとバタークリームの中間のような、いかにも和菓子屋さんの生クリームといった感じは嫌いではありません。

店中NAMADORAで溢れています

もうひとつの「きんとき」、こちらはまさに洋と和のコラボレーションが遺憾なく発揮されている逸品だと思います。ふっくらとつやつやに炊き上げられたあんこが生クリームの中に隠れているのですが、これが良いアクセントになっているのです。欲を言えばもっとあんこを入れて欲しいくらいです。このNAMADORA、その場で食べてもおいしいのですが、家に帰ってからお気に入りのジャムやイチゴやパイナップルなどのカットフルーツを間に挟んで食べるとまた一興だと思います。お店は、旧道沿いの狭い道にありますが、寄ってみる価値ありだと思います。もちろん、和菓子屋さんですからこのほかにも上生菓子や各種お菓子が揃っています。

「魚格」出口商店

これが噂の揚げはんです

甘いものはちょっと・・・という人にはこちらのお店の「揚げはんぺん」がお勧めです。この商品も大人気で、日曜日には1日に800個以上も出るほどの人気です。この商品もひとりで10個20個とまとめ買いする人が続出しています。が、我が家ではその場で食べる分しか買いません。その理由は揚げたてのアツアツがお気に入りだからです。冷めたものを料理に使ったり炙ったりしてもいけますが、やはりアツアツの方に軍配をあげたくなってしまいます。お店にはパック詰めのものが並んでいますが、きさくなオヤジさんに「揚げたてをください」というと、アツアツのものを手渡ししてもらえます。

興津には瓦葺きのお店が似合います

静岡ではんぺんと言うとイワシの黒はんぺんがポピュラーですが、こちらのものは「さつま揚げ」のようなものです。さつま揚げとの違いはその甘さで、魚格のものの方が甘くないのです。甘さは砂糖の甘さよりも魚の甘さ自然の甘さ、旨さを前面に出したもので、材料に使っているキスとハモという高級魚を使っているのも一因でしょうが、いかにも手作りで原価が掛かっているなぁと思わずにはいられません。昔より少しは小さくなりましたが、それでもお値打ちなのは変わりありません。同じはんぺんという名前ですが、焼津名産の黒はんぺんとどちらを取るかと聞かれれば私はこちらのものを取ります。まぁ値段も違いますが・・・・。

フライなども売っていますよ

このお店、揚げはんぺんだけでなく興津沖の天然の魚の刺身や自家製のマグロの燻製なども人気があります。他にも魚貝類のフライや天ぷら、自家製の惣菜や塩辛など色々なものを売っております。揚げはんぺんと一緒に買っても後悔しないと思います。我が家では特に刺身がお気に入りです。最近では商店街から魚屋さんの姿が消えていってしまいっていますが、興津ではこの店をはじめ多くの魚屋さんが頑張っています。さすが海が目の前にある街だけのことはありますね。


荻野商店

抹茶の色が濃いです

お茶屋さんのスイーツといえば、抹茶を使ったものがほとんどです。こちらの名物のソフトクリームも抹茶味です。抹茶味とミルクとのミックスがありますが、私のお勧めはストレートに抹茶の味が楽しめる方です。ひとつ200円という手頃が価格もうれしいですね。が、販売時期はゴールデンウィークから10月末か11月初め頃までの半年間というのが残念至極です。冬場にも食べたい人は多いと思うのですが・・。

こちらの抹茶ソフトクリームの特徴は、抹茶の味が濃くて苦味ばしっている本格派ということです。他のお店やジェラートショップの抹茶ソフトやアイスは甘さと苦味がバランスとれている感じというか甘さが前面に出ているのですが、こちらのものは苦味の後から甘さが来る感じなのですね。これは抹茶の一大産地愛知県西尾産の抹茶を使っているからで、他の店では抹茶ではなくて煎茶を粉末したエセ抹茶を使用している店が多いようです。さすがお茶屋さんだけのことはありますね。本当の抹茶ソフトってこんな感じなんだと再認識する人もいるかと思いますので一度試してみる価値ありだと思います。

老舗の風格があります

こちらのお店もそうですが、興津のお店はのんびりとした空気が流れているように感じます。チェーン店や流行のお洒落な感じはありませんが、真面目で律儀な感じがこちらまで感じられます。クルマで乗り付けて買い物だけするのも良いですが、のんびり散歩しながら、もしくは自転車でふらふらとお店巡りをするのが興津には似合っているように思います。


ふなじ うしお屋

静岡市清水区興津中町385-9(東海道本線興津踏み切り近く)
0543-69-0341 9:00~19:00 月曜休み


魚格 出口魚店

静岡市清水区興津清見寺町97(清見寺近く)
054-369-0336 9:00~18:00 土曜日休み


荻野商店

静岡市清水区興津中町235-5(JR興津駅近く)
054-369-0458 9:00~17:00 不定休

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旬席ふみ@伊東市

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2008/11/16 (Sun)

伊豆高原で京料理を! 旬席ふみ

ちょっと高めな店へ行くとき、ランチで様子見~ディナーで満喫へ、という過程は堅実かつ有効なものだと思っております。まぁランチで撃沈する場合も多々ありますが、旬席ふみの場合は、ランチで軽くジャブをくらいディナーでノックアウトされたうれしいお店です。

これで2000円は考えられない!

伊豆高原は言わずと知れた静岡県を代表する別荘地であり観光地でもあります。メインストリートを一歩外れると案内も少ない住宅地、別荘地になり「ここに本当にお店があるの??」という事態になります。このお店もまさしくそのようなロケーションにありますので、ナビがない方(私です・・・)はけっこう大変なことになります。しかし逆に考えると「知る人ぞ知るお店」「観光客に荒らされない隠れ家」ということにもなります。

お刺身御膳です

ランチは、1500円ほどから2000円ちょっとまでの丼や定食が主です。この値段は街場なら高めの値段ですが観光地ということを考えるとごく普通でしょうか。伊豆といったら魚、海鮮が定番ですからやはりここは「刺身御膳」と刺身と天ぷらが中心の「ふみ御膳」を頼んでみました。これらのものは予約ができませんが、昼夜共通の会席料理ですと席の予約が可能です。

刺身御膳のメインは言うまでも無くお刺身です。我々が陣取ったのは掘りごたつ式の広々としたカウンターの隅で、大きなまな板の目の前です。このお店はいわゆるカウンター割烹であり、目線よりも下に位置する厨房がありのままに見ることが出来ます。寿司屋でもそうですが、板前さんの華麗な包丁さばきや無駄の無い身のこなしはライブショーとして目を楽しませてくれます。

刺身がうんまいです

こちらのお店の板前さんの包丁さばきは見事です。赤身や白身での厚みを変えるのは当然のこととして包丁に迷いがなくエッジが立っています。またイカで見せたお年寄りのお客さんには食べやすいように隠し包丁を細かく深く入れるなど食べ手に合わせるやさしさには久々の職人技を見た思いがしました。この日は、真鯛、カンパチ、ウスバハギ、アジ、白身魚(名前失念)の焼き霜造りの5種盛りです。

こちらは相方が主に食べたのですが、一口食べてにっこり、二口食べてにんまり・・・といった感じで相好を崩しておりました。さらに小鉢の野菜の煮物は京料理を食べて、この店のレベルが相当なものだと確信しました。六方のきれいな切り口、高野豆腐の上品な出汁と味付け、もみじ麩をアクセントにした盛り付け・・・、この小鉢に京料理の奥深い魅力が詰まっています。

ふみ御膳です

もうひとつの「ふみ御膳」は、私以外にも多くのお客さんが注文をしていたので人気なのでしょう。食べてみてお値打ち感があるので納得です。メインは、刺身の2種盛りと天ぷらですが、お膳に乗り切れない秋茄子の味噌掛けもけっこうなボリュームがあります。このようなあれこれ載っている定食は一歩間違うと中途半端になってしまいがちですが、こちらのものはそれぞれの完成度が高く満足できます。それぞれがメインとして主役を張れる貫禄を持っています。

秋茄子は嫁が食う

特に驚いたのが天ぷらのおいしさ。下手な天ぷら専門店よりも数段上の出来栄えです。海老は、揚げたてのアツアツを塩をちょっとつけて口に入れると体中に海老の良い香りとプリプリの食感が駆け巡ります。脇役の野菜もかぼちゃやベビーコーンなど手抜きはありません。野菜の生かし方はさすがに京料理ですね。野菜の料理といったら秋茄子の西京味噌仕立ても底力を感じさせてくれました。揚げた茄子に出汁を利かせた甘めな西京味噌のマッチングがご飯を進めてくれます。

ランチがおいしいとディナー、夜の食事が気になるのは食いしん坊の性です。食後のコーヒーを飲みながらグランドメニューを見せていただくと季節代わりのアラカルトに我々が惹かれるメニューがそこかしこに見られました。「これは近いうちに夜にこなくては!」との思いを強くしてから1ヶ月弱で念願?叶ってディナーの席につきました。夜は昼よりも落ち着いた雰囲気を持っています。

器もいいですね

今日も前回と同じカウンターの一番奥の特等席です。まずは先付けの3種盛りが出されました。「あん肝」「水菜とえのき茸の炊いたん」「むらさき芋の水羊羹仕立て」です。あん肝は相方の大好物で、シーズン初めとは思えないおいしさに喜んでおりました。水菜の炊いたんは出汁が流石と思わせる出来で唸ってしまいます。こんな最初から唸っているとこの先どうなるか怖いとともに楽しみになってきます。さらに紫色も鮮やかなすり流しは、一見和菓子と思ってしまいますが、そこは京料理なので、ちゃんとした料理として完成されています。さつま芋の甘さがほのかに感じられる抑え目な演出が良いですね。

刺身、お造りのお勧めを聞いたところ、鯵のたたきということで、これを入れてもらって2000円で盛り合わせにしてもらいました(一番上の写真)。前回は、煮方さん(スーシェフ、セカンド)が刺身を引いていましたが、今日は親方が引いてくれました。今日も見事としか言いようが無い包丁捌きです。一呼吸置く所であれこれと質問する私にも懇切丁寧に受け答えしてくれます。このやりとりの楽しさもカウンター割烹ならではですね。

カウンター割烹です

この日の盛り合わせは「鯵のたたき」「メジマグロ」「真鯛」「カンパチ」「ウスバハギ」「あおりイカ」です。これだけ載って出てくるとは正直思いませんでした。ひとり2千円の間違いではないか?と思ってしまいます。お値打ち感のある刺身に慣れている静岡人の我々でさえ驚くのですから、東京からのお客さんは「ウヒョー!!ギョギョ!」とさかなくんのように叫んでしまうのではないでしょうか。この刺身、もちろんおいしさも抜群です。どれを食べてもウンウンと頷くだけです。前回のランチの時よりもおいしさは上でした。


親方の言うには「伊豆ならではのコリコリとした新鮮さを生かしつつ京料理のお造りの良さでもあるねっとりとした熟成感のある良いとこ取り」とのこと。これは言いえて妙で、おいしいけれど単調で平板に感じてしまうトレトレピチピチの活き作り的な刺身では味わうことのできない奥深い刺身の魅力があるのです。今日は特に真鯛とメジマグロにそれを感じました。さらにこれをおいしくしてくれたのは鰹と昆布の出汁を生かした醤油も助けているのでしょう。このようなちょっとした小技の積み重ねが素人の料理とは格段の差となってくるのでしょう。お金を払って食べたい料理とはこのようなものだと思いました。

このテリがいい塩梅です

次のお皿は金目鯛の煮付けです。これも伊豆では定番中の定番の料理ですね。これはお昼に寄った人気の○○丸でお土産用の煮付けの値段の高さに恐れおののいて買えなかったリベンジもあって注文したのですが、買わなくて正解のおいしさです。伊豆の料理屋さんでは金目鯛のまるごと一匹を煮付けを売りにしているお店が多いですが、私としては小さいもの1匹よりもある程度の大きさのものを切り身にした煮付けの方がおいしいと思っているので、けっこうな大きさのものが2切れ出てきた時はうれしかったですね。

肝心の味は、こってり濃い目の煮汁、タレが好みなので、この店の程よい濃さで上品な仕上がりは最初は物足りなさを覚えますが、食べ進めていくと丁度良い具合になっていきます。身のほっこりさ、おいしさ、脂の乗り具合は流石です。スプーンを借りてタレをご飯に掛けて食べると、これまたおいしくてたまりません。この料理もそうですが、こちらのお店は雰囲気も料理も肩肘はらないさりげないを感じるのですが、出てくるものを食べてみるとオオッと唸るおいしさを秘めているのです。大上段に振りかざした見てくれだけの最近流行りの創作料理風なものでなく、見た目以上のおいしさを与えてくれる基本のしっかりとした玄人好みなものが多いと思います。

ふぐのから揚げです

ここからは秋から冬ならではのお皿が続きます。「宮崎産とらふぐのから揚げ」は、食べられる部分はそれほどないのですが、骨にまとわりつく一番おいしい部分が詰まっています。まさにしゃぶりつくすという言葉がぴったりな料理だと思います。冬場のふぐ鍋も食べてみたいものです。

最後は「すっぽん鍋」、関西で言うまる鍋です。これは親方が修行した京都の有名料亭Tの名物料理でもあり期待しておりました。有田の厚く平たい鍋でグツグツと煮えた鍋がテーブルに登場すると、興奮してしまいます。うれしくて写真を撮るのも忘れてしまいました・・・。すっぽん鍋の経験はそれほどないのですが、この店のものはとろけるような身を食べるのではなく、ある程度しっかりとした食感を残すような仕上がりです。これは好みもあるのでしょうが、次回はもう少し長く煮込んでトロトロ感を出してもらいたいですね。身の量は値段を考えると頑張っていますし、一緒に煮込まれたお餅が抜群です。お雑煮のお餅なんて問題にならない位においしいです。

まる鍋の雑炊です

鍋のもうひとつの楽しみは残った出汁を使った雑炊やうどんです。この日ももちろん、お店独自の作り方で仕立ててもらいました。青ねぎと卵はまあ普通ですが、新鮮な青海苔が入っているのがオリジナルなのでしょう。この風味が最高にいきています。よくデザートは別腹と言いますが、鍋の後の雑炊も別腹です。すっぽんのエキスが染み出した出汁で炊いたご飯は、満腹になりながらも何杯でもお代わり可能です。

と、この日はアラカルトで攻めてみました。コースも4千円以下から1万円くらいまで色々とあって懐具合に合わせてお値打ちでしょうが、メニューを見るとカキフライが千円以下であったり、中心価格が千円から2千円台ということ、刺身の盛り合わせが考えられないくらいお値打ちであるのでアラカルトで正解だったかなと思います。和食は季節ごとに楽しみな食材が豊富なので次回からもこの線で行きたいと思います。この日はビール2杯と日本酒1合を含めてひとり6千円ちょっとでした。

これが看板です

観光地のお店というと玉石混交ですが、このお店は正真正銘、玉のお店だと思います。親方は地元の出身で京都の名店で長年修行してきた方で、地元の定置網や漁港に上がる新鮮な魚介類をはじめ地の野菜などを京都仕込みのしっかりとした料理法・調理法で仕上げるのですから間違いありません。京都へ行かなくても伊豆でこれだけのものが食べられるのは、正直驚くとともに伊豆ならではの新鮮な魚介類というプラスアルファの魅力まで備わっているのですから、伊豆高原方面へ遊びに行く際には是非とも寄ってみることをお勧めします。雑誌やテレビで有名になったお店では味わうことのできない満足感を得られることと思います。


旬席 ふみ

伊東市八幡野1306-54(すいらん別荘地内)  
0557-53-0720 11:30~14:00 17:30~21:00 木曜日・第3水曜日休み





ピーターパン 小麦市場@焼津市

kage

2008/11/02 (Sun)

焼津にパン屋の黒船現る! ピーターパン

私は個人店が好きです。夫婦で頑張っているお店とか職人気質のオヤジの店、路地裏の老舗・・・などなどチェーン店全盛の21世紀にあって大変ながら頑張っているお店を応援したくなります。が、接客態度やサービス態勢などで大手チェーン店に一歩劣る店が多いのも事実です。特に静岡県には愛想が悪い店が多いように思います。そんな中にあってピーターパン小麦市場は、千葉県からやってきたパン屋で、小売店のあるべき姿を見せてくれるお店だと思います。

パンの3種盛りです

なんでもこのお店は、焼津のとある経営者が千葉の本店を訪れて、その経営姿勢に共鳴して「焼津に支店を!」と熱望して実現したとのことで、オープンしてからすぐに人気のお店となっています。その理由は「適正な価格でレベルの高いパンの提供」「バラエティ豊かな品揃え」「買いやすい店内と懇切丁寧な商品POP」「広くて停めやすい駐車場」「フレンドリーで礼儀正しい接客態度」「オープンな厨房と清潔なお店」「季節ごとの新製品の提供」「朝7時からの営業」「無料のコーヒーサービスと店内のキッズコーナー」「お店の外にあるテラス席」といったところでしょうか。パンマニアではなく、普通のファミリー客に人気のあるのが特徴といえるでしょう。

コッペシリーズです

このお店のパンの値段は150円前後が中心です。これでも安いと思いますが、もっとも安さを実感できるのはコッペパンを使った調理パンシリーズだと思います。1個120円でコロッケパン、卵サンド、焼きそばパンなどがあります。販売している場所もお店の中央部分の目立つ場所にあります。また月替わりで色々なパンが登場します。これは季節を重視したもので、HPやお店のPOPなどで知る事ができます。

コロッケクッペです

最初に訪れた時にはコロッケパンを買ってみました。コッペパンの大きさはそれほどではありませんが、フワフワのパンとちゃんとしたコロッケとしつこくないソース。これで120円は掟破りでしょう。コロッケクッペというと懐かしさで評価しがちですが、軽めな味付けはどこか現代風でもあります。次の時は卵サンドを食べてみました。これも好物のひとつです。こちらもたっぷりな具がうれしくなってきます。サンドイッチも良いですが、コッペパンの魅力も捨てがたいですね。

黒潮あんぱんです

どの小売店にも「名物」「おすすめ」の品物があるものです。こちらのお店は黒潮あんぱんです。黒潮の由来は焼津の海洋深層水を使っているからだとか。おすすめのもうひとつの理由はあんこの多さ。確かにぴっちりあんこが入っています。ただたくさん入っているだけでなく塩梅と茹で加減が良い感じです。パン種のほのかな塩味とマッチしています。これなら甘いものが苦手な人でも食べられると思います。

ブルーベリーデニッシュです。

パン屋といったら甘いパン、デニッシュ系も忘れてはいけません。最初の訪問の時はブルーベリーのデニッシュを食べてみました。見た目はオーソドックスです。そして味も平均的なものです。値段を考えると頑張っていると思いますが、デニッシュのおいしいパン屋が焼津にありますから勝負的には厳しいものがあります。

これが人気のクロッカンです

が、次の時に食べてみたクロッカンはいけました。これはフランスの伝統的お菓子で普通はクッキーみたいなものですが、こちらではクロワッサンの生地を使ってアレンジしてあります。フランス語で「ガリッガリッ」との言葉通り飴がけした固めた生地がザクザクしているのと甘さがしっかりとしていてデザートにはうってつけです。このパンは癖になるらしく常連さんの人気商品になっているようです。

最近のパン屋さんにはお店それぞれの特徴があります。天然酵母のお店とか食パンがおいしいお店とか・・。こちらのお店はバラエティさがウリですが、しいてあげれば調理パン、惣菜パン、ソーセージや野菜などの具材を使ったパンが多いようです。さらにアイデアに優れた商品の数々でしょうか。お子さん向けには「チョコアラ」「クリームパンダ」、ビールのつまみ系には「パリパリチーズ」や「ロングソーセージ」など。夕方にか訪問したにも関わらず次から次へと新しい商品が焼きあがるのにはびっくりします。それだけ人気がある証拠とともに厨房に10人以上スタッフがいるお店だからできるのでしょう。

長いソーセージが特徴です

今日は、長いソーセージを挟んだものを食べてみました。プリプリのソーセージとたまねぎの具にマヨネーズのオーロラソースがよくマッチしています。これで150円はお手頃だと思います。飛び上がるほどおいしいわけではありませんが、誰でもが納得できる、安心できる、もしくはどこか懐かしさを感じさせる出来だと思います。保守本流というか、気をてらわないオーソドックスさが持ち味だと思います。

これがコーヒーマシーンです

このお店のウリはパンだけではありません。店頭に無料のコーヒーサービスがあるのです。これはお店に訪れる半分以上のお客さんが利用されるのではないかと思われるほど人気があります。もちろん?我が家でも毎回利用させてもらっています。このコーヒー、ブレンドとアメリカンの2種類があります。無料だからそれなりと思い勝ちですが、けっこう濃い目でいけるのです。買ったばかりのパンを外のテラス席で食べることもできます。この日も3つのテーブルのうち2つが埋まっておりました。

ディスプレイが楽しいです

小売店の楽しみのひとつ、行く理由のひとつにお店のディスプレイとか清潔度、お洒落度があると思います。特に女性やお子さんにはその傾向が強いかと思いますが、このお店はお金を掛けずに手間を掛ける方針で魅力アップを図っています。入ってすぐのところには季節ごとのディスプレイに目を楽しませてくれます。秋ならかぼちゃを使ったハロウィン、冬になるとクリスマス・・・と小物とパンを使ったものを配置しています。店内のパンの什器にもカレーパンは鉄鍋に入れたり、きれいな籠にもったり・・・と画一されたものよりも和むことができます。商品説明のPOPもスタッフの商品に込めた一言がちょっと添えられています。きっとお店に多くいる女性スタッフの仕事なのでしょう。

と、このお店、焼津の大きめな企業がバックについているのもあるでしょうが、千葉県にある本店の社長の経営方針がユーザーフレンドリーなのでしょう。痒いところに手が届くというか、ファミリー向け、一般消費者向けのパン屋のあるべき姿を常に追い求めている点は高く評価できると思います。「うちのお店はおいしいから客は黙っていてもくるはずだ」と天狗になっているお店は、一度実体験してみれば「ここまでやるか」と驚くと思います。このようなお店がどんどん増えていけば静岡県の食生活ももっと豊かになっていくと思います。

大きなお店ですよ

いつもはおいしいことを第一に記事を書いておりますが、今回は、パンのおいしさと同時に商品のお値打ち感やバラエティさ、サービスの良質さなど含めたお店全体を評価して書いてみました。なにやら不景気になってきそうな昨今、このお店は安くて気持ちよく買い物ができるとして益々人気がでそうです。小さいお子さんや食べ盛りのお子さんなどがいるご家族連れには特にお勧めしたいと思います。私の予想では2,3年のうちに静岡市辺りに進出しそうな気がします・・・。


ピーターパン 小麦市場

焼津市焼津1-10-26(焼津神社、焼津中学近く)
054-620-8200 7:00~19:00 火曜日休み

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