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金泉軒@榛原郡吉田町

kage

2010/05/23 (Sun)

どこか昭和の香りがするお店です! 金泉軒

上海で万博が開催中です。日本でも1970年に大阪万博が開催されました。戦後の昭和時代を飾る一大イベントでした。そんな昭和時代は今ほど大手外食チェーン店やロードサイドの画一されたお店が人気を誇っていることもなく、街のそこかしこや商店街に地元のお店が地元の人の食の楽しみを担っていました。

もやしラーメンですよ

それが良い悪いというのではありませんが、21世紀になってしばらく経つ現在、昔風な、昔ながらの食事処や食堂を見直す時期なのかもしれません。そう、某テレビ番組の「汚シュラン」ではありませんが、気負いも飾り気もないストレートな真面目な何気ないお店が逆に新鮮であると思います。今回の金泉軒もそんなお店だと思います。

こちらのお店は静岡市にある同名店で修行したのち、焼津市でのれん分けという形で独立し、6年ほど前に吉田港近くの場所に移転オープンしたものです。その理由が店主の好きなサーフィンを楽しみたいからと聞いたこともありますが、店内外とも今時な洒落た言葉で言えばサーフでロハスでスローな雰囲気があります。

黒電話にジュークボックスですよ

まぁ、普通に言えばゆるい、まったりしている空気感、昭和チックなお店だと思います。店内にはジュークボックスがあったり黒電話が鎮座していたりしています。内装も海の家を思わせる木の感じですし、BGMはザ・ピーナッツなどの昭和歌謡です。このような内装もわざとらしくなく、抑え目なのも良いですね。この内装はオーナー夫妻と仲間が協力して自力で完成させたとか。

そんな昭和風な店内でいただく料理は、それなりに化学調味料を使用していると思われますし、厳選された食材やブランド品の野菜を使っていると謳っているわけではありませんが、どのメニューを食べてみても値段以上の満足感を得ることができました。メニューは昔ながらのラーメン屋のように各種麺料理とご飯もの、定食ものが揃っており、ガッツリでも軽くでも大丈夫です。

すっきりした醤油味のラーメンです

最初の訪問では、なにはなくても普通のラーメンです。もちろん醤油味です。それも脂分がほとんど浮いていないスッキリタイプです。見た目も懐かしい基本の姿かたちをしています。ナルトの存在感も今となってはうれしいものですね。スープを飲んでみても見た目同様、鰹節などの魚系、豚骨、鶏ガラなどの獣系などが突出することなく、バランスの良さで勝負している感じです。

麺もストレートの細いもので、いつものように堅めの注文で丁度良い感じです。チャーシューの柔らかさ、メンマも味付けなども含めて、最近のラーメン専門店、それも無化調を売りにしている店では、スープに何が隠れているだとか、使われている素材は何だろう?・・・と、あれこれ考えながら食べ進むことになりますが、こちらのものは、そんなことはなく、「おいしいね」「懐かしい味だなぁ」と、気軽に楽しむことができると思っています。

野菜たっぷりタンメンです

この何気ないないのにおいしかったはタンメンも同様です。塩味ベースのスープに炒めた野菜の旨さと出汁がよく溶け込んでるのです。スープ、麺、具の三位一体というか、どれもが突出することなく上手にまとまっているのです。これはそれぞれがハイレベルというのでなく、順繰りに食べ進んでいくとおいしさが増加、倍加させていくという職人技ならではのものかもしれません。これが家庭で作ると、どれかが出すぎて、破綻してしまうのだと思います。

この2つの掘り出し物のおいしさに気をよくして3日ほどしてまた出かけて行きました。なんせこちらのお店は金・土・日、祝日以外は夜の営業をやらないのでハードルが高いのと行動範囲からちょっと外れているために行ける時に行っておこうと思った次第です。この夜間の営業をやらないのもサーフィンのためかもしれませんね。店内の雑誌ラックにはたくさんのサーフィン雑誌もありますし、店内にはオーナーのサーフ写真パネルも飾られています。

サーフィンの雑誌が置いてありますよ

で、この日は前回と違ったメニューを選んでみました。ご飯ものからは基本の炒飯です。これも家庭とお店で食べると差が出るものですし、その店で食べてもなかなか好みに合うものが出ない難しいものでもあります。果たして、こちらのものは、好みのストライクど真ん中とまではいきませんでしたが、イヤな部分がなくおいしく食べることができました。

チャーハンもいけますよ

これは、他のメニューと同様に油でベチャッとしていないのです。かといってホテルや高級中国料理店のようなパラリとした黄金系でなく、昔ながらの油分で光り輝くものなんですが、鍋のあおりや味付けが良いのかわかりませんが、気が付くとすいすいと食べ終わってしまうタイプのものです。ラーメンと同じように懐かしい感じのする点は共通していますね。具もチャーシューの切れ端やネギ、玉子と基本中の基本のものですし、お約束の真っ赤な紅ショウガも存在感を示しています。このような昭和の時代には当たり前にあったであろう炒飯も今となっては逆に新鮮です。炒飯につきもののスープも味が濃くなく良い塩梅です。

この日も麺料理をいただきました。もやしラーメンと渋い選択ですが、これはこれでなかなかのものでした(1番上の写真です)。もやしと野菜のあんかけが醤油スープに載ったものなんですが、これまた抑え目な味付けと好みな炒め具合とあんかけのとろみ具合が気に入りました。このあんかけ料理も好みに差が出るものだと思っています。静岡の中華系の店、特に庶民派を標榜しているお店ではあんの濃度が濃いのと味付けが濃すぎるものが多いのですが、こちらのものはスープと麺を邪魔しない程良い具合だと思います。広東麺とか中華丼なんかも食べてみたいですね。

人気メニューの餃子です

この日はサイドメニューに人気の餃子も食べてみました。この餃子、人気があるようで近くのスーパーで冷凍ものを販売しているようです。が、これは好みのものとは違っていました。我が家の好みは野菜がシャッキとしていながらも肉の旨みも感じられるものなんですが、こちらのものは野菜が細かいうえによく練られているものでした。にんにくやニラなどの香味系もしっかりと感じられていて、このような方向性の餃子が好きな方にははまるのではないでしょうか。

と、こちらのお店はどこにでもありそうなお店ですし、ネットの情報、特にラーメンフリークの方々の訪問記は少なめです。そうなると、行きたいお店リストから外してしまう可能性が高いお店となってしまいがちですが、実際に伺ってみると、話題のラーメン専門店や中国料理店、安さとボリュームが売りの赤い看板の台湾系のお店とも違う、個人商店ならではの独自のカラーを感じることができて良かったですし、食べ歩きの楽しさと奥深さを感じることができました。

渋い店構えですよ


これからの暑くなる季節、吉田、榛原などの榛南方面へドライブや遊びに出かける方も多いかと思います。幹線道路から外れてはいますが、昭和の香り、懐かしいホッとできるラーメンや中華料理が食べたくなったら寄ってみても損はないかと思います。デザートには近くには磯善のかき氷なんてのもありますよ。それから昭和世代ど真ん中のオヤジとしては、このような懐かしい感じを店からも味からも受けると点数が甘くなってしまいますので、その点を考慮してくださいね。


金泉軒

榛原郡吉田町住吉5431-126(吉田漁港近く)
0548-32-8866 [火~金]11:00~16:00
[土・日・祝] 11:00~14:30 17:00~20:00 月曜定休日

この記事へのコメント

kage

昭和の味がいいですね!

昔、焼津にお店があったときには飲み会の帰りによく寄っていました。

昭和の味のラーメンとチャーハン、私も好きです。

Posted at 18:46:08 2010/05/24 by スガピー

この記事へのコメント

kage

スガピーさん、こんにちは。

私は焼津のお店には行ったことはなかったのですが、吉田のお店は隠れ家風というか海の家みたいでいいですね。味もお店も昭和の香りがして、21世紀の今は逆に新鮮な感じがします。

Posted at 21:22:12 2010/05/24 by メンカタ

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