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蕎麦切り こばやし@富士市

kage

2010/04/25 (Sun)

富士のように高みを目指す蕎麦屋!こばやし

おいしい蕎麦屋が多い静岡県にあって、最近注目を集めているのが富士山麓エリアです。御殿場や裾野、富士、富士宮・・・と、市街地からちょっと離れた郊外や人里離れた別荘地や山の中にまで色々なタイプのお店が点在しています。そんな中、今回は富士市の蕎麦切りこばやしを紹介したいと思います。

粗挽きのそばがお勧めですよ

こちらのお店も他の蕎麦屋と同じように郊外の住宅と畑が混在した場所にあります。ナビがないとわかりにくい場所ですが、目印はうなぎや主水という電柱看板です。これをたどっていくと到着します。道中は天気が良ければ雄大な富士山を望むことができます。富士の裾野に位置するということは、水も飛び切りにおいしいということで、そば打ちにはうってつけの土地ということになりますね。

多くの手打ちそば屋がそうであるように、このお店も土日は遠方から訪れるそば好きのお客さんで混雑します。開店時間早々にお店に伺う方が良いかもしれません。我が家も一番乗りでしたが、帰る頃には満員御礼となっていました。お店の外観は、そば屋というよりも郊外ののんびりとしたカフェといった感じです。田園風景を望むウッドデッキなどもあり、都会から来た人には和むこと必至です。

開放感のあるデッキもありますよ

そんな外観に反して内装はちょっとお洒落なそば屋といった感じで落ち着いて食事を愉しむことができます。厨房を囲むカウンター席の他に板張りの小上がり席もあります。そばと一緒にお酒を愉しむならこちらの席の方が良いかもしれません。窓も大きく明るい雰囲気は郊外のそば屋ならではの良さでしょうか。

さて、なにはなくても蕎麦です。こちらのお店のウリは手挽きのそばです。もちろん挽きたて、打ちたて、茹でたての3立て蕎麦です。しかも普通のせいろから十割そば、粗挽きの太さが違うものまで各種あります。最近ではこのように何種類もの麺を揃えるお店が増えてきましたが、そば打ちが好きでないと毎日はなかなかいかないのでしょう。

テーブルにそば粉の見本があります

今日は、粗挽きそばから細めの風味と十割りの吟醸白をお願いしました。粗挽きの太い田舎風の香味にもそそられましたが、太い蕎麦よりも細めのものが好きなので、細めのものにしました。奥さんの話ではそば粉の産地や素性は一緒で太さが違うという話でした。次回はこちらも食べたいですね。

テーブルに置いてあるメニューやそば粉のサンプルなどを見ているうちにざるにのった麗しきそば2枚が登場しました。私の方は粗挽きの風味です。目で見て、デジカメのマクロでアップで寄るだけで蕎麦の粗挽きのゴツゴツ具合が良い表情をしています。透明感があり、その中にポツポツと星と呼ばれる黒いそばの身の残りがあるのを認めるだけでおいしそうだなとの予感が高まります。

麺のゴツゴツ感が良いですね

奥さんの「最初は塩でお試しください」との言葉に従い、塩をちょっと付けて噛みしめてみます。想像通りに、最初はそばの良い香りを感じ、次に丁寧に打たれている粗挽きそばのザラッとした食感を愉しむことができます。この店自慢のそばだけあって他の手打ちそば屋のものとは違う粗挽きの良さが存分に出ていると思います。静岡県内では藤枝のながいけで感じたのと同じ幸福感を味わうことができます。

もうひとつの吟醸白はどうでしょうか。こちらの方はせいろの高級版といった感じでしょうか。粗挽きのゴツゴツ感、ザラザラ感が苦手な人には向くのではないでしょうか。喉越しの良さ、突出したものよりも全体のまとまりの良さで食べさせるものかもしれません。

これは吟醸の白ですよ

塩で麺の良さをストレートで楽しんだあとは、そば屋のもうひとつの看板商品である付け汁で堪能します。キリリと辛く鰹節の風味が効いた江戸前風のものです。甘めなベタッとしたものが多い静岡県のそば屋のものとは一線を画すものだと思います。ただ辛いだけでなく上品な辛さと醤油の良さを味わうことができます。もちろんネギと山葵にも手抜きなしです。

さて、ここでうれしいサプライズがありました。こちらがあれこれとそばについて尋ねたのが興味をひいたのかわかりませんが、4月からメニューに加わる試作メニューの黒くて太い麺と更科風の白いそばを持ってきてくださいました。その量も2つで1人前はあるくらいの多さです。こちらのそばのファンになった我が家にとっては願ったりかなったりのうれしさです。ありがたくいただくことにしましょう。

ご好意で新作を試食させてもらいました

太くて黒い田舎風のものは、いかにもそばを食べている、噛みしめているといった豪快さを感じることができます。風味や香りよりもそば自体の美味さをストレートに味わえる信州の田舎そばといった感じです。もうひとつの更科風のものは雅と名づけられたもので、更級粉に風味の粗挽き粉がブレンドしてあるようです。更科の上品さに粗挽き粉のワイルドさと香りをプラスしたもので、最初の一品にスタートするにふさわしいものだと思いました。まぁ今日は最初にガツンと粗挽きの最上級のそばを食べてしまったので印象が薄かったですが、これが他のそば屋で出てきたら驚いたと思います。

最後の〆はやはり温かいそばですね。最初にお願いした湯葉掛けがやってきました。注文の時、最後まで鴨南蛮と悩んだのですが、前日にガッツリと肉を食べていたので、こちらにしたのですが、他のテーブルの注文を聞いていると多くの人が鴨南蛮をお願いしているようでした。値段も手頃でおいしいのでしょう。今年の晩秋の新蕎麦の頃にリベンジしたいと思います。

温かいそばもいけますよ

さて、湯葉のそばですが、具の湯葉よりも汁の上品さ、まとまりの良さが印象に残りました。せいろ系の辛口のつけ汁とは違う薄味ならが出汁が効いたものはやさしく最後までおいしく汁を飲み干すことができます。そばと具を邪魔しない配慮でしょう。この辺のアクセントのつけ具合、メニューによる変化技は良いですね。日本酒も静岡県をはじめ各種揃っています。が、ネックはクルマでないとなかなか行けない場所でしょうか。

と、こちらのお店はそば好きが高じてそば屋を開業したと思われる、最近では当たり前になったそば屋の形態をしています。メニューの基本は手打ちそば、それも粗挽きのそばになります。麺の美味さはもちろんのこと、研究熱心、技術肌のご主人の姿勢が良く現れているうえに、メニュー構成もそば好きのツボをよく抑えていると思います。わざわざこのお店目当てに訪ねるにふさわしい1店かと思います。

メニューはいろいろあります

私は粗挽きのそばの風味とか食感が好きなので、こちらのお店との相性が良かったのかと思いますが、それを差し引いても、静岡県東部地方で人気のある伊豆や御殿場方面の有名そば屋、大手口コミサイトで高評価のお店よりも好きですね。その理由のひとつは、雰囲気や店のしつらえ、孤高の単品メニューなどの見た目?のアピールさよりもそば自体の品質を第一に考え、そば好きな人のために、そばを気軽に純粋に、そばとそばに関するつまみやお酒を愉しめる仕組みがしっかりと出来ているからだと思います。観光客向け、一見客だけでなく、地元のそば好きにこそ行って欲しいお店だと思います。


蕎麦切り こばやし

富士市中野454-4(富士球場近く)
0545-36-2132 (月火木)11:00~売り切り (金土日)11:00~14:00 / 17:00~売り切り
水曜定休

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もち金@掛川市

kage

2010/04/11 (Sun)

お餅に愛情と誇りを持って100余年!もち金

物事には高いものから安いものまであります。食べ物も一緒です。同じ大福餅でも1個100円しないものから200円以上するものまであります。高いからおいしい、好みに合うというものでもないのは何事も一緒です。今回の掛川のもち金は安くてもおいしい餅菓子を提供してくれていると評判のお店です。

これがうわさの豆大福です

こちらの創業は明治の末頃、西暦だと1900年早々だとか。100年以上の歴史があるのですが、そんな歴史をひけらかすことなく庶民の味方、常に安くておいしくてボリュームたっぷりのおやつを提供してくれています。老舗の風格をひけらかすこともなく、流行の小綺麗な店構えに改装することもなく、昭和の香りのする素っ気無くも清潔な店舗で商いを続けている姿勢は、現代の表面だけを飾る風潮やマーケティング第一主義とは一線を画す潔さがあります。

もち金といったらなんといっても「豆大福」が有名です。予約、取り置きをお願いしておかないと午前中の早い時間に売り切れてしまうという人気商品のうえ、春から秋までは販売していないのでハードルが高い大福です。しかし、そんなハードルを乗り越えても食べる価値はあるかと思います。1個130円は良心的な値段だと思います。

塩加減が最高ですよ

こちらの豆大福は、皮はちょっと厚めの田舎風ですが、逆にそれが餅の良さとおいしさを感じさせるのかもしれません。ゴツゴツと入った赤えんどう豆はもう少し塩が効いている方が好みですが、この豆と中の漉し餡のサラリとした甘さ、お餅の皮の三位一体となったハーモーニーは、最近流行のイチゴ大福なんかと違って昔ながらの粋な感じを受けます。合うのはもちろん日本茶ですね。

ほかには、ぼた餅にさくら餅やうぐいす餅などの季節のお餅などが揃っています。どれも1個130円で、けっこうなボリュームがあります。飾り気やお洒落さよりもおいしさ、おやつ感を重視している懐とお腹にうれしい品揃えです。和菓子の命である餡子は粒餡、漉し餡を使い分けるのはもちろんのこと、その塩梅も変えているようです。甘さはしつこくない程度のしっかりと甘さ、後口が良いのも特徴だと思います。今日はぼた餅とうぐいす餅をお土産にしました。

ぼた餅はあんこたっぷりですよ

ぼた餅は見た目も食べた感じも手作り感満点です。が、そこはプロの技が光っています。中のご飯のつぶし加減と塩梅の最高な餡子がいいですね。甘いのにくどくない、塩っぱいのに喉が乾かない、ボリュームがあるのにもう一個食べたくなる・・・・というのはおいしい証拠なんでしょう。ご飯の替わりにこちらのお菓子を食べる人がいるという話も納得しました。

うぐいす餅は普通かな

これに対してうぐいす餅は普通でしょうか。といってもレベルは高いですよ。きなこはそれだけを売っているほど自信の一品で、これをたくさん付けて食べたくなってきます。私の感想は、こちらのお店はうぐいす餅のような繊細な和菓子よりも「ザ・おやつ」「昔ながらの餅菓子」の方がしっくりくるように思いました。

1回目のもち金訪問ですっかりファンになったので、しばらくしたのち2回目の訪問をしました。開店早々の時間ですので全てのお菓子が揃っています。が、さくら餅は終了し、かしわ餅が並んでいます。例によって気に入った豆大福とかしわ餅、そして気になっていた赤飯おむすびをお願いしました。

5月は柏餅ですよね

さくら餅の後はかしわ餅、それが終わったら水ようかん・・・と季節毎に提供する菓子が変わるのは四季のある日本ならではですね。この日よもぎのかしわ餅などはなく普通の白いかしわ餅でした。緑色の濃い柏の葉と真っ白いお餅のコントラストが良いですね。この柏の葉も柔らかい上等なものを使っていました。桜餅のように葉っぱまで食べることはありませんが、やはり手になじみ易い柔らかいものの方が良いですね。

中のあんこがおいしいですよ

さて、味はどうでしょうか。お餅は若干厚めですが、艶良し、弾力良し、味良しの三拍子が揃っています。中の餡子は粒餡になります。最近の和菓子は食べやすさと上品さを追求しているのか、フニャとしたものが多いですが、こちらのお店のものは質実剛健な感じで食べ応えがあります。溶けてなくなるようなものでなく、歯でガシッと噛んで、モグモグやって、旨みがジワッと来る感じですね。

最後は赤飯です。お菓子屋の赤飯はだいたいどこのお店のものを食べてもハズレはありませんが、このお店のものはその中でも格別かもしれません。コンビニの赤飯むすびは言うに及ばず、惣菜屋や弁当屋のものとは一線を画していると思います。といっても好みの問題ですが、私はこのようなパラッとしていながらしっかりともち米のおいしさを味わいを残してあるものが好きですね。

赤飯のおにぎりですよ

この赤飯むすび、けっこうな大きさがありながら140円という良心的な値段です。このほかにも折り詰めもありますし、予約でお祝い事なんかにも対応してくれます。赤飯は炊き具合や小豆のバランス、塩梅など色々な要素がありますが、こちらのものは自然な味付けと小豆のほっくりさ、もち米が一粒一粒が立っているように思います。人気商品なのも理解できます。

と、こちらのお店は昔ながらの餅菓子屋であり、贈答品としての需要よりも自分や家族のおやつ、親しい人へのお持たせとして楽しまれているのだと思います。固定客、ご贔屓さんは老若男女、特に年配の人に多いというのもよくわかります。東京の浅草や巣鴨のような下町に似合うようなお店だと思います。

昭和の香りがする店舗が渋いです

また、店頭ではおじいちゃん、おばあちゃんが元気に対応してくれ、言葉のひとつひとつに飾り気のない、おやつとしての和菓子に誇りを持ち、家業として100年以上の歴史に奢ることなく、朝4時からひとつひとつ丁寧に作っている姿勢はある意味凄いと思いました。もちろん防腐剤などは使われていないので、ほとんどのお菓子はその日に食べることが条件になります。素朴な餅菓子ファンの方は掛川を通る時には寄ってみても損はないと思います。


もち金

掛川市塩町3-13(JR掛川駅、掛川城近く)
0537-22-2694  9:00~19:00  水曜日休み(臨時休業あり)

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