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とんかつ三笑@静岡市葵区

kage

2010/01/24 (Sun)

揚げ物オールスターズ とんかつ三笑

食べ物屋の評論、口コミでは専門店の方が高評価になることが多いようです。確かに専門店はメニューも限られているだけに厳選した素材を、眼光鋭い職人さんが料理していることが多く唸ることも多いことは確かです。が、その反面値段が張ったり敷居が高くなることも多いのが現状です。しかし、値段が手頃でメニューが豊富な使い勝手の良いお店には専門店にない良さがあります。今回のとんかつ三笑は、まさしくそんなお店だと思います。

カキフライ定食です

こちらのお店は静岡市のナイトシーンでは一番賑やかな両替町にあります。しかも雑居ビルの奥にひっそりとあるので、フリ客はほとんど来ないのではないかと思います。しかも平日のランチタイムでもお値打ちのサービスランチはありません。が、昼も夜も多くのお客さんが色々なメニューを楽しんでいます。

今日は冬ならではのカキフライを一番の目当てにやってきました。定食で1,380円と値段はちょっと張りますが、それだけのことはあると思います。今シーズン5回目のカキフライになりますが、一番の出来栄えでした。カキフライのおいしさの基準は牡蠣特有のおいしさ、ジューシーさをいかに美味くフライという手段によって昇華させることができるかということになるかと思います。このことはとんかつも同じことがいえるのでしょうが、牡蠣のように水分が多いものの方が料理人の技量が問われると思っています。

カキフライの季節には是非

果たして、こちらのものはその点では合格といえるかと思います。中の牡蠣はレア状態を保ってプリッとしていますし、旨みもしっかりと残っています。しかも細めのパン粉は極薄とはいえないまでも程々の状態ですし、なによりカラリときれいに均等に揚がっているのが良いですね。私は牡蠣料理にはそれほど思い入れがないので、おいしくないと積極的に食べないのですが、こちらのものならまた食べたいと思いましたから。

このカキフライをより盛り上げてくれる名脇役が、自家製のタルタルソースに付け合せのポテトサラダにキャベツの千切り、ツヤツヤに炊きあがったご飯に出汁がちゃんと効いている味噌汁に漬物です。特に自家製の滑らかなポテトサラダに上等の米を使ったと思われるご飯が気に入りました。定食屋、丼屋さんにはこの点も重要ですよね。

カツサンドがいけます

もうひとつはカツサンドをオーダーしました。このカツサンド、好きなんですが置いてあるお店は少ないですからメニューに載っているとつい頼んでしまいます。これは繁華街だけにお土産需要もあってメニューに載っているのかもしれません。が、お土産にするには勿体ないほどのおいしさです。

値段は780円です。これならビールのつまみや〆の一品としても丁度良いかと思います。こちらのカツサンドはトーストしたパンに薄めの辛子の効いたソースに浸したカツが2枚挟んであります。つけ合わせはキャベツの千切りです。パン、カツ、キャベツが三位一体になったおいしさは、ご飯で食べるとんかつとはまた違った趣があると思います。パン屋でもカツサンドはありますが、やはり揚げたてのカツで作るカツサンドはひとつもふたつも上の感じがします。

上カツ丼ですよ

次の訪問では好物のカツ丼を食べてみました。丼ものがカツやエビフライ、チキンカツ、親子など各種そろっているのも三笑の利点のひとつだと思います。おまけに値段が上で1,050円とお手頃です。上と並の違いは肉の厚さです。上になるとけっこうの厚みがあります。もちろん私は上をお願いしました。こちらのカツ丼は普通のカツ丼とはちょっと雰囲気が違います。

普通のカツ丼はカツを卵でとじるのですが、こちらは揚げたてのカツの上にたまねぎの卵とじ、普通に言うところの卵丼の具を掛けてあります。その理由はカツがグニャ、しんなりとするのを防ぐためとか。これは好き嫌いがあるのでしょうが、たまにはこの手のカツ丼もいいですね。カツはカラリと揚がっていますし、豚肉のキモである脂の旨みがしっかりと感じることができます。

けっこう厚みがあります

特に端っこの卵とじが余り掛かっていないサクサクのカツの部分を食べるとわかります。これに備え付けのソースを掛けてソースカツ丼として楽しむことができるのがうれしいですね。一挙両得というか一度で2度楽しめる、なかなかのアイデアカツ丼だと思います。卵とじの具も汁も好みの味付けです。静岡ローカルの甘さはありますが、それほどしつこくないのも好感が持てます。このカツ丼は人気があるのか、この日はけっこうな人がオーダーしていました。

この他にも、こちらのお店にはとんかつやひれカツの定食はもちろんのこと、カツカレーやポークソテー、しょうが焼き、鶏のから揚げ、オムライスなどの定食類の他に一品500円で串カツやはんぺんフライなどのつまみ類も充実しています。下手をしたら大衆食堂並みにメニューは豊富かもしれません。が、どれもが丁寧な仕事でしっかりと作っているのがわかります。しかも厳選素材とかこだわりの○○でなく、ごく普通にさりげない姿勢が良いですね。

ビルの奥にひっそりとあります

お店はカウンター主体で、店内も多少古さを隠せないですし、新聞や週刊誌が置いてあるなど高級感とは無縁ですが、逆にそれが入りやすさにつながっていると思います。東京など大都市ではこちらのようなお店は、繁華街やオフィス街のあちこちで見かけますが、静岡では探すとなかなかないのが現状です。昼は周辺の銀行員や会社のサラリーマンが、夜はガッツリと食べたい男性や、軽く飲み食いにくるおじさんなど男性比率が高いお店ですが、ネットやメディアで宣伝していなくても、しっかりと固定客を掴んでいるのは歴史とともに料理にブレがないからだと思います。女性も積極的に質実剛健なこの手の店に来てもいいかと思います。

私もそうですが、最近の風潮として専門的な料理屋やこだわりを追及しているお店や、輝かしいキャリアを誇るシェフや料理人ばかりにスポットを当ててしまいがちですが、不確実で質と量の両立を求めている現代においては、こちらのお店のように、普通だけど、いついっても、誰がいっても、どんな目的でいっても平均以上の物を平均以上のサービスでお手頃の価格で食べられることが重要ではないか?と思うようになりました。俗に言う「普通においしい」ということだと思います。昔ながらの老舗だけど敷居が高いわけでなく、気軽においしいものがサクッと食べて飲めるお店って、ある意味貴重な存在なのかもしれません。隠れた名店というのはこのようなお店のことを言うのかもしれません。

P.S.近所の三笑亭とは大昔は少しは関係があったそうですが、姻戚関係も師弟関係もないそうです。私も勘違いしていました・・・。

とんかつ 三笑(三笑とんかつ食堂)


静岡市葵区両替町2-5-7(ドンキホーテ、青葉公園近く) 
054-252-1522 11:00~14:00、17:00~21:00 日曜日休み

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グルメ記事の住所一覧更新のお知らせ

kage

2010/01/10 (Sun)

グルメ記事の住所一覧を更新しました!

遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。今年は景気も底入れして外食産業、特に個人のお店が元気になってくれることを祈っています。誠に申し訳ありませんが、今回はお正月休みとこちらに載せるような良いお店の取材が不十分のため、半年に一度更新しています静岡県内のグルメ記事の住所一覧の更新を通常の記事の代わりとさせていただきたいと思います。読んでいただいている皆様の今後の外食生活の一助になれば幸いです。

今年は寅年ですよ

本年も静岡道楽手帖では静岡県を中心に近県のおいしいお店や素敵な温泉などを紹介していきたいと思っております。よろしくお願いします。また、良いお店の情報がありましたらお教えください。お待ちしております。

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