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ブーランジェリー麻や@浜松市中区

kage

2009/08/23 (Sun)

この旨さはもう全国区です! 麻や

静岡県の中で今いちばんパン屋密度とレベルが高いのが浜松市ではないでしょうか。それほど新旧色々なパン屋さんがしのぎを削っています。そんな激戦地の中にあってブーランジェリー麻やは間違いなくトップクラスを走るお店だと思います。

お店の前にもハード系のパンが・・・

ネット全盛のこの時代にあっても、開店してから1年ちょっととそれほど経っていないにも関わらず、麻やの評判、おいしさはパン好きの間ではすっかり定着したようで、土日などは名古屋市や静岡市などからお目当てのパンをしっかりと電話予約してから訪れる人が後を絶ちません。まぁ、我が家も同じですが・・・。

棚にはおいしそうなパンが並んでいます

そうまでして食べたい麻やのパンの特徴は「パンは小麦粉から出来ているんだなぁと実感できる粉の味わいがしっかりと感じられること」「どのパンもレベルが高く当たり外れが少ないこと」「良い材料+しっかりとした仕事=おいしいという当たり前のことが再認識できること」「良質のパンを適正な価格で食べられる幸せ」・・・といったところでしょうか。

大きめな気泡がたまりません

このお店のパンはどれもおいしいのですが、私的には粉のおいしさをストレートに味わえるハード系がお勧めです。そん中、なにはなくともバゲットです。パン用語でいうところのクラスト(皮)の焦げ茶色は焼きすぎと思われるかもしれませんが、厚みのあるバリバリとした食感がたまりません。口が切れそうな堅さは慣れるまで難儀するかもしれませんが、堅さの中にある深い味わいを知ってしまうと生半可なバゲットでは物足りなくなってしまいます。

もうひとつのパン用語のクラム(中のふわふわの身)のふぞろいの大きめな気泡とクリーム色の生地は噛み締めるほどおいしさが口の中に広がっていきます。軽めにトーストして食べてみると、口の中いっぱいに小麦粉からくるおいしさが広がってきます。久々に本格的なバゲットを食べた感じがします。

ハーフサイズのカンパーニュです

ハード系のもうひとつの勇といったらカンパーニュも忘れてはいけません。このパンは最近でこそあちこちのパン屋で見かけるようになりましたが、置いてあるかといっておいしい、お気に入りとは限らない難しさがあります。こちらのものはハーフサイズで200円というのもうれしいですね。

味は、鼻にぬける酸味の香りとしっとりとした生地のバランスが非常に良いです。こちらもかみ締めるほどおいしさが増していくタイプです。イタリアンやフレンチを家で食べる時にお供にしても、これにお気に入りのチーズを塗ってワインのアテにしても最高だと思います。

基本の食パンも目からうろこの旨さです

さて、この手のパン屋さんで忘れがちなのが食パンですが、驚くほどのおいしさです。もっと脚光を浴びてもいいと思うのですが、ハード系が苦手な人でもこれだけは買ってほしいですね。いつも食べているものと比べてみると、いかに良い小麦粉を使って丁寧に焼かれているかがわかると思います。まさに目からうろこのおいしさです。カリッと焼いて食べてみるとパンの耳も中の生地も抜群においしいのです。一斤330円は高いと感じるかもしれませんが、食べてみると納得できるものだと思います。

ハード系もおいしいのですが、冷蔵ケースに入れられたヴィノワズリー(デニッシュ)系も侮れないおいしさを持っています。前回はバナーヌを食べたのですが、今回は洋梨を使ったポワールを選んでみました。この手のパンは見た目も大事ですが、この点でも合格です。いかにもパイの層がハラハラと積み重なったのがわかる生地と完熟っぽい洋梨のコンポート。この対比はすぐに食べたくなってしまいます・・・。

ヴィノワズリーもバツグンですよ

ということで、近くのコンビニでチルドのコーヒーを購入して車の中で食べてみました。やはりというか思った通りに下手なケーキ屋のケーキよりも完成度の高い出来栄えです。こちらのものはカスタードクリームが抑え目でそれをバターの風味が生きた生地とフルーツの甘さで補っています。もちろんペロリと完食です。前回のバナーヌよりも気に入りました。

甘いパンもちゃんとありますよ

冷蔵ケースからもうひとつ選んだものは、ブリオッシュオランジェです。焼き菓子っぽい仕上がりで、デザートに食べるには適していると思います。中のふんわりとした生地にアイシングした砂糖とオレンジの酸味の取り合わせはなかなかのものですが、ポワールの完成度に比べるとイマイチな感じを受けました。

人気商品のゴルゴンハニーです

最近のパン屋でおなじみになった天然酵母を使ったものもこちらの店にはあります。大きなウリにしてはいませんが、しっかりと風味は生きています。今回は人気商品のゴルゴンハニーというゴルゴンチーズとはちみつを練りこんだもので、アイデアも完成度も良いのですが、もう少しゴルゴンゾーラの存在感と全体のまとまりが欲しかったですね。まぁ、これは80点の出来を90点にしてほしいというくらいの高次元の欲求なんですが・・・。

ベーコンエピもありますよ

最後はどの店でもついつい買ってしまうベーコンエピです。これはその店の特徴が良くでます。こちらの店のものはベーコンの胡椒味よりもマスタードが効いたもので、コストパフォーマンスは高いですが、私的にはもう少し胡椒を効かせてほしいかったです。まぁ、これも他のパンが凄すぎるから出てくる感想であって、普通においしいパンですよ。

と、今回も定番商品を中心に食べてみましたが、これほどのお店が浜松市にあることを素直に喜ばなくてはいけないと思いました。最近のおいしいパン屋さんに共通するちゃんとしたパン屋さんでしっかりと修行して、自分の守備範囲のキャパのお店を開店して、夫婦2人3脚を中心に切り盛りしていくスタイルはこのお店に当てはまります。等身大と存在感のバランス感がとれていると思います。

これが目印の看板です

日曜営業、朝8時開店、電話取り置きOK・・・と、遠方から出かけるにはぴったりなお店ですので、浜松方面へ遊びに行った際や浜松を通る際には寄り道する価値はパン好きならずともあると思います。おいしいパン屋というと、東京や関西のお店ばかり紹介されがちですが、このお店は段々とパンやグルメ系の雑誌に取り上げられて全国区の有名店になっていくことでしょう。


ブーランジェリー麻や

浜松市中区中央2-5-5 サンクレール1階(浜松文化芸術大学近く)
053-454-6457  8:00~19:00  定休日 月曜日、第1・3火曜日

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ル・ヴェール・フレ@滋賀県米原市

kage

2009/08/09 (Sun)

伊吹山のリゾートフレンチ! ル・ヴェール・フレ 

今回は静岡道楽日記で連載中の「若狭・近江うまいモノ探しの旅」の〆に訪ねたレストラン、ル・ヴェール・フレです。本当ならばこのブログでは静岡県と近県に絞って店選びをしているのですが、このお店は詳しく紹介したいのと、滋賀県といっても岐阜県との境で名古屋からも比較的近いので載せたいと思います。まぁ、データ消滅事件で写真が無くなったという面も大きいのですが・・・。

フランス産の鴨ですよ~

我が家では、今までドライブや観光旅行の際に隠れ家とか穴場と呼ばれるレストランにあちこち出かけましたが、ある意味、この店ほどアクセスが大変な店は初めてでした。その理由は、伊吹山という日本百名山のひとつであるスキー場もある大きな山の中腹にあるだけでなく、この時期、登山道の入り口にゲートがあり、鍵の開錠のためにお店の人が車で行き来しなくてはいけないのです。関ヶ原インターから車で30分強という時間以上に大変な道のりです。

が、そのロケーションはアルプスの少女ハイジの世界に迷いこんだような高山植物がそこかしこに咲く草原で、天気が良ければ眼下に琵琶湖の眺望が広がっています。まさにリゾートフレンチの真骨頂といった感じで、街中のビル内の高級レストランがいかに豪華に内装を奢っても、これほど気持ちよい環境はそうそうないでしょう。真夏でも明けはなれた窓からは自然の気持ちよい涼風が駆け抜けていきます。 

ハイジの世界に迷い込んだよう

さて、このレストランは営業形態も普通のレストランとちょっと変わっています。それは、ロッジ山という山小屋ログハウス?をランチの時にのみ間借りしているのです。しかも4,000円の1コースのみとシンプルさです。これにプラス1,000円でメイン料理をひとつ追加できることも可能です。我が家はせっかくなのでふたりとも魚と肉の両方付く5,000円のものをお願いしました。

最初のお皿はアミューズブーシュです。先付けですね。普通は一口で食べられる簡単なものを出す店が多いですが、こちらのものは下手なフレンチかイタリアンの格安ランチの前菜盛り合わせくらいのボリュームがあります。この日は冷たいかぼちゃのスープに稚鮎と明日葉のフリット、ライスボール、プチトマトのアンチョビソースです。

これだけで下手な店の前菜ですよ

これを見て、食べてみて「ここってフレンチって聞いていたけど、イタリアンだったの?」と思わずにはいられません。まぁ、おいしければジャンルなんかどうでもいいのですが、ちょこちょこと少しづつおいしいものをつまむのはスターターには最適ですね。これからの本番に向けて気分が高揚するってもんです。

これが前菜ですよ、たっぷり野菜がうれしいですね

次は冷たい前菜です。琵琶湖特産のビワマスと奥さんの実家の農園で採れたビーツをキャビアと各種香辛料やオリーブオイルで合わせたタルタルです。上にはがハーブや生野菜のマリネが彩りを添えています。これは、暑い夏にはぴったりな一皿ですね。こちらも軽めの仕上がりですが、ビワマスのネットリさとビーツの香りとシャキシャキ感の対比が上手にいっていると思います。キャビアが少ないのは愛嬌ですが・・・。

さて、このお店がイタリアンと勘違いしてしまうものが、温かいお皿がパスタかリゾットが登場するからです。今日はトロッフィエと呼ばれるイタリアはリグーリア州特産の手打ちショートパスタです。ソースはこれまた自家製のバジルソースです。ジェノバ風とメニューに書かれていますからイタリア料理の範疇ですが、フランスでも地中海のあたりは普通にパスタとか香草を取りますから関係ないのでしょう。

暖かい前菜は、パスタかリゾットですよ

バジルソースのパスタは夏になると家やレストランで何回も食べますが、こちらの店のものはソースの出来もパスタの出来もかなり高得点でした。ソースはしつこさを感じる一歩手前で抑えてありますし、ひねりを加えたパスタは手打ちならではのモチモチ感が最高です。アクセントのインゲンもいけてます。

パンもおいしいですよ

この辺りでけっこうお腹が良い具合になってきましたが、コースはまだ半分程度です。次は日替わりの魚料理です。この日は真鯛のポワレ、アメリケーヌソースです。ここでフレンチらしいソースの登場です。ソースと登場すると俄然、パンの存在価値が増しますね。こちらのパンはミルクパンと呼ばれているもので、モチッとしながらもフワフワで焼きたてのおいしさにあふれています。もちろん自分のところで焼いているそうです。

魚料理も手抜きなし

真鯛は、パリッとした皮目、中のホロッとした淡白の身はさすが鯛の中の王様ですね。が、肝心のソースが普通でした。もう少し魚介類のソースの深みとコクが欲しかったです。まぁ、これは使用する食材が限られていますから仕方がないかもしれません。ネットの情報やお店のHPを見ると秋から冬にかけては魅力的な日本海の魚が登場するので次回に期待でしょうか。

ここまでは同じ料理でしたが、肉料理は4つの中から好きなものをえらぶことになります。我が家では子羊と鴨を選択しました。どちらもフレンチの王道的食材ですね。子羊のソースは夏らしくスパイシーにドライトマトとケッパーのソースです。これは、子羊の焼き加減もソースの具合もなかなかのものでした。久しぶりにおいしい子羊に出会えたのでニコニコで食べることができました。ポーションも十分です。

子羊がうまうまです

もうひとつの皿(一番最初の写真)はフランスのブランドであるシャラン産の鴨のコンフィです。プラス300円の追加料金が掛かりますが、それだけの価値がありました。鴨独特の血の香りと肉のワイルドさがコンフィという調理法で上手に引き出されています。定番中の定番の料理ですが、やはりちゃんと修業した人の料理は安心して食べることができますね。それからコンフィの下のプレゼの中に変わった野菜があったので聞いたところ、いたちきゅうりという地の野菜だそうで、知らない野菜に出会えるのも楽しみですね。

こちらの店のシェフはイタリアンのあとにフレンチで有名な神戸のKで修行したとのことで、道理で両方のいいところを素直に表現していると思いました。まだ30代と若いので、これからどう伸びていくのか?、自分なりのカラーやスペシャリテを作り出していくのか楽しみでもあります。サービスを担当している奥さんも一緒に料理の修業したとのことで、こちらがどんなことを聞いても的確に答えてくれるなど良い方向でサービスに出ていると思います。

夏らしくマンゴーです

これまでのんびりと2時間近く掛けて食べてきましたが、さすがに満腹になりました。が、デセール(デザート)は別腹です。夏といったらマンゴーということで、マンゴーのパルフェ仕立てとさっぱりとパイナップルの温かいキャラメル仕立てをチョイスしました。

マンゴーのパルフェは見た目もボリュームも十分の迫力です。昨今のマンゴーブームでおいしいマンゴーを知ってしまったのと、マンゴーの値段が高騰しているので、マンゴーの品質がイマイチな感じでした。まぁ値段を考えると頑張っているのでしょうが、量を減らしてもよいので、もう一工夫、もう少し良質のマンゴーが欲しかったですね。

パイナップルのキャラメリゼです

もうひとつのパイナップルのキャラメリゼのものも普通、平均点だと思いました。最近のレストランのデセールはケーキ屋顔負けのおいしさやオリジナリティを持っているので、ちょっと辛口の意見になりましたが、ホールケーキをカットしただけのものをちょっとデコレーションして出す店もあるだけに見た目も豪華できれいなものは女性には喜ばれると思います。

この後は〆のコーヒーか紅茶で終了です。しかし、この店のコストパフォーマンスは最高ですね。自家製の野菜を使っているのと人件費が掛からないとお店の人は言っていますが、最初は高いと思っていても、最後は「こんなに出てこの値段でいいの?」とこちらが心配してしまうほどです。カップルならばひとりがメイン1皿のコースでも十分かと思います。

こちらが本日のメニューです

と、このお店は、アクセスが大変なうえに内装はペンション風のカジュアルさ、特にベンチシートは疲れるなどマイナスポイントもありますが、それをカバーする若いご夫婦2人が料理に、サービスに一生懸命ながらプロの自覚と愛らしさをもってお店を営業しているのが良いと思います。この不景気でギスギスしているお店が増えているなか、大自然の中、のんびりとおいしい料理を素敵なサービスで食べるのは贅沢なひとときだと言えると思います。

この店以上においしい高級レストランは街場にはたくさんあるでしょうし、この店よりも格安でランチを提供している店はごまんとあります。おまけに丁寧かつ慇懃なサービスを受けられる店も多いでしょうが、この店ほど、俗世界を離れ、非日常をカジュアルな感覚で愉しめるフレンチ(イタリアン)レストランはそうそうないかと思います。ドライブの目的地に、女性を喜ばせるサプライズレストランに、何かの記念日に、伊吹山のハイキングの帰りに・・・と、一度訪ねてみても損はないと思います。その際は予約をお忘れなく。


ル・ヴェール・フレ

滋賀県米原市伊吹山二合目「ロッジ山」内(伊吹山ゴンドラ乗り場近く)
0749-58-1535(ロッジ山さんと兼用) 080-3803-1759
12時~14時(L.O)

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