2009 08 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30. »  2009 10

スポンサーサイト

kage

--/--/-- (--)

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

田園、ボンネット、加奈@熱海市

kage

2009/09/19 (Sat)

熱海純喫茶対決!田園VSボンネットVS加奈

伊豆を代表する温泉地の熱海は、新しいものと旧いものが同居するちょっと不可思議な街です。それはカフェ、喫茶店にも同じことがいえます。お洒落なカフェや隠れ家風な喫茶店から昭和の香りどころか、昭和そのまんまの純喫茶が数多く残っている稀有な街でもあるのです。今回はその中から3軒を選んでみました。

この雰囲気こそが純喫茶です

この純喫茶なるもの、昭和の時代には街のそこかしこに存在しました。定義?によると酒類を出さない純粋な喫茶店だそうで、コーヒーチェーン店やカフェ、ファストフード、ファミレスなどの台頭により絶滅の危機に瀕しています。創業ン十年とか昔ながらの、昭和の香り・・・など色々な形容詞がつきますが、昭和30年~40年代の町並みや風俗がブームという言葉を超えて定着した現在、懐かしくも心安らげる場所であるのは間違いありません。

純喫茶 田園

最初は、看板にも堂々と純喫茶の名前が堂々と掲げられている田園です。場所は海岸に近い一角で隣は熱海で一、二を争う老舗の洋食屋です。そのお店は有名ですが、田園の方はというとガイドブックやネットにもほとんど出ることなくひっそりとしています。が、このお客さんがそれほどいないのんびりとした空間と時間こそが現代においての純喫茶の良さだと思うのです。

看板にも堂々と純の文字が・・・

この良さをさらに盛り上げてくれるのが、お店の内装やしつらえ、デコレーション、デティールの数々なのだと思います。創業50年とのことですが、店のほとんどがその当時のまんまなのです。特に入ってすぐ飛び込んでくる池!と屹立している白い3体のオブジェが凄いです。さらにその下は小さな池!になっており錦鯉が泳いでいるのです。

店の真ん中に不思議なオブジェが・・・

この無駄とも思えるオブジェが鎮座している一方、テーブルや椅子は広々しているわけでもなく、昔の喫茶店の常である背が低く、深く腰かける別珍の椅子がたまりません。最近のカフェでは当たり前のソファではありませんが、すわり心地が良く、珈琲などの飲み物片手に新聞を読んだり持ち込んだ文庫本でも読むには最適です。

今日は暑いのでアイス珈琲を注文してみました。これがなかなかどうしてけっこう本格的なものです。さすが純喫茶です。苦味と酸味のバランスも良く下手なチェーン店より上でしょう。もちろん、軽食やパフェなどのデザート類もあります。店の前と店内にはちょっと埃をかぶったサンプルも鎮座しています。これを見てから注文するのもオツですね。

なかなか本格的なものですよ

私の後から入店したおじさん二人組が注文していたナポリタンはお約束のどぎついケチャップ色をしていました。きっと他の食べ物なども昭和の香りがするのでしょう。なお「20年ぶりに来たけど何も変わっていないなぁ」と感嘆していましたが、この雰囲気ならそうでしょうね。最近どの店もすぐに内装を変えたりしますが、変えないからこそ生きてくるものもあるんだと思います。もちろん、BGMは戦後すぐの歌謡曲が流れています・・・。

ボンネット

次の店はネットやガイドブックにもたくさん出てくる有名店です。このお店を有名にしたのは看板商品であるハンバーガーの存在でしょう。今では街のそこかしこで食べることができるハンバーガーをいちはやく熱海の街で出した店として知られています。そう進駐軍仕込みのハンバーガーというわけですね。

名物のハンバーガーです

このお店は田園と違って土曜日や祝日などはけっこう混雑しています。この日も一度満員で出直したくらいですから。なんといっても軽食が充実しているのと有名なお店を体験しようという観光客の人が多いのでしょう。と、思ったのですが、もうひとつの理由は注文してから提供されるまでの時間がのんびりとしているため回転が悪いんですね。

こちらのお店の内装もレトロです。お約束の背の低い椅子と壁のポスター、オレンジ色の薄暗くも暖かい光と歴史を経た内装です。このテーブル配置が今とは違っていて、普通は壁に沿ってベンチシートが並ぶのでしょうが、昔の電車のように4人掛けのボックスシートが続いているのです。お客さんはグループ客やファミリー客が多かったですね。

ハンバーガーのセットもありますよ

さて、肝心のハンバーガーはどうでしょうか?お洒落なバスケットに入ってきたものには生のたまねぎスライスやレタスなどが別添えになっています。大きさは小ぶりです。これは芸者さんでも食べやすいほうな大きさになったという謂れや伝統の大きさだという意見など色々ありますね。現代の巨大なハンバーガーを見慣れるとがっかりしてしまうほどですが、食べてみると杞憂とわかります。

この内装、雰囲気いいですねぇ

そう、こちらのハンバーガーは密度が濃いのです。丁寧に焼かれたバンズもハンバーグパティもみっちりしているのです。ふにゃふにゃでなくがっしり男性的なのです。が、味付けは甘辛いソースと生たまねぎのシャッキとした辛味、牛肉の旨さと甘さのハーモニーが良い感じです。けっしてグルメハンバーガーといった感じではありませんが、他のハンバーガーとは一味違うものがあります。

このハンバーグと珈琲が一緒に楽しめるハンバーガーセットが700円というのは観光地熱海にあっては良心的な価格だと思います。小腹がすいた時に、一休みしたい時には利用しても後悔することはなく熱海の良い思い出の1ページとなることと思います。

ここも渋いですよ~

このお店は谷崎潤一郎や三島由紀夫といった錚々たる文豪が熱海に滞在したときには愛用していたようで、さすがに開業してから60年近く経っているという歴史は伊達ではないと納得させてくれます。こちらの店の歴史についてはこちらを、ハンバーガーについてはこちらがより詳しく出ています。それからこちらのBGMは戦後から昭和時代のスイングジャズや軽めのポップスなんかです・・・。


珈琲院 加奈

こちらの店は純喫茶というより歴史ある珈琲専門店といった雰囲気を持っています。お店のメインとなっているのはコの字型のカウンター席です。オープンキッチン形式になっており、サイフォンや各種の調理器具、カップなどが整然と並んでいます。落ち着いた色合いと木を生かした内装が現代の軽さとは一線を画しています。そして店の奥には外の景色を見ながら寛げるテーブル席もあります。こちらも良い雰囲気です。

カウンターが中心です

こちらのメニューはブレンドの他にストレート珈琲が多いのも特徴です。珈琲に合わせてトースト、特にハニートーストなんかが良く出るそうです。他に目をひくのはゼリー類です。特にコーヒーゼリーが名物ということで迷わず注文してみました。外でコーヒーゼリーを頼むのなんて久しぶりです。

こちらのコーヒーゼリーはパフェの器かアイスコーヒー用の背の高いグラスに入ってきました。けっこうな量があります。見た目はウインナーアイスコーヒーっぽいんですが、ちゃんと下の部分は固まっています。

本格的なコーヒーゼリーです

最初はたっぷりのホイップクリームの甘さがきて、次に甘さのない苦味の効いたゼリーが追いかけてきます。別々に楽しむのもいいですし、混ぜながら食べてもおいしいです。カフェスプーンですくって食べることもストローで吸うこともできる柔らかめな仕上がりです。ちょっと食感はグリコのドロリッチに似ているかもしれません。しかし、本格的な味は断然こちらです。さすが名物というだけのことはあります。甘党の人でなくても食べられるビターさです。

コーヒーの種類が多いですよ

こちらのお店は昭和48年に創業したそうですからもうすぐ40年というところでしょうか。熱海全盛の頃は2階にはキャバレー銀馬車という華やかなお店があったそうですが、今は居酒屋や色々な飲食店、そしてマンション・・・と時代の変遷を感じさせてくれます。近くには芸者置屋や見番がある花街ですから昔は芸者さんが一休みしていたんでしょう。


と、今回は3軒紹介しましたが、熱海にはまだまだ昭和の香りがプンプンとする懐かしい喫茶店が存在しています。どの店も個性的ですが、ネットやメディアの露出度はボンネット>加奈>田園ですが、私的なディープ度、ハードルの高さ度はこの逆で田園>加奈>ボンネットとなります。おもしろいものです。まぁ、どの店も現代の喫茶店の主流であるSやDなどのチェーン店とは違った魅力があるのは間違いありません。

オブジェの下には鯉が泳いでいます

21世紀の今、純喫茶や駄菓子屋、大衆酒場に大衆食堂、荒物屋・・・などなど昭和が輝いて時代のお店が一周遅れで密かに脚光を浴びていますが、これらの喫茶店でのんびり過ごす時間は、好きな人にとってはたまらない贅沢な時間なのかもしれません。昭和の時代が一番賑やかだった熱海だからこそ残ってきたこれらのお店に行ってみるのも良い思い出になるかと思います。


純喫茶 田園

熱海市渚町12-5(ホームセンターハンディ近く)
0557-81-5452 9:00~21:00 木曜休み

ボンネット

熱海市銀座町8-14 (スルガ銀行熱海支店近く)
0557-81-4960 日曜、1・3・5・7・8・10・12月最終土曜
9:00~18:00

珈琲院 加奈

熱海市銀座町2-8(ニューフジヤホテル近く)
0557-81-7593  9:00 ~ 21:00 木曜日休み

スポンサーサイト

回転寿司禅@神奈川県小田原市

kage

2009/09/06 (Sun)

こんな回転寿司屋、見たことない! 禅

食べることが好きな人にとって「変態的」「マニアック」「玄人向け」「客を選ぶ」・・・なんていう形容詞・枕詞は一種の褒め言葉だと思っています。小田原市にある回転寿司のお店、禅はまさしくそんな言葉が似合います。このお店を普通の回転寿司と思って入ると面食らうかもしれません。が、奥が深く、ハマればひいきにしてしまう、通いたくなる魅力あふれるお店だと思います。

こんなメニューの回転寿司屋あり??

その魅力のひとつはメニューの豊富さです。百円均一の大手チェーン店以外の回転寿司屋ならどこでもお勧めメニューが書かれた黒板は当たり前ですが、このお店のものは、寿司や魚を使った一品料理などは序の口で、フォアグラのソテーやチーズや生ハムの盛り合わせ、ホワイトアスパラの温泉卵添え・・・などなど「ここって回転寿司屋だよね?」「ビストロかフレンチのようだ」と勘違いしてしまうほどのメニューが並んでいるのです。

店長自ら切り分けてくれます

しかも、そのひとつひとつのメニューのこだわり方がハンパではないのです。チーズはフランスやイタリアの輸入モノが30種ほどあって店内で熟成していますし、生ハムに至ってはスペインの誇るイベリコの最高級ベジョータの太腿一本が丸のまま置かれています。これはお店の一押しでもあり、あちこちのテーブルやカウンターで店長自ら出向きワゴンサービスでスライスカットしてくれます。

豚の色々の部位のパテです

そんな変態的・マニアックな肉系メニューの中から豚肉のテリーヌを選んでみました。これは豚の軟骨やタン、ハツなどの部位を色々使ったもので、一皿500円という手頃な価格なのでそれなりのものを想像していたのですが、出てきたものは普通のビストロやフレンチなら倍は取られそうなボリュームと味でした。コリコリした部分やムニュ、ふわっとした所など変化を楽しめる食感と味わいは大人の味です。

こんなモノを出されたら飲兵衛はたまりません。が、このお店はこの点のフォローでも手抜かりありません。というか、お酒目当てで通う人がたくさんいるのです。ビールならベルギーのヒューガルテンやベアード、イギリスのギネス、日本の各地の地ビール、ワインならフランス、イタリアはもちろんのこと、力を入れているのはスペインものでヘレスワインはグラスで飲めるものが5種類ほどあります。メニューに書かれていないものでも、店長さんに聞けばいろいろ出てくるようです。

黒板メニューは必見ですぞ

生魚には日本酒がやはり合います。黒板には八海山や久保田なんかのメジャー系から開運やくどき上手、だっ祭などの逸品も揃っています。さらにそれらに合わせたグラスもちゃんと種類別に用意されており、リーデルグラスでブルゴーニューワインを飲むなんてのもここでは当たり前なのです。

このような魔力にワイン好きや日本酒愛好家は開店一番乗りで乗り込んで小宴会をしたり、ワイン会を開いたり、ひとりやふたりでのんびりと色々なお酒とつまみを愉しんだり・・・と、地元客だけでなく東京や横浜からわざわざ電車で乗り込んでくるのです。なんせ空き瓶の中にはあのロマネコンティまであるのですから。

寿司メニューもぬかりなし

さて、回転寿司屋ですから寿司の話もしなくてはいけません。このお店は小田原市にありますから新鮮な魚貝類には困ることはありません。なにはなくとも小田原ですから鯵はいつも注文しています。脂が乗っているのにしつこくないのはさすがです。

小田原といったら鯵ですね

あとはその日によって適当にレーンを回っているものやホワイトボードの中からおいしそうなもの、気になったものを注文しています。値段は一皿160円程度から500円超のものまで各種あります。200円台から300円台が多いでしょうか。カウンターの中には職人さんが3人ほど常時いますからすぐに対応してくれるのもポイント高いですね。

肝が載っています

この日は白身からカワハギの肝乗せをお願いしました。ネットリとしているのにさっぱりしているカワハギに濃厚な肝がよく合います。回転寿司屋で人気があるお店にデカネタで売っている所がありますが、私的にはネタとシャリのバランスが取れている方が好きですね。その点、このお店は合格だと思います。ただ、今日はちょっとシャリが堅めでした。もう少しホロッとしているのが好みです。

中トロ巻ですよ~

寿司といったらマグロ!という人も多いのではないでしょうか。こちらも大トロから赤身、カルパッチョなど色々揃っています。いつもはネギトロ巻を細巻でお願いしているのですが、今回はレーンの上の中トロ巻がおいしそうだったので食べてみました。そうしたらビンゴ!で、値段以上のおいしさににやけてしまいます。マグロは三崎港のものが中心だということです。

これがうわさのメタボ巻です

さらに、今日は奮発してメタボ巻なる千円近くするものを注文してしまいました。これは新店舗になってから誕生したもので、中にはウニ、イクラ、きゅうり、とびっこの他にフォワグラが入っているもので、裏巻になっています。確かにネタが豪華ですからおいしいのですが、バランスが崩れているように感じましたね。値段もそれなりですから、今後はいつものように300円のもの3皿でいこうと思いましが、4人以上で来たら話のネタ的には良いかなとも思います。

あと、このお店での私のおすすめは旬の魚の天ぷらです。いつもはメゴチなんですが、この日はそれがなくて夏場が旬のアナゴを注文しました。まるごと1本を4つに切り分けしてあるのですが、このボリュームで420円は安いと思います。味もホクホクですし、揚げ方もけっこうなものです。塩と天つゆでおいしく食べることができます。

旬のアナゴの天ぷらです

他には、寿司屋らしくアラ汁や鯛のカブト煮、金目鯛の煮付け、マグロのテールステーキなど魚貝類を使った一品料理も注文したくなるものばかりです。値段も大衆酒場、居酒屋クラスです。が、魚をまるごと仕入れしていますし、バックヤードが充実していますから味に関しては回転寿司屋とは思えないほど本格的なものが出てきます。

このお店の寿司のネタやCPに関しては良質の回転寿司屋と同じようなものだと思いますが、それ以外のメニューやアルコール類、店長を中心としたスタッフのサービスなど付加価値の面で他の店にない魅力にあふれています。そこが我が家が小田原方面に行くと寄ってしまう理由になっているのだと思います。どんなに食べてもふたりで5千円はしないどころか、控えめに食べると4千円以下で済んでしまうのです。まぁ、これは昼間の話で夜に飲んで食べると、それなりになるのでしょうが、東京や横浜の料理屋や寿司屋と比べると半分から3分の2くらいではないかと思います。

ちゃんとレーンもありますよ

と、このお店は回転寿司屋としては異色、唯我独尊的な魅力があるか?というと、店長が言う「美味しい元気」というキャッチフレーズが示すように、地の魚や世界各地のおいしい食材やお酒を手頃な価格で普通の人や食べること、飲むことが好きな人に楽しんでもらいたい、小田原の魚とお店で元気になってもらいたいという経営姿勢からきているのだと思います。話好きで、マニアックな店長との会話を楽しみに来ている人やグループも少なくないようです。

実は、このお店は今年の春までSという湘南を中心としてチェーン展開している回転寿司のひとつの支店にすぎませんでした。その中でも異色のメニュー構成とサービスで人気がありました。が、昨年頃からの不景気などの事情により店舗の効率化などが問題になり春に一時閉店していたのです。このニュースを知った時は私も「小田原へ行った時に楽しみだったお店が消えてしまった」と悲しみました。

世界中の銘酒がありますよ

が、今年の7月に店長を中心に店のスタッフがお店を買い取る形で『あじわい回転寿司 禅(ZEN)』として独立開店したのです。この再オープンは多くの常連さんやファンにも喜びのニュースとしてブログなどで紹介されているのもうなずけます。このお店は回転寿司という範疇を超えて、料理屋、居酒屋、ワインバー、ビストロ寿司屋・・・など多面的な顔を持っていますので一度行ってみて損はないと思います。たくさんあるメニューに戸惑った時には店長さんに相談すれば、予算にあった愉しみ方を教えてくれると思います。なお、小田原駅からタクシーでもワンメーターです。

P.S.ピンボケの写真が多くてすいません

あじわい回転寿司 禅(ZEN)

神奈川県小田原市東町2-1-29(西湘バイパス小田原IC入出口)
0465-32-7001 11:00~22:00(LO21:30) 休日 なし

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。