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山の実@長野県山ノ内町

kage

2011/10/16 (Sun)

清冽なる蕎麦と、豊潤なる蕎麦ピッツァの競演! 山の実

蕎麦の細道は険しくて遠いものです。これは作り手もそうですが、食べ手もそんな感じがしています。蕎麦屋のおいしいお店は東京や大阪など大都市にもたくさんありますが、それ以上に蕎麦の産地や地方に存在しています。日本でも有数の蕎麦処信州でも松本や長野などの都市部だけでなく山奥にも点在しています。今回紹介する山の実もまさにそんなお店の一軒です。

翡翠色の蕎麦ですよ

スキー場がたくさんある山ノ内町の中でも北志賀高原と呼ばれる一角、竜王スキーパークの中にお店があります。しかも麓のベース部分ではなく、ゲレンデの途中になります。夏場はクルマで登ることができますが、ゲレンデが開設されている時は板を履いていないといけないような場所になります。上はホテル、一階はレストランというゲレンデにはお馴染みの形態のお店になります。

このお店を使って春から晩秋に掛けて営業しているのが山の実です。夏場のスキー場は来る人もほとんどいないのが実情ですが、このお店だけは噂が噂を呼んで営業日は開店前から人が詰めかけます。この日はお盆ということもあってか私が行った12時前にはウェイティングが5組以上いました。

店内に立派なピザ窯がありますよ

長野市などの都市から遠く、志賀高原や野沢温泉、湯田中温泉などのメジャーな観光地からも離れているにもかかわらずこれだけの蕎麦ファンが押し掛ける理由はそのおいしさとオリジナリティだと思います。私もこのお店の前に戸隠で蕎麦を食べてきたにも関わらず、わざわざ来た甲斐があった、待った甲斐があったと大満足でした。

こちらのお店はゲレンデ内の洋風レストランを使っているので内装に関しては一昔前のゲレ食といった感じで蕎麦を食べるには似つかわしくありません。が、利点は冬場にも活躍している店頭部分の本格的な石窯が備えていることです。専門の職人さん、ピッツァヨーロが休むことなくピッツァを焼いています。これがこの店の魅力の大きな部分を占めていると思います。なお、ピッツァは持ち帰りもOKです。

これがメニューですよ

この石窯で焼いた蕎麦粉のピッツァと10割の生粉打ち蕎麦、さらに自慢のそばがきがセットになった2000円の山の実セットが人気ですが、あいにくとこの日は蕎麦が終わってしまったということで、そばがきと須賀川そばピッツァをお願いしました。肝心の蕎麦が食べられなくなり、ここでテンションが下がりました。なんせここまで前の店から1時間近くかけて移動して、1時間近く店内で待ちましたからね。

が、うれしいことに蕎麦のキャンセルが出て1枚なら蕎麦を食べることができるようになりました。もちろん、注文しましたよ。後からネットで検索したらこのようなことは間々あるとのことでした。しかし、蕎麦は限定枚数しか用意していないので、こちらのお店に行くなら開店前に到着するか、山の実セットを予約するのがよろしいかと思います。

季節の野菜の漬物です

最初にテーブルに登場するのは季節の野菜の漬物です。田舎のお店ならではの姿と味をしています。この日はきゅうりに夕顔、枝豆の浸したものでした。これは北信州の蕎麦の名店ふじおかの影響を受けたもののようで、素材の良さを殺さない自然な味付けがたまりません。

こんなそばがき見たことない!

次は手挽き蕎麦がきです。噂通りの緑色をしています。おまけに蕎麦粉の粒々が見えています。蕎麦がきはふんわりとなめらかというのが普通ですが、これはふんわりの中にザラッとした蕎麦粉の舌触りの違いと同時に蕎麦の香りを同時に楽しむものだと思います。蕎麦好きの人達が他にない唯一無二のものだと絶賛しているのもわかるような気がしますが、私自身は蕎麦がき自体それほど好きではないので、次回は無しということにしたいと思います。

さて、次はお待ちかねの蕎麦の登場です。緑色がかった蕎麦という表現をすることがありますが、こちらの店はまさしくそれがぴったりなうぐいす色、翡翠色をしています。おまけに細くきれいに切り揃えられています。この表情を見ているだけで「うまいだろうなぁ」と思ってしまいます。果たして塩をちょっことつけてたぐると、蕎麦粉の香りが口の中いっぱいに広がります。

十割とは思えない繊細さですよ

私も蕎麦の名店、有名店で蕎麦を食べてきましたが、こちらの蕎麦は香りという点では群を抜くものを持っていると思います。塩、山葵、付け汁それぞれで楽しむと違った感じを受けます。塩は蕎麦の香りと味をよりシャープに、山葵はより複雑に、付け汁はよりまろやかにするように思いました。が、蕎麦の重要な脇役である汁自体がもうひとつとの印象を持ちました。江戸風のキリッとした鰹節が効いたものだったら魅力がなお一層増したと思いました。

とはいえ、この蕎麦の香りと味わいは夏場にも関わらず凄いものがあると思います。その理由は、近くにある自家農園の蕎麦粉を使っているうえに、地下にある保冷庫に玄蕎麦のまま3度で保存し、毎日安山岩の石臼で必要な分だけ挽いているからだそうです。しかもこれだけ淡麗で繊細な蕎麦を自己流で完成したというのですから凄いものがあると思います。研究熱心なのと研鑽を積んでいるのでしょう。ベテランの完成したバランスの良い蕎麦も良いものですが、こちらのような若い主人が打つ成長する蕎麦も楽しいものですね。

蕎麦粉のピッツァです

ラストの〆は蕎麦粉のピッツァです。一番人気の須賀川そばピッツァをお願いしました。須賀川というのはこの店の近くにある蕎麦の産地のことで、おやまぼくちという野草をつなぎに使って打たれているのが特徴です。その名称を使っているのとのことで、土台の生地に蕎麦粉を使っているうえにトッピングに蕎麦粒を載せてあります。

さらに信州らしくえのき茸のトッピングと白味噌がソースに入っています。私はピッツァはナポリ風のモチッとした厚めのものが好きですが、蕎麦粉が主体となっているのと高温の石窯で焼かれているので薄くてもパリッとしています。この生地はいいですねぇ。下手なピッツァ専門店よりも余程おいしいと思います。

薄いけど歯応えバッチリですよ

この生地に合わせたトッピングとソースも秀逸です。白味噌ベースのまったり甘しょっぱいものに、シャキシャキとしたえのき、香ばしいネギとプチプチと口の中ではじける蕎麦粒、さらにたっぷりと載せられたチーズ・・・と、他ではけっして味わうことができない蕎麦粉のピッツァだと思います。これはお土産にしたいのもわかる気がしますね。

以上、これだけ堪能して2人で3000円ちょっとというのですからある意味安いと思いました。まぁ行きにくい場所ですが、北信州方面へ行ったらまた是非とも行ってみたいお店の一軒です。それにしても蕎麦という小さな実を3種類とはいえ、これだけおいしく食べさせてくれるのは食べ手としてはうれしい限りです。蕎麦という深くて魅力ある世界を広げてくれる稀有なお店だと思います。

スキー場のゲレンデの中にありますよ

と、こちらのお店は季節営業のうえに営業日が土日祝日の昼間だけというハードルの高さはありますが、蕎麦好きなら一度は出かけていただきたいお店だと思います。今年の営業はあと1ヶ月ほどですが、紅葉真っ盛りですし、近くには良い温泉もたくさんありますから観光旅行に出かけてみてくださいね。きっと蕎麦世界の違う一面を見せてくれると思います。


石臼挽き蕎麦香房 山の実

長野県下高井郡山ノ内町竜王高原(北志賀ホリデーイン内) 
0269-33-7577 11:30~14:30
土日祝日営業 4月終わりから11月23日頃まで営業

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