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旬席ふみ@伊東市

kage

2008/11/16 (Sun)

伊豆高原で京料理を! 旬席ふみ

ちょっと高めな店へ行くとき、ランチで様子見~ディナーで満喫へ、という過程は堅実かつ有効なものだと思っております。まぁランチで撃沈する場合も多々ありますが、旬席ふみの場合は、ランチで軽くジャブをくらいディナーでノックアウトされたうれしいお店です。

これで2000円は考えられない!

伊豆高原は言わずと知れた静岡県を代表する別荘地であり観光地でもあります。メインストリートを一歩外れると案内も少ない住宅地、別荘地になり「ここに本当にお店があるの??」という事態になります。このお店もまさしくそのようなロケーションにありますので、ナビがない方(私です・・・)はけっこう大変なことになります。しかし逆に考えると「知る人ぞ知るお店」「観光客に荒らされない隠れ家」ということにもなります。

お刺身御膳です

ランチは、1500円ほどから2000円ちょっとまでの丼や定食が主です。この値段は街場なら高めの値段ですが観光地ということを考えるとごく普通でしょうか。伊豆といったら魚、海鮮が定番ですからやはりここは「刺身御膳」と刺身と天ぷらが中心の「ふみ御膳」を頼んでみました。これらのものは予約ができませんが、昼夜共通の会席料理ですと席の予約が可能です。

刺身御膳のメインは言うまでも無くお刺身です。我々が陣取ったのは掘りごたつ式の広々としたカウンターの隅で、大きなまな板の目の前です。このお店はいわゆるカウンター割烹であり、目線よりも下に位置する厨房がありのままに見ることが出来ます。寿司屋でもそうですが、板前さんの華麗な包丁さばきや無駄の無い身のこなしはライブショーとして目を楽しませてくれます。

刺身がうんまいです

こちらのお店の板前さんの包丁さばきは見事です。赤身や白身での厚みを変えるのは当然のこととして包丁に迷いがなくエッジが立っています。またイカで見せたお年寄りのお客さんには食べやすいように隠し包丁を細かく深く入れるなど食べ手に合わせるやさしさには久々の職人技を見た思いがしました。この日は、真鯛、カンパチ、ウスバハギ、アジ、白身魚(名前失念)の焼き霜造りの5種盛りです。

こちらは相方が主に食べたのですが、一口食べてにっこり、二口食べてにんまり・・・といった感じで相好を崩しておりました。さらに小鉢の野菜の煮物は京料理を食べて、この店のレベルが相当なものだと確信しました。六方のきれいな切り口、高野豆腐の上品な出汁と味付け、もみじ麩をアクセントにした盛り付け・・・、この小鉢に京料理の奥深い魅力が詰まっています。

ふみ御膳です

もうひとつの「ふみ御膳」は、私以外にも多くのお客さんが注文をしていたので人気なのでしょう。食べてみてお値打ち感があるので納得です。メインは、刺身の2種盛りと天ぷらですが、お膳に乗り切れない秋茄子の味噌掛けもけっこうなボリュームがあります。このようなあれこれ載っている定食は一歩間違うと中途半端になってしまいがちですが、こちらのものはそれぞれの完成度が高く満足できます。それぞれがメインとして主役を張れる貫禄を持っています。

秋茄子は嫁が食う

特に驚いたのが天ぷらのおいしさ。下手な天ぷら専門店よりも数段上の出来栄えです。海老は、揚げたてのアツアツを塩をちょっとつけて口に入れると体中に海老の良い香りとプリプリの食感が駆け巡ります。脇役の野菜もかぼちゃやベビーコーンなど手抜きはありません。野菜の生かし方はさすがに京料理ですね。野菜の料理といったら秋茄子の西京味噌仕立ても底力を感じさせてくれました。揚げた茄子に出汁を利かせた甘めな西京味噌のマッチングがご飯を進めてくれます。

ランチがおいしいとディナー、夜の食事が気になるのは食いしん坊の性です。食後のコーヒーを飲みながらグランドメニューを見せていただくと季節代わりのアラカルトに我々が惹かれるメニューがそこかしこに見られました。「これは近いうちに夜にこなくては!」との思いを強くしてから1ヶ月弱で念願?叶ってディナーの席につきました。夜は昼よりも落ち着いた雰囲気を持っています。

器もいいですね

今日も前回と同じカウンターの一番奥の特等席です。まずは先付けの3種盛りが出されました。「あん肝」「水菜とえのき茸の炊いたん」「むらさき芋の水羊羹仕立て」です。あん肝は相方の大好物で、シーズン初めとは思えないおいしさに喜んでおりました。水菜の炊いたんは出汁が流石と思わせる出来で唸ってしまいます。こんな最初から唸っているとこの先どうなるか怖いとともに楽しみになってきます。さらに紫色も鮮やかなすり流しは、一見和菓子と思ってしまいますが、そこは京料理なので、ちゃんとした料理として完成されています。さつま芋の甘さがほのかに感じられる抑え目な演出が良いですね。

刺身、お造りのお勧めを聞いたところ、鯵のたたきということで、これを入れてもらって2000円で盛り合わせにしてもらいました(一番上の写真)。前回は、煮方さん(スーシェフ、セカンド)が刺身を引いていましたが、今日は親方が引いてくれました。今日も見事としか言いようが無い包丁捌きです。一呼吸置く所であれこれと質問する私にも懇切丁寧に受け答えしてくれます。このやりとりの楽しさもカウンター割烹ならではですね。

カウンター割烹です

この日の盛り合わせは「鯵のたたき」「メジマグロ」「真鯛」「カンパチ」「ウスバハギ」「あおりイカ」です。これだけ載って出てくるとは正直思いませんでした。ひとり2千円の間違いではないか?と思ってしまいます。お値打ち感のある刺身に慣れている静岡人の我々でさえ驚くのですから、東京からのお客さんは「ウヒョー!!ギョギョ!」とさかなくんのように叫んでしまうのではないでしょうか。この刺身、もちろんおいしさも抜群です。どれを食べてもウンウンと頷くだけです。前回のランチの時よりもおいしさは上でした。


親方の言うには「伊豆ならではのコリコリとした新鮮さを生かしつつ京料理のお造りの良さでもあるねっとりとした熟成感のある良いとこ取り」とのこと。これは言いえて妙で、おいしいけれど単調で平板に感じてしまうトレトレピチピチの活き作り的な刺身では味わうことのできない奥深い刺身の魅力があるのです。今日は特に真鯛とメジマグロにそれを感じました。さらにこれをおいしくしてくれたのは鰹と昆布の出汁を生かした醤油も助けているのでしょう。このようなちょっとした小技の積み重ねが素人の料理とは格段の差となってくるのでしょう。お金を払って食べたい料理とはこのようなものだと思いました。

このテリがいい塩梅です

次のお皿は金目鯛の煮付けです。これも伊豆では定番中の定番の料理ですね。これはお昼に寄った人気の○○丸でお土産用の煮付けの値段の高さに恐れおののいて買えなかったリベンジもあって注文したのですが、買わなくて正解のおいしさです。伊豆の料理屋さんでは金目鯛のまるごと一匹を煮付けを売りにしているお店が多いですが、私としては小さいもの1匹よりもある程度の大きさのものを切り身にした煮付けの方がおいしいと思っているので、けっこうな大きさのものが2切れ出てきた時はうれしかったですね。

肝心の味は、こってり濃い目の煮汁、タレが好みなので、この店の程よい濃さで上品な仕上がりは最初は物足りなさを覚えますが、食べ進めていくと丁度良い具合になっていきます。身のほっこりさ、おいしさ、脂の乗り具合は流石です。スプーンを借りてタレをご飯に掛けて食べると、これまたおいしくてたまりません。この料理もそうですが、こちらのお店は雰囲気も料理も肩肘はらないさりげないを感じるのですが、出てくるものを食べてみるとオオッと唸るおいしさを秘めているのです。大上段に振りかざした見てくれだけの最近流行りの創作料理風なものでなく、見た目以上のおいしさを与えてくれる基本のしっかりとした玄人好みなものが多いと思います。

ふぐのから揚げです

ここからは秋から冬ならではのお皿が続きます。「宮崎産とらふぐのから揚げ」は、食べられる部分はそれほどないのですが、骨にまとわりつく一番おいしい部分が詰まっています。まさにしゃぶりつくすという言葉がぴったりな料理だと思います。冬場のふぐ鍋も食べてみたいものです。

最後は「すっぽん鍋」、関西で言うまる鍋です。これは親方が修行した京都の有名料亭Tの名物料理でもあり期待しておりました。有田の厚く平たい鍋でグツグツと煮えた鍋がテーブルに登場すると、興奮してしまいます。うれしくて写真を撮るのも忘れてしまいました・・・。すっぽん鍋の経験はそれほどないのですが、この店のものはとろけるような身を食べるのではなく、ある程度しっかりとした食感を残すような仕上がりです。これは好みもあるのでしょうが、次回はもう少し長く煮込んでトロトロ感を出してもらいたいですね。身の量は値段を考えると頑張っていますし、一緒に煮込まれたお餅が抜群です。お雑煮のお餅なんて問題にならない位においしいです。

まる鍋の雑炊です

鍋のもうひとつの楽しみは残った出汁を使った雑炊やうどんです。この日ももちろん、お店独自の作り方で仕立ててもらいました。青ねぎと卵はまあ普通ですが、新鮮な青海苔が入っているのがオリジナルなのでしょう。この風味が最高にいきています。よくデザートは別腹と言いますが、鍋の後の雑炊も別腹です。すっぽんのエキスが染み出した出汁で炊いたご飯は、満腹になりながらも何杯でもお代わり可能です。

と、この日はアラカルトで攻めてみました。コースも4千円以下から1万円くらいまで色々とあって懐具合に合わせてお値打ちでしょうが、メニューを見るとカキフライが千円以下であったり、中心価格が千円から2千円台ということ、刺身の盛り合わせが考えられないくらいお値打ちであるのでアラカルトで正解だったかなと思います。和食は季節ごとに楽しみな食材が豊富なので次回からもこの線で行きたいと思います。この日はビール2杯と日本酒1合を含めてひとり6千円ちょっとでした。

これが看板です

観光地のお店というと玉石混交ですが、このお店は正真正銘、玉のお店だと思います。親方は地元の出身で京都の名店で長年修行してきた方で、地元の定置網や漁港に上がる新鮮な魚介類をはじめ地の野菜などを京都仕込みのしっかりとした料理法・調理法で仕上げるのですから間違いありません。京都へ行かなくても伊豆でこれだけのものが食べられるのは、正直驚くとともに伊豆ならではの新鮮な魚介類というプラスアルファの魅力まで備わっているのですから、伊豆高原方面へ遊びに行く際には是非とも寄ってみることをお勧めします。雑誌やテレビで有名になったお店では味わうことのできない満足感を得られることと思います。


旬席 ふみ

伊東市八幡野1306-54(すいらん別荘地内)  
0557-53-0720 11:30~14:00 17:30~21:00 木曜日・第3水曜日休み





この記事へのコメント

kage

こんばんは。
日曜日は八ヶ岳のお土産のケーキや 帰りにはSBS通りまで送って下さり
誠にありがとうございました。
終バスが行ってしまった時間でしたので
本当に助かりました。
お礼もそこそこに失礼してしまいこちらでご挨拶ですみません。
ありがとうございました。
また次回お目にかかれるときにお礼を・・と思っております。
ご厚意に甘えた上お礼が遅くなりましてすみません。

Posted at 22:38:41 2008/11/25 by みぃみ*

この記事へのコメント

kage

みぃみさん、日曜日はお疲れさまでした。わざわざお礼のお言葉をいただきまして大変恐縮です。次回のお礼なんてとんでもありません。何もならさないでくださいね。次回もオフ会でお会いしましょう!

Posted at 05:22:28 2008/11/26 by メンカタ(SUZY)

この記事へのコメント

kage

こんにちは。

造り食べて煮魚にふぐの唐揚げ、その上に○鍋食べてそんな値段ですむんですか??
しかも京都仕込みですって??(Tって○○熊ですか?)

めちゃ気になりました。
これは是非行ってみなくては・・・ちょっと遠いですけど。

Posted at 12:00:40 2008/12/02 by

この記事へのコメント

kage

政さん、こんにちは。寒くなってきて鍋物などがおいしい季節になってきましたね。
旬席ふみですが、久しぶりに静岡県内でお手頃でおいしい和食を食べました。このお店の親方の修行先はビンゴのた○熊北店です。それもフレンチにあるように三ツ星で修行が実は追廻1年とかでなく煮方まで勤めた年季明けの方で基本はしっかりとしていると思います。メニューの数はそれほどありませんが、伊豆で関西の味が楽しめると思います。一度是非行ってみてください。

Posted at 05:36:18 2008/12/03 by SUZY

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