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東富士山荘@駿東郡小山町

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2011/09/18 (Sun)

富士山の天然きのこを食べ尽くそう! 東富士山荘

秋の味覚は数々あれど、その中でも天然のきのこを外すことはできません。このブログでも毎年のようにきのこを楽しめるお店を紹介してきましたが、今回は地元静岡県のお店です。とはいっても簡単に行けるお店ではありません。なんせお店があるのは富士山の5合目ですから!

きのこの王様です

こちらのお店、東富士山荘は、4本ある富士山登山口のうちの須走登山口の終点、5合目にあります。行き方は、御殿場から山中湖へ向かう138号線と東富士有料道路の分岐から冨士あざみラインを黙々と登った所になります。標高は2000メートルですから、行きも帰りもけっこうハードです。ただ道幅がしっかりとあるので問題ありません。が、10月になると下界では雨でも雲上は雪やみぞれになることがあるので注意が必要です。

静岡県人にとって富士山5合目といったら富士山スカイラインから続く富士宮口がポピュラーですが、須走口はその陰に隠れて目立たない存在です。しかし、これが幸いしてかこじんまりとしていて雰囲気が良いのです。樹林帯もありますし、観光地化されていなくて玄人好みの仕立てになっていると思います。ここから徒歩20分ほどで小富士というビューポイントへ行けるハイキングコースもありますよ。

富士山の5合目にありますよ

さて、東富士山荘ですが見た目はごく普通の富士山の山小屋です。入口付近はお土産が並び、その奥に食堂があるという配置です。ただそのメニューが只者ではないのです。なんせご主人さんがきのこの本まで書いている富士山のきのこ博士なんですから。御存じのようにきのこは毒と食用の見分けが難しいですから、プロがいるというのは大事なポイントになります。

こちらのお店には山小屋では当たり前のカレーとかうどん、ラーメンなどもありますが、お客さんのお目当てはきのこ料理です。しかも毎年楽しみにしている常連さんが多いようです。確かにきのこ好きなら毎年ここまで足を延ばしたくなる魅力があると思います。

きのこ料理だらけですよ

その魅力あるメニューはガッツリいきたいか、きのこ中心にいきたいかで変わってくるので、本当なら4人ほどできてあれこれ頼むのが一番だと思います。今回は、きのこ鍋セットに松茸メニューから松茸うどんをお願いしました。なお松茸は採れる量が限られるので当日の朝に電話して取り置きしてもらうことをお勧めします。

下界で食べる松茸料理といったら土瓶蒸しに焼き松茸、ごはん、すき焼きといったところですが、こちらではパスタにうどんといった豪快なものになります。そう、贅沢に松茸を使うからこそできるメニューなんですね。今回はうどんをお願いしました。値段は1500円です。

まるごと1本松茸が入っています

うどん屋や蕎麦屋にも松茸うどんやそばといったメニューが限定で登場しますが、こちらのものほど大量の地の松茸が入っているお店もそうそうないでしょう。なんせ大き目な丼いっぱいに松茸が散らばっているのですから。もちろん、これだけ入っていると顔を近づけただけで松茸独特のうっとりする芳香が広がっていきます。この匂いだけで白いご飯が食べらそうです。

匂いだけでなく、味も抜群です。キコキコシコシコとした歯ごたえのあとに口いっぱいに広がる松茸の香り。まさに香り松茸の本領発揮です。まさに秋を満喫しているひと時といっていいと思います。ただ、うどんの汁の出汁や味付けがイマイチに感じました。私はもっとシンプルに塩と薄口醤油だけの方が、より松茸の魅力が増すように思いました。が、いつもならアッという間に終わってしまう松茸スライスが飽きるほど食べることができるのですから贅沢を言ってはいけませんね。

きのこ鍋です

もうひとつのきのこ鍋は雑きのこを何種類もいれたものです。きのこ好きの人のブログなどを読んでいると必ずといっていいほど出てくるのが多種多様のきのこをいれた鍋とかホイル焼きのおいしさです。松茸や舞茸などの名の知れたきのこではなく、一般的に出回らないような通のきのこを何種類もいれて、ただ煮るだけ、蒸し焼きにするだけで複雑で重層的なおいしさに変化するのですから不思議なものです。

こちらのお店のきのこ鍋は1200円で旅館などでお馴染みの小鍋にあふれんばかり一杯に出てきます。固形燃料でグツグツと煮込まれたものは、ポン酢も要らないおいしさです。出汁や香りを楽しむ以上に、ぬめりのでたきのこやツルリンとしたきのこ、シャクシャクしたものなど名前は知らないけど滋味あふれるきのこをそれぞれ楽しむことが一番だと思いました。

きのこご飯です

このきのこ鍋にはきのこご飯がついてきます。これまた薄い醤油味で炊かれているだけですが、香りと食感がいけるのです。そのまま食べてもいいのですが、私は贅沢にも松茸のスライスを載せたのにきのこ鍋の汁を入れてきのこ雑炊にして食べました。これはこれで最高の〆の一品になりました。なおうれしいことにきのこご飯は一杯に限りお代わりが可能です。

きのこ茶ですよぉ

さらに食後には珈琲もサービスされますし、食前にはきくらげの先付ときのこ茶が付いてきます。店員さんも全員がハキハキとしたサービス振りで好感が持てます。特にご主人さんはきのこに関しては絶対の自信を持っているので、あちこちのテーブルを回ってはその日のきのこについて語っておりました。それによるときのこの旬、最盛期は9月一杯で10月末までは色々なきのこを楽しむことができるそうです。

と、こちらのお店は、きのこ好きなら時期や天候をみて一度は行くことをお勧めします。きのこパスタやきのこピザなどの洋風メニューもあるうえにボリューム満点で、ひとり一品頼めばお腹一杯になります。色々と愉しみたいときにはボリュームを減らしたMサイズや大盛りも可能です。

山小屋の雰囲気満点です

また、こちらのお店は山小屋といっても道路に直結していますからギューギューに押し込まれるということや相席になることもありません。ただおしぼりが出ないことやトイレが公共の有料なものになるなど下界とは違うこともあるので注意が必要です。あと防寒対策は忘れないようにしてくださいね。

それにしても、きのこというのは奥が深い食材だと思います。時期や場所が限られているうえに素人には手がでにくいやっかいなものだからこそ、一年に一度や二度は食べたくなる魔力があると思っています。そんな魅力の一端をこちらのお店で実感するのも悪くはないと思います。なお、こちらの山荘は朝早くから営業していますので、きのこの在庫や状況について行く前に電話確認するのが良いかと思います。

2軒目の山小屋ですよぉ

そうそう、東富士山荘は冬は閉店するのですが、そうすると麓の須走で山小屋という居酒屋になります。こちらも気になりますねェ。


東富士山荘

0550-84-5057
駿東郡小山町富士山須走口登山道新五合目
054-84-5057  7:00~18:00 4月中旬~11月下旬まで営業 その間は無休

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そばの実 一閑人@富士宮市

kage

2011/09/04 (Sun)

新進気鋭の蕎麦職人の成長を見届けよう! 一閑人

蕎麦屋でも寿司屋でもベテランや熟練職人が尊敬される傾向があります。この道何十年という完成された味わいも良いものですが、勢いのある若手職人の成長ぶりを何年にもわたって見守るというのもまた楽しいものです。今回紹介させてもらう富士宮市のそばの実 一閑人はまさしくそんなお店です。

おすすめの粗挽きそばです

こちらのお店は富士宮といっても朝霧高原、しかも旧道沿いの林の中にあります。本来は峠の茶屋という民宿なんですが、その一部を改装して本格派の手打ちそば屋として営業しています。店構えも店内も蕎麦屋らしい落ち着いた雰囲気にあふれています。しかもよくある民芸調でも古民家風でもない、明るくシックな佇まいなのは店主夫妻が若いということもあるかと思います。

蕎麦の好みは十人十色ですが、私の好みは繊細でいながら、蕎麦本来の風味や香りが愉しめる粗挽き系のものなんですが、こちらにはしっかりとメニューに載っているばかりか店の売りにもなっているのです。多くのお客さんがこれ目当てにくるので開店早々に訪れないと売り切れてしまいます。この日もギリギリセーフでした。

落ち着いた内装です

初めての訪問は、10割の生粉打ちと粗挽きをお願いしました。追加は粗挽きをお願いしました。こちらのお店は麺が伸びるのを嫌うため大盛りはありませんが、お代わりは400円というお手頃な値段で楽しむことができます。蕎麦好きにはこちらの方が助かると思います。

さて、粗挽き(一番上の写真)から頂くことにしましょう。店名にあるようなそばの実(玄そば)を鬼皮をついたまま粗いメッシュで挽いたもので、見事に星(粒々)が入ったワイルドさと、反比例する淡麗できれいに均一化された細さと長さ、エッジが立った切り口を見ただけでおいしそうだなと思わせるものがあります。

麺の中の星が素敵です

果たして、最初は塩をつけて食べてみるとストライクど真ん中の好みのものでした。キンッと冷やしてからよく水切されたものはパスタで言うアルデンテのコシがあります。普通なら硬いと思うほどの噛み応えがあります。その後は蕎麦の香りで風味がやってきて、粗挽き蕎麦を食べているんだなぁという幸福感に包まれます。蕎麦本来のワイルドさと職人技から生み出される繊細さの難しい両立の一瞬の愉しみが、お客さんを虜にする秘密なんでしょう。

10割そばも捨てがたいですね

もうひとつの生粉打ちはどうでしょうか。こちらは10割とはいうものの、打ち方、蕎麦粉の違いから粗挽きほどの荒々しさはありません。食べやすい反面、粗挽きを食べてしまうとつまらないと感じてしまいます。が、つけ汁との相性に関してはこちらの方がまとまりが良いかもしれません。噛みしめるより江戸蕎麦の本来の姿でもあるたツルッとたぐる方が良いと思いました。

そのつけ汁ですが、鰹節がしっかりキリリと効いた江戸風の定番の仕上がりです。返しもまろやかであり、蕎麦との相性も抜群です。静岡県の蕎麦屋、特に郊外のお店は甘かったり薄かったりすることがありますが、こちらのお店のものは大いに気に入りました。薬味もちゃんとしているのもポイント高いですね。

そば湯はこの濃さですよ

さらにうれしいことに〆のそば湯がトロットロッです。この濃さは県内でも有数、もしかしたら一番かもしれません。なんせ普通の茹で汁に蕎麦粉を混ぜて濃度を出しているんですから、蕎麦湯を入れるとおも湯状態になります。これも好みが分かれるところですが、濃い蕎麦湯が好きな私はここでもおおいに気に入りました。なお、このトロリとした蕎麦湯で割った焼酎はたまらないものがあるのだとか・・・。

そばにはデザートが付きますよ

と、普通の蕎麦屋ならこれで終わりなんですが、こちらのお店ではうれしいことに蕎麦だけの注文でも軽いデザートが出てきます。これはうれしいですね。この日は黒蜜をかけたふんわりとした牛乳豆腐で、〆としては十分すぎるものでした。クールダウンというか、おいしい蕎麦を堪能したあとの余韻を愉しむ仕掛けとしは良いですね。

と。一回目でおおいに気に入りましたので、しばらく経ってから夜に訪問することにしました。土日祝日の昼間は天ぷらがないので、それを楽しもうという寸法です。この日は念を入れて当日の昼に予約したのですが、店に一番乗りしてみると看板には予約で満員となっておりました。ここまできて門前払いでは洒落にはならなかったのでホッと胸をなでおろした次第です。

営業時間や内容です

夜の時間は、照明もあってか、より落ち着いた雰囲気になっています。場所柄蕎麦前の料理でお酒を一杯というのには厳しいですが、日本酒、焼酎、ワインがしっかりと揃っているのでお酒好きなら下戸の人と一緒にいくか、タクシーで駆けつけるか、隣の民宿に泊まって撃沈するのがいいかと思います。それくらい魅力的な酒の肴というかちゃんとした料理が揃っています。

魅惑的なメニューを前におおいに迷いました。美人で気がきく若女将さんのアドバイスもあって、牛すじ肉のそば湯焚きと念願だった天ぷらの盛り合わせを蕎麦の前にお願いしました。蕎麦はもちろん粗挽きです。こちらの方は残り5枚でしたので一番乗りで正解でした。

牛筋のそば湯煮込みです

最初にやってきたのは牛すじ肉の蕎麦湯焚きです。この料理はご主人の修行先の渋谷の晴山の看板料理を踏襲したもので、コラーゲンたっぷりの牛スジ肉を3日間かけて蕎麦湯で煮込んだものです。見た目もインパクトがありますが、食べてみても初めての経験となりました。

最初は薬味をつけずにそのまま食べてみます。牛スジ肉のとろけるような柔らかさとやさしい蕎麦湯の相性が良いのですが、やはり物足りません。そこで薬味の擦りたての香り豊かな山葵とダシ醤油、ピリ辛い肉味噌をちょっとづつ入れて食べることにします。

牛筋肉がトロトロですよ

すると化けました。見事な料理に昇華しました。丁寧に下処理したスジ肉を蕎麦湯で焚くという蕎麦屋でしかできないような料理は一見キワモノと思ったのですが、このやり方で食べてみるとしっかりと計算尽くされた完成形があるように思いました。スジ肉の煮込み数々あれど、これはトロッとした煮込み系の肉料理好きな人はもちろんのことそれ以外の人にも一度食べてもらいたい料理だと思いました。リピート確定です。

蕎麦屋の料理の花形である天ぷらはどうでしょうか。こちらの店では、野菜天ぷら、海老天ぷら、それを合わせた盛り合わせ、蕎麦屋らしい天抜きがあります。この天抜きは、海老のかき揚げをテーブルの上で汁を掛けて愉しむ仕掛けとなっているようで、酒好きにはたまらないかもしれません。

天ぷら盛り合わせです

さて天ぷらの盛り合わせですが、800円という値段を考えると頑張っていますし、揚げ方もネタも十分かと思いますが、蕎麦の出来栄えを考えるともう一歩と感じてしまいました。とはいってもちゃんと蕎麦と一緒に持ってきてくれて天ざる蕎麦として楽しむことができましたし、カレー塩もついてきたりと提供に仕方に関しては言うことありませんでした。

この日の粗挽き蕎麦も前回と同じようにおいしくいただくことができましたが、信州で衝撃的においしい蕎麦に出会ってしまったので一回目の訪問ほどの感激はありませんでしたが、レベルの高さと丁寧な打ち方は健在でした。このレベルの高さということは大師匠である柏竹やぶの伝統な技と心が生きているのだと思います。

この店だけのオリジナルですよ

もうひとつは温かい蕎麦を食べてみようということで、悩みに悩んで油かけ蕎麦をお願いしました。こちらのお店の温かいものは、かけに香りネギ蕎麦、たぬき、花巻などがありますが、オリジナリティさでは油かけそばに勝るものはないでしょう。店主曰く、これを出している蕎麦屋って他にはないかもしれないと言っていましたから。

この油かけ蕎麦ですが、ラーメンでお馴染みの豚の背脂をしっかりと油抜きして旨さだけを生かしたものです。見た目は丼いっぱいに広がった小豆大の背脂でくどさを予想するのですが、飲んでみると良質な豚を使っているのと丁寧な仕上げによって程よい脂の旨さと甘みを感じるとともに柚子と三つ葉のさわやかさがプラスしてかけ蕎麦の新しい一面を知ることができました。このような料理を食べてみると店主の良い意味での若さを感じることができました。

玄関前の竹やぶが素敵です

と、2回訪問したわけですが、好きな粗挽き蕎麦の完成度の高さ、料理のバラエティさとそれぞれの料理のクオリティの高さ、若いご夫婦2人のはつらつとしたサービスの良さ、店内のセンスの良さ・・・などなど不便な場所をハンディとしない魅力があると思いました。こだわりの手打ち蕎麦屋は昼だけの営業が多いだけにディナータイムもしっかりと営業しているのもいいですね。

それから、私としては蕎麦とともに各種の料理を一緒に楽しむのがこの店ではいいのかなと思っております。雄大な富士山と豊かな森、清冽な芝川の流れといった大自然の真ん中でのんびりと料理と蕎麦を愉しむのは都会の人でなくても素敵な休日になることと思います。

民宿の1階にあります

料理に関しては1週間前に予約するコース料理も気になりますし、メニューに載っている海老の味噌焼き、豚タンの桑焼、豚の丸煮など気になるものが目白押しです。蕎麦屋の料理というと簡単なものが多いですが、こちらでは手間暇かけたおいしそうな料理が多いので次はあれを食べようと思うんですよね。なお蕎麦屋の定番、鴨南蛮などの鴨肉に関しては気に入った鴨がまだ見つけていれないのでメニューにないということでした。

この看板が目印です

この静岡道楽手帖では粗挽き蕎麦の名店として富士市の蕎麦切りこばやし、藤枝市のながいけを紹介してきましたが、こちらのお店もそれに負けない粗挽き蕎麦を提供してくれるお店だと思います。さらにプラスアルファとして料理の魅力が加わるのですから、蕎麦好きには一度足を運んでもらいたいですね。ネットで検索すると蕎麦フリークの方々のブログや料理雑誌の蕎麦特集にはほとんど紹介されていないようですが、私の予想では徐々に多くの蕎麦好きの知る店になっていくと思います。出来てまだ2年と経っていない若いお店ですが、これからどう化けていくのか将来がおおいに楽しみでもあります。


そばの実 一閑人

富士宮市内野1551-42(田貫湖、西冨士カントリークラブ、まかいの牧場近く)
0544-54-0507 11:30~14:00 17:00(17:30)~21:30(詳しくはHPにて)
定休日 月曜の夜、火曜日
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