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神谷製餡所@藤枝市

kage

2011/12/25 (Sun)

あんことあんこのおやつなら任せなさい! 神谷製餡所

あといくつ寝るとお正月となります。お正月に欠かせないおせちには、黒豆やきんとんがつきものです。そしてお正月の後は鏡餅を使って鏡開きをします。これになくてはならないのは豆であり、あんこです。静岡県には数多くの製餡所があり、多くのお店が小売もしてくれます。このような商習慣があるのは他県では珍しいそうです。

羽根付きの鯛焼きです

そんな製餡所の中で間口が広く誰でも行きやすいお店が藤枝市の神谷製餡所です。大きなあんこ屋なんですが、工場の入り口付近で鯛焼きをはじめ、いろいろなあんこを使った和菓子から豆製品、和菓子材料を販売しているのです。今では当たり前になった工場直売所ってわけですね。

こちらのお店の一番人気はあんこのおやつの大定番の鯛焼きです。入ったところには5連の鯛焼き機が何台も備えてあり、次から次へと焼かれていきます。中身はノーマルの粒あんと藤枝らしくお茶の餡になります。値段は今時うれしいワンコイン100円です。

あんこたっぷりです

この鯛焼き、ワンコインとは思えないボリュームがあります。しかもうれしいことにバリ(羽根付き)です。私はノーマルのつぶ餡を食べてみたのですが、もっちりふわっとした厚めの皮にツヤツヤとしたつぶ餡がたっぷりと入っています。

皮に関しては、私は薄くてパリッと濃いめの焼き色がついたものが好みなので、それとはちょっと違っていましたが、中のあんこに関しては、さすがあんこ屋の粒あんだなぁと唸ってしまいました。ツヤツヤと上手に炊かれているのはもちろんのこと、甘さが控えめで後味がさっぱりとしているのです。これなら何個でも食べる人がいるのもわかります。

栗ようかんです

この鯛焼きと一緒に買ったのが栗ようかんです。食べきりサイズになっていて、ひとつ180円とこれまたうれしい値段です。家に帰ってからデザートとして食べたのですが、羊羹屋のこってりとも蒸し羊羹のさっぱりとしたものとは違う程よい感じがなかなかのものでした。

栗も値段が値段ですからゴロンというわけにはいきませんが、必要にして十分な栗の存在感があると思います。なにより秋から冬だけでなく一年中変えることができるのがいいですね。なお夏になると水羊羹も販売しているようです。

連続した焼き台ですよ

こちらのお菓子が下手な和菓子屋顔負けのクオリティなのは、奥さんが工場の隣で「あんだんて」という和菓子工房をやっているからだと思います。あんこの良さ、和菓子の奥深さを広く知ってもらうと和菓子の料理教室を開いているもので、季節の和菓子や初心者でも作りやすいものを教えているそうです。

一回目の訪問で気に入ったので、1ヶ月ぶりになりますが2回目の訪問となりました。今回は前回とは別のものを買ってみましょう。相変わらず鯛焼きを焼いている社長さんがあれこれを話相手になってくれました。このきさくさとあんこに対する愛情が多くのファンを生み出しているんでしょうね。

いわゆる濡れ甘納豆です

今日の目当ては北海道は十勝の大納言かのこをぬれ甘納豆にしたものです。一袋300円です。この値段も東京の有名和菓子屋のものと比べると安いですね。肝心のお味は、これまたあっさりとした中に小豆の旨さが凝縮されていると思いました。ほっこりするという表現が似合うのようなちょっとしたおやつ、口休めにはぴったりな感じです。

もうひとつはお勧めの自分で作る最中です。皮と中のあんこが別々になっているもので、最近の和菓子屋ではけっこうポピュラーになってきているものですね。こちらの店のものは皮が5個分とたっぷりな粒あんが入って400円です。ひとつ当たり80円です

あんこの量を調整できますよ

最中という和菓子は大体において皮がぴっちりと入るくらいの量になりますが、自分で作るんですから好みの量、たっぷりと盛ることができます。なにより最中の弱点である皮がしなっとなることを防ぐことができます。が、残念なことに最中の皮がパリッとしながら口どけの良い上質なものとは思えなかったんです。たぶん市販のものだと思うのですが、これに関しては最中が売りの和菓子屋にはかなわないんでしょうね。

しかし、中にいれるあんこはさすがです。この店の特徴であるあっさりとしつつ甘味がちゃんとしているもので、そのまま食べても色々なものに入れたり、挟んでもOKです。最中セットではなく、あんこだけでも販売しているので、次回はあんこだけを買ってみたいですね。日持ちも10日くらいあるようなので、用途は工夫しだいですね。

自分で作る最中です

私はバタートーストにあんこを塗って、名古屋名物の小倉トーストにしたり、スーパーで買ってきたシュークリームに入れたりして食べてみましたよ。そうそう、このようにして食べると、具合良く粒が残っている感じがするんですね。粒あんと漉しあんの良いところどりって感じでしょうか。この練り餡が製餡所の命ですからおいしいに決まっているのですが、塩梅や炊き具合など程が良いですね。安心できるおいしさって感じです。

和菓子の材料もありますよ

あと、お店では黒豆や小豆、大福豆などの豆類や寒天、白玉粉、くず粉などの和菓子材料を販売していますから、和菓子作りをする人には大いなる手助けになると思います。まぁ、これらは製餡所というあんこの卸販売をしているからもあるのでしょうが、このようなものはスーパーでは販売していませんから貴重ですね。

日本人にとって和菓子はなくてはならないものですが、今では洋菓子やケーキの方が人気がありますし、ネットの情報でも圧倒している状況です。が、こちらのようなお店が地道にあんこのおいしさとやさしさを広めているのはうれしい限りです。「あん子、豆の子、元気な子」がキャッチフレーズですが、鯛焼きや最中を食べて、あんこの良さを知る子供がひとりでも増えていってほしいものです。

工場の入り口が売り場です

と、こちらのお店は社長の思いである、手頃でおいしくて誰でも食べることができるあんこを提供していることが実現していると思います。デパ地下にあるような高級和菓子屋のようなものと比べることはできませんが、気軽にあんこの良さとあんこを使ったおやつのやさしさを知るにはぴったりだと思います。あんこ好きなら一度は行ってみても損はないかと思いますよぉ。

P.S.年末は31日まで黒豆や豆きんとん、栗きんとんなどを販売しているそうですよ。


神谷製餡所

藤枝市郡1丁目1-3 (藤枝警察署近く)
054-641-1345  8:00~17:30 たい焼11:00~17:30
日曜・祝日休み

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麦香荘(こむぎ荘)@静岡市葵区

kage

2011/12/11 (Sun)

ハードルは高いけれど、それだけの価値はありますよ! 麦香荘

食べることが好きな者にとってネットの情報とともに大事なものに本屋に並ぶ雑誌や書籍の類があります。秋ごろに出た雑誌に全国のパン屋の特集があったのですが、最近の人気パン屋のトレンドというものが載っておりました。今回紹介するパン屋、いやベーグル屋麦香荘(こむぎそう)はまさにそのトレンドにのったお店です。

3種のチーズですよ

曰く「小さいお店」「営業日が少ない」「女性がオーナー」「ベーグルを置いてある」「天然酵母を使用している」などでした。こちらのお店は、1階が2坪、2階も2坪、営業日は月曜日と火曜日、金曜日のみで祝日に重なる日も休み、オーナーはかわいらしい笑顔が素敵な女性、置いてあるものはベーグルと焼き菓子のみ、天然酵母はホシノ酵母・・・と、見事に重なっています。というか、偶然こうなったのでしょうが、小さい店なのに魅力がググッと詰まっているということですね。

私もこのような営業体制ですから店の存在だけは気になっていたのですが、なかなか行くことができずやっと行くことができました。結果は専門店だけあってベーグルに関してはお気に入りのお店になりました。最近はあちこちのパン屋でベーグルを置いてありますし、チェーン店のベーグル屋もデパ地下などに出店しています。

そんなベーグルですが、ニューヨークで何軒かの老舗で食べたモチッムチッの物の思い出が強くて、日本のベーグルの柔らかなものに不満を抱いていただけに、こちらのベーグルを食べた際に久しぶりに手ごわい本格派のベーグルに再会した思いをしました。

早くしないと売り切れちゃうよ

この日は開店時間に合わせていったものの、すでに前には3人ほどのお客さんが道路に並んでいます。なんせお店は2坪、畳にして4畳分しかないのですから、お客さんは道路にあふれてしまいます。私もあちこちで小さな極小のお店に出かけていますが、こちらのお店ほどの小さいお店って貴重なのかもしれません。なお店は小さいですが、レイアウトが工夫してありますので、選びやすいですよ。

ショーケースの中には190円~250円程度のベーグルが各種並んでいます。フィリングはベーグルではお馴染みのものが多いですね。そのまま食べておいしいもの、クリームチーズなどを入れてサンドイッチにしておいしいもの、料理に合わせて食事パンとして楽しむものとTPOに合わせて楽しむことができると思います。

が、すでに売り切れのものがあり、この日は一番人気の3種のチーズ、シナモンアップル、モッツァレラとドライトマトを購入しました。私の前に並んでいるお客さんは常連さんが多いようで、それぞれ好きなベーグルが決まっているようで、好きなものは何個も買っておりました。確かにどれも個性的ですから気にいったものを探す楽しみがあるかと思いました。

シナモンアップルですよ

さて、家に帰ってから食べてみます。最初はシナモンアップルです。小さ目のリンゴを練り込んで、上に軽めにシナモンがまぶしてあります。クラスト(皮目)がベーグルにしては硬め、クラム(生地)は本領発揮のムッチリしています。噛むごとにグニュグニュと押し返してくる弾力がたまりません。軟弱なベーグルとは一線を画しています。

こちらのベーグルは塩は沖縄の天然塩シママース、甘味はアカシアの蜂蜜を使っているとのことですし、フィリングも国内外を問わず良い物、気に入ったものを使っているとのことですが、それがちゃんとベーグルにも出ているように思いました。シナモンアップルでもリンゴの酸味と旨味がしっかりと出ています。爽やかな香りとシャキシャキ感とシナモンの良さのバランスも良いですね。

ハンバーグサンドです

3種のチーズ(一番上の写真)は、パルメザンとモッツァレラを生地に練り込んだあとにゴーダチーズを上に載せて焼いたもので、チーズ好きにはたまらないものになっています。私はハンバーグをサンドイッチしてみました。

ハンバーガーというとプレーンなバンズに合わせることが多いですが、このようにベーグルでやっても合うことがわかりました。ハンバーグの柔らかさとベーグルの歯応えのバランスはイマイチですが、下手なバーガー屋で食べるものより旨いと思いました。チーズの香りがほんわりとしてチーズと挟まなくてもチーズバーガーが完成してしまうのです。

Wベリーです

もうひとつのモッツァレラとドライトマトのものは惣菜系に仕上がりになっています。イタリアンのお供にもなるものです。軽くトーストして食べたのですが、そうすることによってベーグルの生地もうまくなりますが、それ以上にトマトの香りが立ってなお一層おいしさが増してきます。が、私としてはシナモンアップルのようなフルーツ系のものの方が気に入りました。次回はWベリーやWチョコなどを食べてみたいですね。

それから、こちらのお店では2階でランチをやっています。日替わりのベーグルサンドと何種類かのおかずなどがセットになったもので、まさに隠れ家的なものだと思います。場所的には繁華街からちょっと外れていますが、のんびりとおいしいものを楽しみたいときには使えると思いますよ。

店の看板ですよ

と、こちらのお店はベーグルが主体ですが、その他にもクッキーなどの焼き菓子や山型食パン、限定のカレーパンなどオーナーの製作意欲によって種類が増えたり、替わったりするのも微笑ましいですね。商売商売然としたカッチリしているお店もいいのですが、力が抜けているのに商品はしっかりとしているという今風な商売の仕方って素敵だと思います。

知る人ぞ知るお店というのは、こちらのお店のようなことを言うのかもしれません。一方通行のちょっとわかりにくい場所のうえ、開店時間に合わせていかないと売り切れているものが多い、営業日が限られているとハードルが高いですが、ベーグル好き、特に歯応えのあるベーグル好きの方は一度行くことをお勧めします。


Frohes Brot 香麦荘(こむぎそう)

静岡市葵区本通り2-3-11(静岡銀行本店近く)
054-255-6048 11:00~売り切れまで
月曜、火曜、金曜営業(祝日の場合は休み)
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